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MBAで学んだ会計(アカウンティング)の重要性と学習法

会計(アカウンティング)って難しいと思いませんか。「簿記2級は必要だ」など巷では言われており、けれども、「何のために勉強しなくてはいけないのか?」「何の役に立つのか?」というような疑問が多くの方は抱いていると思います。
私も、MBA留学に来る前は、仕事で何となく触れることはあるものの、なるべくは関わりたくはない、何かよくわからない複雑なもの、という理解でした。しかし、ビジネススクール入学直後の最初の学期で、必修科目で会計を学ぶことにより、ビジネスにおける会計の重要性や面白さに気づきました。最終的には、教授からTA(ティーチングアシスタント)として後輩に教える手伝いにも誘われたりするほどになりました。

私が会計を理解できるようになった理由は、正しい目的と勉強法をビジネススクールの授業で学んだからです。会計を学ぶことのビジネスにおける目的は、以下の2点です。
・自身の企業の財務状況を正しく理解し、企業戦略と結びつける
・他社企業の財務状況や企業戦略を分析する
そのために、身につけるべき会計上のスキルは以下の2点のみです。
・決算資料(日本でいう決算短信)を正しく読めるようになる
・上記の決算資料に含まれる三表(BS・PL・CF)を編集できる
このスキルを身につけるために、必要なことを逆算してみましょう。
決算短信は、三表の他、主要な会計項目(買掛金の推移、固定資産の推移など)に関する記述などが存在します。そのため、主要な会計項目に関する理解を深める必要があります。
三表を編集できるようになるためには、仕訳を基本として、様々な企業活動の結果としてどの会計項目が動き、BS・PL・CFがどのように連関するかを理解する必要があります。
私が通うビジネススクールでは、以下の順に3か月間の授業(合計36時間)が構成されていました。

  1. BS・PL・CFとは何か

  2. 仕訳

  3. BS・PL・CFの作り方

  4. 各論(買掛金、在庫、固定資産、ローン、リース、エクイティ、税金)

  5. 決算資料の読み方

与えられた企業活動に沿って、仕訳を行い、BS・PL・CFの3表を作れるところまでで6合目、その他の主要な会計項目の論点(これらも本当に重要な所のみです)をさらって9合目、最後に実際の企業の決算資料を読める(必要な情報を素早く入手し、ROEなどの数値を計算できる)ところまで達して頂上、といった感じです。

このスキルは、ファイナンス分野における、株式評価、PEファンドのLBO、債券投資などのための企業評価などの基礎となります。私はこれらの科目を2学期以降に受講していたのですが、上記の会計知識なしには全く有用な学びにはならなかったと思います。

具体的な学習内容については、要望を頂ければ書き進めようと思いますので、興味のある方は、フォロー、スキ、コメントいただけると嬉しいです。

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