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コロンビアMBA卒業式のスピーチに学ぶMBAの意義


先日、私が通うコロンビアビジネススクールの卒業式がありました。
幸いにも、上位5%に与えられる「Dean's Honors with Distinction」という称号を頂き卒業することができました。

MBAでの学びについては別途記載するとして、卒業式の中で代表学生によるスピーチがあったのですが、彼が提示した「3つの助言」が私にとって非常に共感できるものであり、かつ「MBAに行く意味」という非常に難しい問いに対する一つの解答例だと思ったため、私の経験も含めてここに記載したいと思います。

①自分の長所を最大化し、短所を最小化する
一つ目の助言です。これは言葉の意味の通り、「自身の得意分野を増やし、苦手分野を減らす努力をしよう!」ということです。
私はビジネススクールに入る前に、現在の会社で新卒から6年間働きました。これまで、経営企画で株主対応や資金調達を行ったり、営業で連日顧客と飲んだり、新規事業開発などを行ってきました。各部署で仕事に関する知識やソフトスキルを学んできましたが、何となくアウトプットの方が多く、インプットをする時間はなかなか取れず、ファイナンスの知識などを体系的に学ぶ機会が欲しいと思っていました。簡単に言うと、頭が悪くなっていたような気がしていました。

その際にビジネススクールを受験する機会を得て無事合格しました。
詳細な受験体験記は以下です。

ビジネススクールではファイナンスを中心に、アカウンティング、アナリティクス、マーケティング、企業戦略などを一通り体系的に学ぶことができました。すると、これまで仕事で「点」として見えていたことが「線」や「面」で見えるようになり、自身の経験と相まって俯瞰的にとらえられるようになりました。これは、1年以上の間、集中して「インプット」を行う機会を得られたためであるからと思っています。いまでは卒業後に迎える新しい仕事に向けてワクワクしています。
このように、自身の苦手な分野や知らない分野を減らし、少しでも得意分野を増やすことで見えるものが広がり、仕事やプライベートがより楽しくなると思います。

②自分が本当にやりたいこと、必要だと思うことに集中する
2つ目の助言です。これは中々見つけるのが難しいです。私は、正直言ってこれまでの人生で「本当にこれがしたい!」という希望はそれほどなく、なんとなく好きな方向に向かったり、与えられたことをやり、それなりに評価されていました。しかし、ビジネススクールでじっくり学ぶことにより、一定程度卒業後にやりたいことを見つけることができました。ビジネススクールは学びや様々なバックグラウンドの学生との交流を通じて、自身がやりたいことを見つけられるいい機会だと思っています。

③他者とつながり、会社などの「世界」において新しい文化を築く
3つ目の助言です。まず、「他者とつながる」という意味では、今回のビジネススクールの経験は何物にも代えられない貴重な経験でした。新卒から同じ会社に勤め続けてきた私にとっては、様々なバックグラウンドから来る学生との交流はまさに「社会見学」そのものであり、自身の知る世界がいかに狭いかを思い知らされました。
そうして、自身のこれまでの経験やビジネススクールで学んだ経験を活かし、帰国後には会社においてよい影響を与えられるようになりたいと思っています。


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