かめのこたわし南邦夫

自称ヘボ詩人。 2001年ご縁をいただき、四天王寺亀井堂の職員になりました。そこには、…

かめのこたわし南邦夫

自称ヘボ詩人。 2001年ご縁をいただき、四天王寺亀井堂の職員になりました。そこには、とんでもないものがありました。調べたら、明治以降誤解誤認により忘れられた、古代遺産でした。亀井水の歴史を、復活させなければ。 #亀井堂水の信仰

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  • 亀井水、聖徳太子の遺産

    四天王寺は聖徳太子が創建された、古代の水の信仰の聖地です。謎の古代遺跡であり、現代にあってなお深い信仰を集める、亀井水の研究です。

  • ボヤキ漫才はドツキ漫才より好き~詩と雑録

    つぶやき、ヘボな詩の、はきだめです。はあ~

  • 政令指定都市大阪市解体を許すな~催眠商法詐欺のトコーソウ

    トコーソウ?大阪は東京の真似さえすれば発展し副首都になれる。幼稚な幻想です。本質は、政令指定都市の権限を全廃し、知事独裁にする。それを、合理化と強弁する。 大阪市解体を許すな。

  • 卑弥呼は沖縄のおばちゃんかもしれへん

    四天王寺の亀井水調査が私のメインテーマです。が、四天王寺が歴史学では誤解に基づき低く評価されてきたのと同様に、沖縄への偏見があるのではないか。 魏志倭人伝と晋書天文志、同時代のふたつの文献から、沖縄説にすんなり落ち着く。

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歌の翼に~とみのいのみず・亀井の歌と聖徳太子の歌・全(約1万字)

「日出ル国」の原風景~史跡四天王寺亀井水2015年作成レポートより、抜粋 亀井の歌・とみのをがは亀井という名前が確認できるのは、相模家集の中の次の歌が最古のもののようです。 「千代すぎてはちすの上にのほるべきかめ井の水に影は宿さん」 「栄花物語」によれば、1031年、時の皇后藤原彰子(しょうし)が四天王寺に参詣し、亀井の水を手にすくい歌を詠みました。 「濁りなき亀井の水をむすびあげて心の塵をすすぎつるかな」 (紫式部日記絵巻・鎌倉時代、より藤原彰子) 彰子の文化サ

    • ナニワは京都よりはるかに古い日本国のみやこ。いつから卑屈になったのか!大阪庶民。

      見出し写真は、利久さんのポスター。 大阪市廃止住民投票を否決した、力強い筆力。 写真は、昭和20年3月、空襲で炎上する四天王寺を、地元カメラマンが必死で撮影した、貴重な記録。 奈良県のある寺院に、日本空爆にあたり、京都と奈良を空襲しないよう大統領に進言した某への、感謝の記念碑があった。 私は、怒りに震えた。京都と奈良だけが、歴史遺産の場所であり、他はどうでもいい?なんて錯誤だ。 京都奈良を特別視する通念は、今もある。 帝大アカデミズムがつちかってきた歴史観。神聖な歴

      • ニャー大陸の夢、ムー大陸の空夢、春眠暁を覚えずの巻

        ニャー大陸は、とあるジインに伝わる壁の落書き。猫の顔に見えるから、ニャー大陸と呼ばれる。一説には四国の超古代図だともささやかれている。この右下あたりに、ミケ・ランジェロ姫が眠る寝子股魏遺跡がある、はず。 ミケ・ランジェロ姫が支配したニャマ国は、隣国のカツオのたたきを求めて侵略。勝つ武士の反撃をうけて滅びた、とも、ふて寝したとも伝わる。 寝子股魏志倭人伝によれば。 宮古島ひっくりかえしたらムー大陸。 沖縄本島に卑弥呼のいた邪馬壱(ヤマイ・カメイ)国があったなら、宮古島が

        • 四天王寺の本堂=金堂の救世観音の前で、毎日継続される、お舎利。

          四天王寺で最も重要な法要、おしゃり 四天王寺で最も大切な法要をご存知ですか。多くの方は、彼岸会、と思われているかと?彼岸には、西の石の鳥居に沈む夕陽を礼拝します。これは、春秋の二回、四天王寺は参詣者でいっぱいに、そして必ず最後に経木流しにすべての人が亀井水に合流します。 彼岸は西への信仰ですね。 ところが、四天王寺には千年以上、毎日欠かさず続いている、より重要な法要があります。お舎利、とよばれる法要です。こちらの起源は東への朝日の礼拝です。 聖徳太子二歳の折り、父用明

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        歌の翼に~とみのいのみず・亀井の歌と聖徳太子の歌・全(約1万字)

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        • 亀井水、聖徳太子の遺産
          273本
        • ボヤキ漫才はドツキ漫才より好き~詩と雑録
          207本
        • 政令指定都市大阪市解体を許すな~催眠商法詐欺のトコーソウ
          44本
        • 卑弥呼は沖縄のおばちゃんかもしれへん
          27本

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          聖徳太子予言書は中世のでっち上げです。とりあえずその上で資料として評価する

          五次元文庫は、あえてとりあげずにきた資料です。 岩波新書は、文献学に基づく、日本の予言書を整理解説したもの。 徳間五次元文庫は、徳間書店の得意分野であるオカルトシリーズ。聖徳太子の予言書を、ほんものとみなして、現代を解釈する。ただ、冒頭から四天王寺の元の名前が天王寺である、とか珍妙な説がいきなり語られる。 ただ、ほんの一部ではあるが、聖徳太子予言書の原文が掲載されているので、資料として買った。 聖徳太子の自筆文献だと最初に登場したのは、1007年に創作された、四天王寺

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          万博の夢洲はメタンガスがわき出す汚染軟弱地盤~で思い出した法華経火宅の比喩

          見出し写真は、2017年カリフォルニアの山火事で類焼する家屋。 聖徳太子も義疏をしたためた法華経の譬喩の一つに、火宅の教えがあります。 長者の家に火の手が上がり燃え広がっている。なかでは子供たちが火に気がつかないで遊びまわっている。さて、どうしたものか。 この火宅の比喩は、わかりやすくこの世の業苦を説いたものとして、有名です。 カリフォルニアでは山火事がよく起こります。 類焼の危険をいちはやく予想し、住民が避難するのは当然です。 警告されても、うちは大丈夫だ、今ま

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          愛染さんと、おそらく豊臣時代の文献でセックスシンボルと語られた亀井水

          四天王寺の乾(西北)の道祖心的存在である、支院勝鬘(しょうまん)院愛染堂。境内の愛染かづらは、空襲の被害をうけながら、この聖域のシンボル的存在です。 聖徳太子が勝鬘経の講義をおこなったのが、名前の由来。勝鬘経は勝鬘婦人という女性を主人公にした経典。推古天皇に講義するために選ばれたのかもしれません。また、その講義の記録、勝鬘経義疏(ぎしょ)には、亀井水の水源と信仰されるはるか西方世界の湖、無熱池(むねつち、アノクダッチ)の存在が説かれています。仏教が世界に広がる根源の世界の湖

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          人工汎用知能AGIは亀井水の夢を見るか

          AIは人類を滅ぼすか? 見出し写真は、大阪市立科学館の日本初のロボット学天則と記念撮影。 学天則は昭和8年に作られたが、紛失。2008年に大阪市が最新の科学技術で再現した。 人工知能AIの進化と、それがもたらす文明の変化は、現在世界中で莫大な投資と研究が佳境に至っている。 AIがアクセスできるのは現実世界ではない。情報化され、クラウド(南はあまりよく理解していない概念だが)に公開された、文章や映像などであるらしい。 AIに亀井水のレポートを作成するように命令したら、

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          2019年の四天王寺と元興寺研究所の亀井水調査の不可解な再現図

          新聞発表された亀井水再現図 この再現図では、水を流すのは不可能です。亀形水盤の頭から横にこぼれてしまう。 四天王寺さんと元興寺研究所の亀井水合同調査では、影向井は完全に無視されています。つまり最低限の文献調査もなさらなかった。残念です。説得力のある調査にならず、その後の展開もない。 記録から影向井を再現して幾何学的設計を解明する。遠近法。 影向井の水面の縦横比率、1対ルート3、に気がついて、観測点からの遠近法でふたつの石槽が構成されていることが、すぐに理解できました。

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          25日は天神さんのご縁日。大阪天満宮裏からおまいり。愛と運命の世界。

          25日は天神さんのご縁日。7月25日は大阪の夏祭りのしめくくり、天神祭です。今日は、4月25日、月まいりとして、ふらりと参拝。 もより駅は、地下鉄メトロ南森町とJR東西線大阪天満宮。本来の正面は南だが、駅からは北から入ることになります。 北から入ると、まず大将軍社。難波宮の時代、宮の乾(いぬい、西北)の道祖神として、朝鮮の神様大将軍がこの地に鎮座されました。 現代日本人にはなじみのうすい大将軍。道祖神として、牛頭天王、またはその子供の八王子のひとりとして信仰されるように

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          卑弥呼は沖縄のおばちゃん仮説と、大阪市の亀井水

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          小詩集~錆びた藤棚の下で、枯れ葉のごとき人(再構成含む)

          まだ寒い 弥生のそらにこぬか雨 街はいまだ 成熟の時代を知らず 人は老い衰える 春はただ 惰眠の予感 それもまた楽し 断酒会ではいつも アルチュウで糖尿病と 自己紹介をする 大酒呑みで糖尿病で死んだ 父と兄の思いでを語る 脳梗塞から片足をえそで喪い 静かな五年の闘病で亡くなった父 いつもベッドに寄り添い 老いを迎えた三毛猫 生への疑念に沈んでいた 私は父のように酒呑みになって はたちの命をなんとか保った やがて兄が糖尿病の あらゆる合

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          トイレの花子さんと水の女神~学校の怪談は精霊の伝説

          トイレの花子さん 昔から、家の三ヶ所に御札を貼って神祀りしました。 玄関、台所、便所。 台所には三宝荒神、あらみたま。 便所には、みずはのめ、水の女神。 便所の女神には花を絶やさない。 赤い花の少女はいつもやさしい、にぎみたま。 便所ではみんなおちついていられる。 赤い花の少女が笑ってくれる。 便所で泣いても、わかってくれる。 だのに、御札がはがされてしまった。 女神は花の少女の手を引いて去る。 女神は水に帰って流れ去る。 花の少女はさびしくてかな

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          私にできる唯一の事、忘却の闇から亀井水を語りなおす

          見出し。17世紀の屏風絵「四天王寺住吉大社屏風」四天王寺蔵、に描かれた、亀井水。画面左が明治時代に失われた影向井。右が亀形水盤。 人類は、たいがい大切なことを忘れる。そして、屁理屈ばかりひねりだす。 水防碑。大阪市北区、桜の宮橋のたもと。寺田寅彦の名言。 🐢災害は忘れたころにやってくる これは自然災害や疫病について語ったものでしょう。似たような言葉に。 🐢歴史はくりかえす 人間は何度も愚かな過ちをおかす。 最大の災厄は、戦争と、戦争を誘因する社会と政治の空洞化で

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          宇宙背景放射とアルコール依存症の記憶

          宇宙背景放射。 130数億年前のビッグバンの痕跡だと考えられている。 断酒継続四半世紀。 依存的痛飲の自滅感が、フラッシュバックすることがある。 あの悪酔いの混沌のなかでしか生きられなかった。 それは、肯定も否定もできない、私の年代記です。 克服するなんて不可能な痕跡です。 宇宙にはとんでもない破滅的なエネルギーが偏在しています。そのなかで、地球という奇跡はかろうじて存在しています。 歳とるほどに記憶の痛みは層を重ねて行きます。穏やかな老いなどありえない。

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          2024年は閏年で4月19日が穀雨です。 亀井水が輝く穀雨と処暑の日の出は生駒山頂部、石切神社。 冬至は信貴山、聖徳太子の山岳霊場。 夏至は私市、推古天皇の所領で天文観測所。ニギハヤヒ降臨の磐船神社がある。 四天王寺の真東は、役行者の最初の修行場千光寺。 検索→穀雨と処暑

          2024年は閏年で4月19日が穀雨です。 亀井水が輝く穀雨と処暑の日の出は生駒山頂部、石切神社。 冬至は信貴山、聖徳太子の山岳霊場。 夏至は私市、推古天皇の所領で天文観測所。ニギハヤヒ降臨の磐船神社がある。 四天王寺の真東は、役行者の最初の修行場千光寺。 検索→穀雨と処暑