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鹿島アントラーズ定点観測

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サッカーJリーグ発足当初10クラブのうちのひとつ、最多20タイトルを誇る常勝軍団、鹿島アントラーズを定点観測していきます。
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【アントラーズ定点観測】#12 明確になった勝ち方とWエースの共存策

【アントラーズ定点観測】#12 明確になった勝ち方とWエースの共存策

湘南ベルマーレを相手にはホーム7連勝中と、鹿島にとっては相性の良いカード。ゴールデンウィーク真っ只中、カシマスタジアムには今季最多26,924人の観衆が詰めかけた。ファン・サポーターの目に映ったのは、躍動する2人のエースの姿だった。

試合結果鹿島アントラーズ 3 - 1 湘南ベルマーレ

【得点】
〈鹿島〉
50' 鈴木(←チャヴリッチ)、62' 鈴木(←名古)、
67' チャヴリッチ(←鈴木)

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【アントラーズ定点観測】#11 増えた前向きなアクション。開幕戦以来のアウェイ勝利

【アントラーズ定点観測】#11 増えた前向きなアクション。開幕戦以来のアウェイ勝利

アウェイゲーム4連敗で迎えたゴールデンウィーク3連戦の初戦。パナソニックスタジアム吹田に駆けつけたファン・サポーターと、2ヶ月ぶりにアウェイの地で喜びを共有することができた鹿島アントラーズ。この試合では攻守で前向きなアクションが多く見られ、最近欠けていたエネルギーがチーム全体から感じられた。

試合結果ガンバ大阪 1 - 2 鹿島アントラーズ

【得点】
〈G大阪〉
39' 坂本(←ウェルトン)

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【アントラーズ定点観測】#10 苦しめた選手層の薄さ。まさかのアウェイ4連敗

【アントラーズ定点観測】#10 苦しめた選手層の薄さ。まさかのアウェイ4連敗

水曜日のツケが回ってきた。長距離移動の中2日で挑んだ鳥栖戦は、選手層の薄さ(戦力の底上げ不足)を嘆き、補強の必要性を再認識させられることになった。

試合結果サガン鳥栖 4 - 2 鹿島アントラーズ

【得点】
〈鳥栖〉
30' 河原(←手塚)、45'+3 マルセロ ヒアン(←手塚)
80' マルセロ ヒアン(←横山)、88' 福田(←マルセロ ヒアン)
〈鹿島〉
11' 濃野(←チャヴリッチ)、

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【アントラーズ定点観測】#9 得点への執着。勝利を呼ぶJ初ゴール

【アントラーズ定点観測】#9 得点への執着。勝利を呼ぶJ初ゴール

アタッカーの血が騒いだのだろうか。
スタジアムにのしかかる重たい空気をガラリと変えたのは大卒ルーキーの一撃だった。

試合結果鹿島アントラーズ 1 - 0 京都サンガF.C.

【得点】
〈鹿島〉
85' 濃野(←関川)
〈京都〉
なし

【警告】
〈鹿島〉
なし
〈京都〉
なし

スタメン鹿島は仲間隼斗に代わり藤井智也が3試合ぶりの先発復帰。
京都はU-23日本代表に招集された主将の川崎颯太の代

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【アントラーズ定点観測】#8 得点なくして勝つことなし。

【アントラーズ定点観測】#8 得点なくして勝つことなし。

今は我慢の時期なのだろう。間違いなくチームとして前には進んでいるように感じることはできた。しかし残念ながら結果にはうまく結びつかない。勝利したジュビロ磐田戦でもPKでの1得点。流れから得点が取れない苦しい現実が、鹿島アントラーズを苦しめている。

試合結果FC東京 2 - 0 鹿島アントラーズ

【得点】
〈FC東京〉
55' 仲川(←松木)、45'+7 原川(←松木)
〈鹿島〉
なし

【警告】

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【アントラーズ定点観測】#7 激しく打ちつけた雨、直面した厳しい現実

【アントラーズ定点観測】#7 激しく打ちつけた雨、直面した厳しい現実

鹿島は実質昨季から何も変わっていない。

アビスパ福岡を率いる長谷部茂利監督はおそらくそう感じていたのだろう。町田戦同様、鹿島は試合を通じて全く主導権を握ることができずに敗れることになった。

試合結果アビスパ福岡 1 - 0 鹿島アントラーズ

【得点】
〈福岡〉
52' ザヘディ(←宮)
〈鹿島〉
なし

【警告】
〈福岡〉
松岡、グローリ、湯澤
〈鹿島〉
濃野

スタメンホームの福岡は、前節

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【アントラーズ定点観測】#6 ホームで連勝。それでも残った歯痒さ

【アントラーズ定点観測】#6 ホームで連勝。それでも残った歯痒さ

「まずはじめに、しょっぱい試合をしてすみませんでした。本当にまだまだ僕たちは内容を突き詰めていかないといけないと思いますし、試合終わった選手の表情を見ても誰1人納得している選手はいなかったので、もっともっと成長できるなと確信してます」

試合直後、フラッシュインタビューでの鈴木優磨のコメントである。苦手とするPKを成功させチームを勝利へと導いたものの、歯がゆい試合となったことは間違いない。

試合

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【アントラーズ定点観測】#5 呪縛からの解放。勝利こそが最大の栄養

【アントラーズ定点観測】#5 呪縛からの解放。勝利こそが最大の栄養

国内最多のタイトルホルダーである鹿島アントラーズが国内タイトルと無縁になった過去7シーズン、代わってJリーグの盟主となったのが横浜Fマリノスであり、そして川崎フロンターレだった。その間、鹿島はリーグ戦で8年間、対川崎での勝利とも無縁になった。そんな近年の流れを汲んでいる新旧王者の対決ともいえた一戦。鹿島は長年の呪縛を解き放つことに成功した。

試合結果鹿島アントラーズ 2 - 1 川崎フロンターレ

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【アントラーズ定点観測】#4 屈辱の敗戦。最適解が見つかるまでの我慢は続く

【アントラーズ定点観測】#4 屈辱の敗戦。最適解が見つかるまでの我慢は続く

試合終了後、駆けつけたサポーターの元へ挨拶に向かった鹿島アントラーズの面々に対して、容赦ないブーイングが浴びせられた。今季J1初挑戦の新参者を相手に1点も取ることができずに敗れてしまったという、サポーターからすれば全く受け入れられない結果なのだから致し方ない。
今回の敗戦は、前節に続きチームの成熟度の差を如実に反映したものになった。

試合結果FC町田ゼルビア 1 - 0 鹿島アントラーズ

【得

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【アントラーズ定点観測】#3 This is Antlers. それでも痛感した成熟度の差

【アントラーズ定点観測】#3 This is Antlers. それでも痛感した成熟度の差

「この試合で勝ち点1を取れたのは大きかった」
シーズンを振り返った時にそう言いたいほど、今季のホーム開幕戦は鹿島にとって苦しい試合となった。植田直通のヘディング弾は、国内最多タイトルホルダーの矜持だろう。

第2節:試合結果
鹿島アントラーズ 1 - 1 セレッソ大阪

【得点】
〈鹿島〉
85' 植田(←名古)
〈C大阪〉
58' レオ・セアラ(←為田)

【警告】
〈鹿島〉
樋口、鈴木、関川

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【アントラーズ定点観測】#2 要塞崩す。新シーズンは幸先良い滑り出し

【アントラーズ定点観測】#2 要塞崩す。新シーズンは幸先良い滑り出し

昨季ホーム負けなしの名古屋グランパス。豊田スタジアムに乗り込んだ鹿島アントラーズは、開幕戦にして要塞を難なく崩してみせた。その立役者はセルビアからやってきた新加入の7番だった。

試合結果名古屋グランパス 0 - 3 鹿島アントラーズ

【得点】
〈名古屋〉
なし
〈鹿島〉
19' 仲間(←植田)
47' チャヴリッチ(←安西)
62' 仲間(←チャヴリッチ)

【警告】
なし

スタメン統一され

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【アントラーズ定点観測】#1 盟主返り咲きを目指して。2024年の期待と不安

【アントラーズ定点観測】#1 盟主返り咲きを目指して。2024年の期待と不安

2024年のJリーグがいよいよ開幕を迎える。
2月10日(土)、サンフレッチェ広島が新本拠地「エディオンピースウイング」のこけら落としとなるプレシーズンマッチを開催。2024年オープニングマッチとなる会場は私も早く足を運んでみたいところだ。
時同じくして茨城県では、毎年恒例の「いばらきサッカーフェスティバル」が開催。今年は県立カシマサッカースタジアムで、鹿島アントラーズ対水戸ホーリーホックのプレシ

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