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とりあえずビールじゃなくって、とりあえずやっとこ

居酒屋に行くと「とりあえずビール」ってよく言うじゃないですか。この「とりあえず」っていうのは、「まずさしあたって」とか「すぐに」という意味で、他のことはほっといて現状を変えるために行動するときに使いますよね。

最近、この「とりあえず」を「やっとこ」の前につけて、ちょっとした決断を促す魔法のキーワードとして乱用するようにしたら、思いのほかたくさんのことがサクサクと進むようになりました。

長女で(元)優等生の私は、「石橋を叩いて渡る」タイプです。そう、よくある完璧主義者なわけです。未完のものを世間にさらすなんてことは決してできません。何をやるにも時間がかかります。なんなら、未完のままでお蔵入りしているものも多数あります。そう、私の幻の電子書籍のように。(言っときますが、構成はしっかりできていて、すでに1&2章は書き終え、3章の途中まで書いています←ドヤ顔)

こんな私ですが、近頃は時間がないだけでなく、残された時間が少なくなっていることを痛感したり、「完璧」より「面倒」が先立ったりすることが多くなり、「とりあえず、やっちゃえ〜」みたいな感じで物事を進めるようになりました。

いろいろなことを「面倒」と思うのは、老化現象の始まりのような気もしますが、今日はそれはさておき。

以前は、「執筆は、脳がリフレッシュされて、鳥の鳴き声しか聞こえないくらいの静な朝でないとできない」などと思い込んで、朝に執筆していました。でも、最近は「明朝起きられるかどうかわかんないし、30分でいいから書いとくかな。とりあえず書いて、また明日見直せばいいや」と思うことにして、午後や寝る前にでも、いつでもどこでもちょこっと書いたりしています。

でも、大概そうすると、30分では済まず、1時間ほどは書いたり、そうこうしているうちにあれよあれよと最後まで書き上げたりするんですよね。ちょっとでも手をつけると、「あら、意外に難しいことじゃないのね。なかなか楽しいし」などと強気になり、アドレナリンがドクンドクンと噴出してくるのを感じたりします。

つまりは、少しでも「やりたくないな」「面倒だな」「嫌だな」と思うことがあると、「明朝起きてすぐ」とか「静かで」とか「きれいに片付いたデスクで」とか、難癖つけて後回しにしていたんですよね。ただの食わず嫌いだったってこと。

そして、あんなに面倒で時間がかかりそうと思っていたことも、始めてみると、大したことなかったりします。「やだなぁ〜、noteって結構時間かかるのよね〜。2〜3時間はスケジュールをブロックしとかなきゃ」なんて思って書き始めたら、だいたい1時間もあれば書き上げています。「案ずるより産むが易し」ということわざそのままです。

面倒でもなんでも、「とりあえず、やっとこ」っと、重い腰を上げると、そのときに終わっても終わらなくても、次に進むのが楽になります。そう、あれよあれよとプラスのスパイラルに入っていくんですよね。

というわけで、最近は「とりあえず、やっとこ」と、少しでいいから手をつけることにしています。

ただし、書いたものは一晩寝かせて、新鮮な目で再チェックすることも大切です。とくにクライアント案件に関しては、このプロセスを決して欠かしません。次の日の朝、最終確認をしてから納品するようにしています。

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