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マッチングアプリを始めたら、自分がセクマイだと気づけた話③

恋愛感情がわからなくて、


世の中の人たちはどうやって恋愛してるんだ?


こんなに難しいことをみんな嬉しそうに楽しそうにこなせてるの天才すぎん?


自分がおかしい?


頭の中が??だらけで、誰に何と言って相談すればいいかも全く分からず、もんもんとしていました。


(このときもまだ、人が変われば恋愛できるかもしれない、周りの人と同じように恋ができるかもしれないと、心のどこかで思っていた・思いたかったので、マッチングアプリは続けていました)



恋愛感情がわからないことに気づいてからは、自分が普通じゃないかもしれない、将来誰かと支え合って生きていく選択が絶たれた、というような漠然とした不安を感じました。

自分のこれまでの生い立ちが原因なのかと悩むこともありました。

だからこそ、その不安を拭うために恋人が欲しいとより強く思ったことも事実です。

完全にダメダメループでした。


なんとなくモヤモヤを抱えたまま過ごすこと、数日。

何を思い立ったか、「恋愛感情 持てない」でググってみました。


そこで出てきたのが、


「アセクシャル」

「アロマンティック」

「Aro / Ace」


これらも程度に個人差があるそうですが、簡潔に表現すると、

他者に対して性的欲求・恋愛感情を抱かない

とされています。


???

こういうマイノリティがあるんだ…

ちょっと違う気がするけど、かなり自分の感覚と近いなと思いました。


そこから

「デミロマンティック」

「デミセクシャル」

「リスロマンティック」

にたどり着くまでは時間はかかりませんでした。


自分がセクシャルマイノリティであることを知ったとき、驚きよりも納得感と開放感の方が強く、うれしくなりました。


自分ひとりの感覚ではなくて、誰かと共有し得る感覚であること、同じ悩みを持つ人がいることが心強く、もっと早くいろいろなセクシャリティを知りたかったし、知ろうとするべきだった。


そうしていれば、ちゃんと自分なりの距離感を理解して保って、傷つけずに悩まずに済んだかもしれません。


これをきっかけに、セクシャルマイノリティについて勉強を始めました。

本を読んだり、当事者の動画を見たり、論文を読んだり、noteを読んだり…

セクシャリティには正解も間違いもありません。
だから、できる範囲でとにかくいろんな人のいろんな情報に触れました。


そこで気づいたことは、マイノリティの中でも認知度に差があることです。


わたしの属するデミロマ・リスロマ/デミセクはアセクよりも認知度が低いようで、思うように情報が得られず、数少ない情報が本当にありがたかったです。

今回は、自分の感覚を忘れる前に、自分のために書きましたが、少しずつ自分のセクシャリティについて記しておくことが、いつかたまたまにでも読んでくださった方の知識や理解、心の余裕に繋がれば幸いです。

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