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母との時間(8)

前回から10ヶ月経ちました。
月日は早くも遅くも感じます。
昨年の今が、懐かしくもあります。
先日、義弟から一周忌のことで連絡があり、もう少し綴っていきます。

胸水

胸水や腹水、聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
胸水は、肺がスムーズに膨らんだり縮んだりするために必要です。
なんらかの原因で、レントゲンなどで確認できるほどに胸にたまって増えた状態をいいます。

母の場合

栄養補助食品や水分補給などを送り、
しばらくは良かったのですが、7月半ば頃から胸が苦しいと訴えるようになりました。
気圧の変化、台風の発生も気になる季節でした。

こんなに苦しい思いをするなら死にたい。

我慢強い母でしたが、こんなことを口にしだして、肺気腫(COPD)だった父の苦しいという言葉を思い出したりしていました。

先生には話したの?

話したよ。
検査しても問題なかった。

そうなると、台風が近づいているから気圧?そんなことも頭をよぎる。
私自身も、台風の接近で喘息っぽかったこともあり、なんとなく様子が気になった。
足の浮腫も気になっていて、心臓からくる浮腫じゃないよね?
そんな心配もよぎりました。
大動脈解離の手術から7年。
あの当時、心臓の弁膜を人工弁にしたときに、8年経つと再手術が必要になってくるとも言われていたことを思い出す。
既に肝臓の数値が良くなくて、次の手術は、難しいかもということもあったり…手術当時73歳。
81歳まで生きれば、兄弟の中でも一番長生きになるからと言う母でした。
今、思うと自分の寿命がわかっていたかのようです。
7月29日に、梅干しを干したよ~って、LINEに写真を貼ると、
楽しみだよ☺️
そう返事してくれた母が、一週間後には、息も絶え絶えの電話でした。

入院

8/3㈬
出勤して駐車場から歩いていると、携帯が鳴った。
母からで、出ると辛そう…息も絶え絶えで

お母さん、入院することになった
電話に出られないけど、心配しないで
今日、検査受けてきた
明日の結果で、陰性なら入院できる

わかったよ
大丈夫だから
また、連絡するからね

木曜日は、母との時間。

電話をする日だったことから、自分が大変なのに私に心配させまいとしての電話でした。

ザワつく、胸が騒ぐ

すぐに、夫にLINEで連絡した。
母が入院することになったから、妹から連絡あったら頼むね…

この日は、一日が長かった。
妹夫婦から連絡ナシ…

翌日は、朝から福祉施設の仕事でした。
お昼の休憩中に、母に電話をすると、陰性だったから明日入院すると言う母でした。

翌日、妹が病院へ送っていくと、血液検査と胸水の様子から

ここでは、手の施しようがないため、大学病院に搬送します
血液検査の数値から、生きていることが不思議なくらいで、いつ心臓が止まってもおかしくない状況です

言葉をのむしかなかった…

頭によぎったのは

機種変をしたい
お母さんは、携帯を握って死ぬから…

機種変をしたあと、母からLINEのメッセージ


今日は、お母さんにとって 思いの、残る日になったよ これからは、親としての仕事頑張って自分の体に気をつけて過ごすようお母さんも案じて居るから今日は本当にありがとう。

母からのLINE

亡くなる半年前、体調が悪くなる2ヶ月前の母のLINEは、なんだか遠くに行ってしまうような気がしてたことを思い出す。

面会もできないことから、連絡を待つ日々が10日続いた。
そして、転院。
入院予定だった病院へ戻ることが出来た。

そして個室で、ターミナルケアとなった。

まだ、早いよ!
孫の花嫁、花婿姿
ひ孫もまだだよ😣

孫の結婚式は、2ヶ月後。
祈るばかりだった。

次は、ターミナルケアと緩和ケアについて書こうと思う。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。




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