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私の偏愛「アイスダンス」

私は20年以上のフィギュアスケートファン。フィギュアスケートと言えば、羽生結弦選手や浅田真央選手が活躍した男女シングルが有名です。

でもその他に、男女がペアになって行う「ペアスケーティング」と「アイスダンス」というカップル競技があるのをご存じでしょうか?

フィギュアスケート好きの私が最も偏愛しているのが「アイスダンス」です。

フィギュアスケート競技の中で、唯一「ジャンプ」がないのがアイスダンス。「氷上の社交ダンス」とも言われ、ステップワーク、リフト(男性が女性を持ち上げる技)、芸術性などで得点を競います。

ジャンプがない分、スケーターが表現している感情や物語性が伝わりやすく、スポーツとアートの両面から楽しめる競技がアイスダンスなのです。

アイスダンスとの出会い

私がアイスダンスと出会ったのは、1994年に開催された冬季五輪・リレハンメル・オリンピック。

競技後に開催される「エキシビション」で、銅メダルを獲得したイギリスのカップル「ジェーン・トービル&クリストファー・ディーン組」の演技を見たときでした。

フランスの作曲家モーリス・ラベルの名曲「ボレロ」に乗せて、二人が氷上を舞う5分間、私はテレビから目が離せなくなったのです。

二人が表現していたのは、男女が悲恋の末に身を投げる物語。モダンバレエを思わせるしなやかな演技に、心が射抜かれました。

モーリス・ラベルの「ボレロ」と言えば、最後の2小節を除き、最初から最後まで同じリズムが繰り返される曲。さらにメロディもAとBの2パターンのみと、とてもシンプルです。

さらに曲の盛り上がりが最後にくるため、ハイライトとなるシーンを演技の中盤に入れにくく、競技で使うには難易度の高い曲でもあります。演技全体が平坦に見えてしまうと、得点に影響するからです。

しかしジェーン・トービル&クリストファー・ディーン組の演技は、最初から最後まで切れ目がなく、全体がハイライトであるように感じました。

1994年の冬、私は二人が舞う「ボレロ」を50回以上は見たと思います。そしてアイスダンス自体にものめりこんでいきました。

私流のアイスダンスの楽しみ方

ここからは私流のアイスダンスの楽しみ方を紹介します。
アイスダンスの上位カップルは、どの組も素晴らしい演技を見せてくれるので、以下の視点から観戦するようにしています。

・氷上であることを忘れさせてくれるか
・音楽と演技が融合しているか
・印象的なポーズがプログラムにたくさん入っているか
・男性も踊れているか

そして「このカップルのここが良かった!」と、自分なりの評価で勝手に解説しています。(もちろん一人です)

さらに若手の中から「今年の推しカップル」を決めて勝手に注目。密かに成長を見守っています。

2023年の推しは、チェコの兄妹カップル、ナタリー・タシュレロバ/フィリップ・タシュラー組。2024年の推しは、フランスのエフゲニーア・ロパレワ/ジョフレー・ブリソー組です。

若い頃から応援していると、その後成長して上位カップルとなり、引退するまで見守ることもしばしば。最後は母のような気持になることも少なくありません…笑

アイスダンスが私の癒し

私にとってアイスダンスは、仕事の合間の癒しになっています。見始めるとつい没頭してしまうので、脳が勝手に仕事モードから趣味モードに切り替わるのです。

20年以上も見続けているアイスダンスは、私にとってライフワークのようなもの。これからも偏愛し続けていきます。

Discord名:大江かこ

#Webライターラボ2405コラム企画


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