見出し画像

1か月振りの学級担任!楽しかった!~その2

前回の記事はここから!

さて、代理の一日学級担任となり、最大の山場「給食準備」が始まりました。学級担任として一番大事にしていたのが、「給食準備」と「授業」でした。「給食準備」は学級の生徒全ての力を合わせなければ、定時には終了しません。合唱コンクールやスポーツ祭など、「お祭り」の時だけ一致団結するクラスなど偽物であり、「給食準備」や「授業」などチームとして毎日取り組むものこそ大事にするべきであると考えていましたし、生徒にもそう伝えていました。

学級担任最後の年は、おかげさまで給食準備は必ず10分で終わり、授業もやりやすいクラスだと言ってもらえることが多かったと思います。

さて、一日臨時担任になったクラスにはこう伝えました。

「給食準備は、そのクラスの状態を表すバロメーターの一つだと思う。だから、みんなが自分の役割をしかり果たし、余裕があれば少し手伝うということができればいいと思う」と伝え、学級担任は何も手伝わないことを宣言します。

しかし、4時間目はなんと保健体育の授業・・・着替えるのに時間がかかる・・・。

しかし、手は出しません。でも口は出します。

「さ、遅れてからスタートだけど、間に合うよ!」
「おお、自分の役割以外のことを積極的にやっている人がいるなあ、助かる!」
「行ける行ける!頑張れ!」

と出だしスムーズにいくように声掛けをします。

ある程度波に乗ってきたら、黙って見守ります。笑顔を絶やさずに。

そして、着替えをするというハンデはあったものの、準備時間を一分ぐらい過ぎたころに給食準備完成でした。

帰りの会で伝えます。

「着替えがあったから、少し出遅れたけど、その割には早く準備できたよね。素晴らしい」
「でも最初の遅れがなかったら、間に合ってたよね。そうしたら、食べる時間ももっとゆっくりとれるし、昼休みも長くとれる。みんなハッピーになるよね。どうする?」

答えは生徒の中にあります。

ここで、教師の方から「〇〇しなさい」「〇〇するといいよ」と絶対に言いません。生徒にこの給食の準備を「自分事」にさせるために、自分たちからアイデアを出させます。どんなダメなアイデアでも認めます。もちろん大人としての、教師としての視点からのアドバイスはあげながら。

生徒は「無言で着替えるようにすること」というアイデアを出します。

ここで助言をかぶせます。

「アイデアはいいね!あとはやるだけだな。整列の時と同じ。言うだけでなく実行すること、それが大人ってもんだよなあ」

さて、次の日からどうなったのでしょうか。次回へと続く!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?