人生に迷ったら読む本!絶望に寄り添う『絶望読書』
最近 ちょっと寂しく感じたときに、
体の前で腕を交差させ、両肩を“ポンポン”と、自分でやさしく叩いてみる
もう、50年も一日も休まず動いている体が
有難いと思ったり、
つらいことに耐える自分を労ったり、
母が亡くなり、自分のことを真から心配してくれる人がいなくなった
夫も去り 子ども逹は、思春期や青春真っ盛りだ
そんなことも影響しているのかもしれない
人生をふりかえり、
この10年は辛かったなぁ~と思ったり…
なんとなく、前を向けそうになり
これまでの経験をアウトプットしようと、思ってはいるものの筆が進まない…
人は、あまりにも悲しいことは、
記憶から消そうとするのか?
ある時期までは、火山のごとく荒々しく噴き出していた言葉や感情も、
いまは、それがいつ頃どんな感じだったか、
フラッシュバックしそうになっても、その直前で、何かが記憶を呼び起こさないよう邪魔をする
人をおくる、人に裏切られるというのは、思いの外からだにこたえる
先日、職場でこんなことがあった
心の相談室の職員が、相談者と一緒に本を選んでいたるときのこと、
一緒に探してくれと司書に声がかかった
専門図書室のため、ちょっぴり小難しい本が並ぶ
相談員は、「元気になる本を」と、明るい内容のものを探していたが、
つらいとき、「元気になる本」は人それぞれだ
明るい本を手にするまでには、時間がかかることもある
わたしは、そんなとき、とことん絶望に寄り添ってくれる本が必要だった
実際、手に取った本も、心情通り『絶望読書』(頭木 弘樹著)だった
この本には、たくさんの絶望体験が書かれていて、大変救われた
突然人生にイレギュラーが生じて、未来が断ち切れてしまったときには、
新しい人生を描くために、絶望から這い上がったそれぞれの物語がとても参考になる
著者のいう通り、人生に押しつぶされそうになったとき、生きるための必需品が本だ!そんな勇気をもらった
本を読むと、頭がよくなるとか、教養が身につくとか、話題が豊富になるとか言われるが、
著者が言うように、生存をおびやかされ、どうしていいかわからない、
精神的に追い込まれたときこそ、本が有難いと実感した
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