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映画『トリコロール三部作』

2022年7月6日の記事です。
私は、フランス映画にそこまで詳しい訳ではないのですが、ここ数日、TSUTAYAレンタルとYouTubeで、クシシュトフ・キェシロフスキ監督の『トリコロール三部作』を観ました。

トリコロール(tricolore)は、フランス語で「3色の」を意味する形容詞だそうです。
フランス国旗の「青・白・赤」を指すことが多いと思います。

映画は、具体的には以下の三作です。
『トリコロール/青の愛』
『トリコロール/白の愛』
『トリコロール/赤の愛』
それぞれ、青=自由、白=平等、赤=博愛、をモチーフにしています。

製作は、1993年~1994年。私が大学生になる少し前ですが、大学時代にこの映画の話をしている友達がいたことを覚えていて、今回手に取りました。(あと、赤に出てくる俳優、ジャン=ルイ・トランティニャンが今年の6月に亡くなり、追悼上映の看板も出ていたので。)

感想を少し述べると、恋愛映画に対する見方が少し変わりました。恋愛を色んな側面から見た感じがします。話(ストーリー)がよく作られていて、各映画90分ちょっとであることもあり、淡々と観ました。

青は、交通事故で夫と娘を亡くした女性の話です。自由に生きることの強さやしなやかさを考えさせられました。
自由というと「好き勝手」ととらえることもできますが、この広い世界で自分で選択し決めていく強さが伴う概念なのかもしれません。

白では、国境・言語などを越えた平等な愛、一方通行ではない対等な愛について考えさせられました。男性主人公の悲喜劇で、私は白が一番好きな気がします。

赤は、若い女性と(偏屈な)元判事の老人(←この人が、ジャン=ルイ・トランティニャン)
の話です。博愛を偽善と言っている場面もありました。電話と犬もキーになります。

赤の最後に、青や白とつながる部分があるので、初めて観るときは、青→白→赤の順番で観ることをオススメします。
フランスは面白そうな国ですね!

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