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【美術館】マティス展

 上野の東京都美術館で、「マティス展」が開かれています。会期は、2023年4月27日(木)~8月20日(日)です。記事の掲載が最終日となり、申し訳ないです。
 私は、4月28日に同展示会に行っていたのですが、マティスのことをよく分かっておらず、なかなか筆が進みませんでした。でも、ダウンロード版の音声ガイドで振り返りながら、少しでも胸に残ったことをメモしておきたいと思い、記事を書いてみることにしました。

■音声ガイドについて
 今回の音声ガイドは、上白石萌歌さんでした。
 上白石さんは、マティスの絵が好きということで、大学時代も芸術学を学びながら、マティスの本を読んだり、展覧会に足を運んだりされていたそうです。
 私は、なかなか自分の方向性などを決めるのが遅かったタイプなので、「すごいな!」と思いました。早い段階に「○○という画家(作家)の△△といったところが好き。」と、自分の感性を信じたり、何かを大切に思う気持ちはとても重要なことのように思いました。
 「好きこそものの上手なれ」という言葉もありますが、自分が興味・関心を持ったことから深堀りしていくのが、長続きの「こつ」のように思います。

■展示構成と私が印象に残った部分
 展示は、8章からなっていて、マティスの人生・作品を追っていく形になっていました。新印象派との出会い、フォーヴィズムとしての活動、キュビズムの影響、南仏ニースでの活動とオダリスク、そして、彫刻や切り紙絵、建築などなど。
 私が印象に残った部分を、以下二点記載します。連続性がなく、すみません。

①ギュスターヴ・モローとの出会い
 パリで、象徴主義の画家ギュスターヴ・モローのアトリエに入ったとあります。モロー先生は生徒の個性を尊重したとあり、こうした先生と出会えたことは、マティスの人生を大きく形づくり土壌になったのではないか、と思いました。

②切り紙絵
 作品の中で私が最も関心を持ったのは、マティス晩年の切り紙絵です。線を描いた後に色を塗るのではなく、紙に色を塗った後に切り出すそうです。現代的でポップな感じがして面白かったのと、配色の面白さを感じました。以下、マティス展のHPから少しだけ引用します。

1930年代より習作のための手段として用いてきた切り紙絵が、40年代になると、マティスにとって長年の懸案事項であった色彩とドローイングの対立を解消する手段として、重要なものとなっていきます。

みどころ 7章 切り紙絵と最晩年の作品 1931-1954 より

■マティスってどんな人?
 マティスは、モダンアートの先駆者であり、時代を切り開いていきました。彼の生きた時代と、彼の先駆性が適合していたようにも思います。
 そして、色(色彩)と線(ドローイング)、そして光に関心を持ち、実験と研究を重ねたことは、才能もあることながら、試行錯誤を繰り返した人という印象を持ちました。

 私は、マティスのように大きなことは出来ないとは思いますが、自分が興味や関心を持ったことについて、試行錯誤を繰り返していくことは可能なように思います。マティスというアーティストを身近に感じることが出来て良かったです。
 マティスがどんなことを考えて探求を続けたのか、本などを読んで調べてみたいなと思いました。

 本日は、以上です。

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