見出し画像

つばさの党と左傾マスコミ 新聞が選挙妨害をしている

立憲民主党などが被害届を出した東京15区補選での選挙妨害。

被疑者のつばさの党・根本良輔候補者が、

「安倍氏へのヤジが合法で俺らが違法なわけがない」

と発言したことで、例によってブーメランが「左翼リベラル」に突き刺さっている。


つばさの党・根本良輔氏「安倍氏へのヤジが合法で俺らが違法なわけがない」(産経新聞)


2017年都議選あたりから始まる野次「アベ、やめろ」を擁護、正当化したのは、まさに立憲民主党を中心とした左派だからである。

そのことは、当時、「アベ、やめろ」野次を取材した元産経新聞の三枝玄太郎氏が、今朝のYouTubeチャンネルでしゃべっていた。


つばさの党の根本良輔氏「俺たちが違法なわけがない。ガサ入れの令状しか出なかった」とX(旧ツイッター)に書き込み(三枝玄太郎チャンネル 5月15日)


2017年7月1日、安倍晋三氏は、秋葉原で都議選の応援演説をおこなった。

このとき、「アベ、やめろ」という罵声で演説を妨害したのは、しばき隊の野間易通代表たちだった。

そして、その背後には、立憲民主党(当時は民進党)の有田芳生参院議員がいたことが、産経の記事でほのめかされていた。


 安倍晋三首相が東京・秋葉原で東京都議選の街頭演説を行った際、「辞めろ」などと罵声を浴びせた集団に、在日外国人に対する差別に極端な反対運動をすることで知られる「対レイシスト行動集団」(旧レイシストをしばき隊)のメンバーがいたことが7日までに、分かった。

 1日に秋葉原で行われた演説会場には森友学園の籠池泰典(かごいけ・やすのり)理事長(64)夫妻が登場し、テレビカメラが殺到した。複数のインターネットサイト上での投稿で、その籠池夫妻のそばにいたことが明らかにされたのが、対レイシスト行動集団の野間易通(のま・やすみち)代表(50)らだった。

(中略)

 猪瀬直樹元東京都知事(70)は2日未明、ツイッターに「テレビで見たけれど、あの『安倍辞めろ』コールはプラカードなどから、共産党の組織的な行動ですね。ところが普通の視聴者には『辞めろ』はあたかも都民の声と聞こえてしまう」などと投稿した。

 これに民進党の有田芳生(ありた・よしふ)参院議員(65)が「猪瀬さん、共産党の行動では全くありません。『3・11』からの反原発運動、ヘイトスピーチ反対のカウンター、安保法制反対運動、最近でいえば共謀罪に反対する市民のクラウド的な新しい動きの延長線上に生まれたものです。それは現場にいる者なら容易に理解できることです」と反論。

 有田参院議員は、対レイシスト行動集団との関係を否定しているが、野間氏が平成27年12月、「有田先生と呼ぶのをやめましょう。彼は我々の代表であって先生ではない」とツイートしている。
(産経新聞2017年7月7日)


ここで有田議員は、「『3・11』からの反原発運動、ヘイトスピーチ反対のカウンター、安保法制反対運動」などに、非共産党系の活動家集団が一貫してかかわっていたことを明かしていると言っていい。

安保法制後、かれらの運動のひとつの焦点が、選挙期間中の「ヤジ」となったのだろう。


その後、2019年の参院選で、札幌で選挙演説中の安倍氏にまた「アベやめろ」の野次が繰り返された。


【HTBニュース】「安倍帰れ!」ヤジの市民を警察が排除(HTB 2019/7/18)


ここで警察がヤジを排除したことから、ご承知のとおり裁判沙汰となった。

マスコミは警察に批判的で、判決もヤジに甘かった。

上のニュース動画でも、猪野亨とかいう弁護士が、

「安倍総理に危害を加える行動はなく、個人が叫んだだけでは選挙妨害にあたらない」

とコメントしている。


三枝氏はXで、以下のように書いている。


何度も言います。安倍晋三首相に演説妨害をして「増税反対」と言った北海道大学の女性(当時)はその後、自治労の下部組織に入って裁判闘争をしています。自治労は立憲民主党の支持母体です。自分たちがやられると「被害者風情」するが、あんたたち、安倍さんが演説妨害された時、何と言ってた?(三枝玄太郎 2024/5/14 21:22)


2022年3月、札幌地裁は、「ヤジの市民を排除したことは憲法が保障する表現の自由の侵害に当たる」として、北海道に賠償金の支払いを命じた。

この判決にしばられ、これ以後の選挙中の警備が制限されたことは想像に難くない。

判決の4カ月後、安倍晋三氏は暗殺される。

(のち2023年に、札幌高裁でヤジ側が一部逆転敗訴した)


立憲民主党だけではない。この「ヤジ」という名の左翼活動を、「市民の声」「表現の自由」として擁護し、奨励さえしてきたのが、朝日・毎日・東京などの左派マスコミだった。

マスコミは、左翼に協力し、グルになって安倍晋三を殺したようなものである。結果的にそうなったのか、意図的だったのか・・・。


その「共同謀議」の副産物が、つばさの党というチンピラだ。後遺症として、「選挙」が機能しなくなっている。

いまになって、野党やマスコミが、ヤジや選挙妨害はよくないかも、などと被害者しぐさを見せている。


ここで忘れないように付け加えておきたいが、神奈川新聞の記者などは、みずからヤジで選挙妨害をして有罪になっている。最近の話だ。

川崎市議選の候補者が演説中、神奈川新聞記者が「でたらめだ」などと罵声を浴びせて妨害し、候補者から訴えられた。その判決が昨年出た。


在日コリアンに関する自らの言動を「悪意に満ちたデマ」などと報じた神奈川新聞記事や執筆した石橋学記者(52)の発言で名誉を傷つけられたとして、川崎市の佐久間吾一氏(56)が計約280万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で横浜地裁川崎支部は31日、演説中だった佐久間氏への一部発言が名誉毀損に当たるとし、石橋記者に15万円の支払いを命じた。
(産経新聞2023年1月31日)


この記者は、選挙の候補者が、自分の思想では「差別者」「ヘイター」なので、新聞記者の立場を忘れ、その発言を妨害したのだ。ひどい話だ。


しかし、この問題がテレビや新聞で大きく取り上げられた記憶はないし、この石橋記者がクビになった話も聞かない。

それどころか、東京新聞は、この有罪判決を報じながら、むしろ石橋記者を称賛するような、開き直った記事を書いた。


(石橋記者は)判決を受けて「声を上げてくれたマイノリティーの勇気と犠牲によって、差別を批判し、命を守る記事を書いてきた。私は少しも萎縮させられないし、萎縮しない」と話した。
(東京新聞2023年2月1日)


いまのマスコミは、報道と政治活動の区別がついていない。

自分のイデオロギーに合いさえすれば、選挙妨害を悪いことと思っていない。

民主主義などどうでもいいと思っている。

だから、すべての情報が「党派性」を帯びているとみなさざるを得ない。それがよくわかる事例だと思う。



当時「アベ、やめろ」野次の政治性を批判したのは産経だけで、悔しい思いをした、という、上の動画の三枝氏の気持ちがよくわかる。

野次事件のころには、わたしはそろそろ現役を引退していたが、その前からの、「アベを殺してやろう」というような左翼偏向報道に、わたしもマスコミの中にいながら恐ろしく思っていた。

怒りを感じ、多少は戦ったが、無力感を覚えた。

「これは報道ではなく左翼活動だ」といくら言っても、通じないのだ。信じられない思いだった。

それで、早々にマスコミをやめようと思った、ということは、このnoteでもたくさん書いてきた。


念のために言っておくと、わたしは保守派でも右翼でもない。

そして、産経新聞にいたからと言って、三枝氏が保守派だとも思わない。

個人がどのような政治信念をもとうと自由だが、マスコミ報道は公平でなければいけない、と思っているだけだと思う。


三枝氏は『メディアはなぜ左傾化するのか 産経記者受難記』という本を新潮社から出すそうだ。おカネがないから買えないが、図書館で予約して読みたい。

そして、「受難」したのは産経記者だけではない、ということも言っておきたい。


なお、三品純氏も、つばさの党の問題で、かつて黒川代表が左派集会で引っ張りだこだったのをnoteに書き、野党と左派マスコミの責任を追及している。



<参考>


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?