「読売」の野望 結局、稲城市で何をしたいのか
明日1月8日に閉館する「よみうりランド・丘の湯」に、4日に行ってきました。
そのときの記事はこちら↓
そのとき、隣接地に建設中の「TOKYO GIANTS TOWN(東京ジャイアンツタウン、以下TGT)」の工事現場も見てきました。
「TGT」は、2つの球場、水族館、飲食施設などをふくむアミューズメント施設です。
2023年7月6日に着工され、2024年12月竣工予定。2025年3月から順次開業され、2026年度にグランドオープンとのこと。
球場を運営する「読売ジャイアンツ」、水族館などを運営する「よみうりランド」、そして「読売新聞社」の3社によるプロジェクト。稲城市も協力しています。
読売グループは、2020年開業のHANA・BIYORIから始まって、よみうりランド周辺でさまざまな開発をおこなっています。
この3月には、新たな温浴施設「花景の湯」が、HANA・BIYORI内にオープンします。
よみうりランドでは、昨年12月に「ポケモン」との共同企画も発表され、もう企画は「お腹いっぱい」状態です。
読売グループが、あまりにいろんなことやってるんで、現地に行っても、全体像がわかりにくいんですね。
運営会社も、よみうりランドとか、読売ジャイアンツとか、とっちらかっていて、結局稲城の山がどう変わるのか、全体像を示す想像図のようなものが見当たらない。
周辺の位置関係をおおざっぱに表すと、以下のようになります。
現在の丘の湯プラザは、取り壊されて、新しい何かになるらしい。
現在のジャイアンツ球場は、3軍の練習球場として残るらしい。TGTができると、この地に3つの球場が存在することになります。
この地図を見るとわかるとおり、かなり広い範囲に、複数の読売系アミューズメント施設が散在することになる。
少なくとも、「TGT」「よみうりランド」「HANA・BIYORI」の3拠点を、なんらかの方法で結ばなければならないはずです。
実際に歩いてみるとわかるけど、現在のよみうりランドとHANA・BIYORIのあいだも、決して連絡がよくない。
このあたり、狭い道路を車がビュンビュン走っています。私も何度も轢き殺されそうになりました。とても行楽気分で親子連れが安心して通れる道になっていません。
そのあたり、どう考えているんでしょうね。
なお、サッカーの「東京ヴェルディ(旧読売クラブ、ヴェルディ川崎)」本社も隣接しますが、過去にすったもんだあって読売が手を引き、いまは日本テレビの資本のようです。
読売は、東京ドームの移転問題を抱えていますが、どうも築地市場の跡地、朝日新聞本社の鼻先に建てる、という噂です。
今年は読売創刊150年。そして、正力松太郎が読売を買収してから、つまり本当の意味での読売のスタートから、ちょうど100年です。
新聞業界は斜陽ですが、落ち目の朝日・毎日等をしり目に、読売グループの財務は堅調と言われます。全国紙では、日経と共に勝ち組ですね。
まあ、ナベツネももう長くないだろうし(失礼)、読売が勝負に出ているように見えます。
読売の戦略とは何か。それについては、またべつの記事で書きましょう。
<参考>
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