柿生隠者(かきお・いんじゃ)

会社を定年退職し、神奈川県は柿生の里に隠棲する。新聞社、出版社に勤め、記者や編集者をい…

柿生隠者(かきお・いんじゃ)

会社を定年退職し、神奈川県は柿生の里に隠棲する。新聞社、出版社に勤め、記者や編集者をいやいややっていた。独身、孤独を愛する。老人であることを自覚し、記憶力もあやしくなりつつあるので、ここに書き残したいことを書き残しておく。世間から引退したので、社交は望みません。

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小説 平成の亡霊

前説 本作は、ある新興宗教団体と、その「狂気」を最初に報じた週刊誌編集部の物語です。 物語のほとんどは1989年を舞台にしています。この年は特異年で、4つの大きな出来事が重なって起きました。 1、天皇の死去による63年ぶりの改元。 2、ベルリンの壁崩壊による冷戦の終了。 3、日経平均株価が史上最高値を記録。 4、新興宗教団体による弁護士一家惨殺。 小説としては「4」を主に描いていますが、他の出来事を含め、「1989年」全体を描こうと努めました。 30数年前のこ

    • 「若さ」がなかった日本保守党

      選挙はみなさん、ご苦労様でした。 日本保守党、期待してたんだけどねえ。 健闘した、と言う人もいるが、保守党の飯山陽(24264票)は、トップの立憲・酒井なつみ(49476票)に、ダブルスコア開けられている。 もうちょっと行くと思ったんだけどねえ。 投票率の低さが保守党にわざわいした、という人が多い。 たしかに、投票率が低すぎた。これは意外でした。 天気が良すぎたのかねえ。 でも、最近は、若い人(20代、30代)の低投票率が定着している。 補選の年齢別投票率はま

      • 【Netflix】「ラバー、ストーカー、キラー」リアル「どんでん返し」(ネタバレなし)

        <概要>ラバー、ストーカー、キラー 2024 | 年齢制限:16+ | 1時間 30分 | ドキュメンタリー 初めて試した出会い系サイトで、ある女性と出会った整備士。だが執着にも似た彼女の想いは、常軌を逸していき...。衝撃のどんでん返しが待ち受けるドキュメンタリー。 (Netflix公式サイトより) <もう少し詳しく>2012年から2015年にかけて、アメリカの中西部、ネブラスカ州とアイオア州にまたがって起きた事件。 30代のイケオジ、自動車整備士のデイブは、バツイチで

        • 【Netflix】「ジェニファーのしたこと」邪悪な恋

          <概要> ジェニファーのしたこと 2024 | 年齢制限:13+ | 1時間 27分 | ドキュメンタリー 両親が銃で撃たれたと警察に緊急通報したジェニファー・パン。彼女への事情聴取を中心に警察の捜査が進むなか、事件は衝撃的な展開を見せる。 <評価> カナダの閑静な住宅街で起きた事件。 ベトナム系移民の夫婦が自宅で銃撃され、妻は死亡、夫は意識不明の重体。 居合わせた一人娘の20代のジェニファーが警察に通報した。 登場人物が言うように、きわめて「後味が悪い」ドキュメン

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          今年の「note創作大賞」は応募拒否! ジェンダー本「焚書」に抗議

          『あの子もトランスジェンダーになった』出版停止に関して、あれだけ角川(KADOKAWA)の姿勢を批判してきたんでね。 角川が参加している企画なんかに、応募するわけにいかない。 だんこ応募を拒否したい。 角川は被害者だ、という向きもあるかもしれんけど。 でも、この出版社は、むかしから「戦わない」。金儲けだけ考えてね。社長が二代つづけて逮捕されただけある。だから、出版点数は多いけど、業界で尊敬されない。 角川だけじゃない。ほかの出版社も、出版の自由や、言論・表現の自由の

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          【海外ニュース】「低身長は最悪」と訴える展覧会が物議!

          25日の「BNN NEWS」によると、米カリフォルニア州で開かれている展覧会が物議をかもしている。 「上からの眺め」と題されたこの展覧会は、ジオラマやインタラクティブな展示物によって、「高身長の人は低身長の人より身体的にも道徳的にも優れている」と、子供たちに教育するのを目的としている。 「ツキがない」と題された展示では、高い棚のうえに現金が置かれ、手が届かない低身長の悔しさを体験できる。 べつのコーナーでは、高身長の人が低身長の人を上から写した写真が多数展示されている。

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          左幸子の悲劇 左翼とスキャンダル

          昭和の大女優・左幸子のスキャンダルを振り返るYouTube動画があって、懐かしくて見てしまった。 【衝撃】左幸子が残した恐怖の遺言...旦那を奪った妹の正体に一同驚愕!!「飢餓海峡」で知られる女優の悲しすぎる最期に涙が止まらない!!信じた人全員に裏切られた生涯とは...(乱末2分の1『昭和芸能』 2024/4/23) ちょっとサムネ詐欺的な、テキトーな動画ではあるけど。(「恐怖の遺言」が出てこない・・) でも、忘れていたことをいろいろ思い出して、面白かった。 わたしが

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          スウェーデンの「孤独死」に憧れる

          「廃墟マニア」は世界中にいるが、このスウェーデンの廃屋の動画は、今年1月に公開され、世界中で160万回以上視聴された人気作だ。 60年間世間から隔離され、廃墟となった小さな家で暮らした男性(Bros Of Decay 2024/1/29) 説明文には、機械翻訳らしいぎこちない日本文だが、こうある。 スウェーデンの侵入不可能な森の奥深く、外界とのつながりを最小限に抑え、60年以上孤立して暮らしている自分を想像してみてください。それがミスター・G・ローの並外れた人生でした。

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          【速報】佐藤可士和プロデュース「シャトレーゼ川崎片平店」OPEN!(川崎市麻生区)

          きょう、近くで「シャトレーゼ」が開店というから、10時開店の30分前に行ったら、だれも並んでいない(写真)。 ぐずついた天気ではあった。でも、このとき雨はほとんどあがっていた。 洋菓子チェーン業界で「ひとり勝ち」と言われるシャトレーゼだが、たいしたことないな、とナメかけた。 ところが、15分ほど近くの公園で時間をつぶして、再び店の前に行ったら、50人くらいの行列が出来ていた(写真)。 ナメてすまんかった。並んでいる人には、「山梨県産白桃スムージー」が紙コップで振舞われ

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          すぐ辞める若者 「短期コミット」時代

          会社をすぐ辞める若者ーーという話題は、聞き飽きた感じがするが、最近の若者の「辞めやすさ」は、少し新次元のようだ。 さっき朝起きてコーヒーを飲みながらYouTubeを見てると、日テレがやはりその話題をやっていた。 新入社員の転職志向が高まっており、いまの会社で「定年まで働きたい」のは約2割しかいないという。 【転職まとめ】転職志向高まる 新入社員の約2割「定年まで働きたい」 / “2週間で800人以上の依頼”「退職代行」サービスに届く声とは? など(日テレNEWS LIV

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          麻生川の桜2024[総集編] 大事故もあった波乱の1カ月(川崎市麻生区)

          今年の麻生川桜まつり(川崎市麻生区)は、5年ぶりの完全開催となったが、ライトアップなどが始まった3月22日(金)には、まだ桜は咲かなかった。 それどころか、パレードなどがおこなわれた祭りの本番の3月30日(土)でも、桜はほとんど咲いていなかった。 実質的な花見の「本番」は、まつり最終日の4月6日(土)、その翌日の4月7日(日)にずれ込んだ。この両日が、今年最高の人出となった。 その2日後、4月9日に、強風で桜の木が倒れるという事故があった。 桜並木の中央、麻生川橋から

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          ブーニンの糖尿病

          1985年、スタニスラフ・ブーニンが19歳でショパン・コンクールに優勝し、日本で大ブームになったときの記憶は、わたしの中でまだ鮮明だ。 当時はいわゆるバブル期、まだ冷戦中で、ブーニンはソ連のピアニスト。ソ連の有名ピアニスト一家、ネイガウス家に生まれた「貴公子」だった。 ブーニン19歳の天才ピアニスト CM 1986年 中でもよく憶えているのは、人気絶頂のさなか、朝のテレビ番組に出て、(彼の得意の「猫のワルツ」ではなく)子犬のワルツを披露したときのことだ。 演奏を目の前

          芥川賞作家の「経歴詐称」疑惑 火野葦平の「敗戦直訴」をめぐって

          要約 ・芥川賞作家、火野葦平は、戦争末期に「このままでは戦争に負ける」と陸軍トップに直訴した、というエピソードを語っている。 ・今日、火野葦平を論じるさいに、よく引用される有名なエピソードである。 ・しかし、このエピソードは、嘘である可能性が高い。 ・そして、その嘘は、火野の自殺とも深くかかわっていると思われる。 * こんな話、いまさら誰も興味がないと思うけど。 それに、書くなら、ちゃんとした論文の形で残したい、とずっと思ってた。 でも、そんな時間も能力も、わ

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          【熊谷市】同和団体に「デモ費」支給 示現舎のスクープ

          「同和利権」を追及している示現舎(神奈川県人権啓発センター)の宮部龍彦氏が、昨日、見事なスクープを放っていた。 2022年、国会前で行われた安倍元首相の国葬反対デモの参加者に、熊谷市同和対策振興補助金から日当と交通費が支払われていたことが分かった。筆者が熊谷市に情報公開請求して得た資料から判明した。 同補助金は、部落解放同盟熊谷市協議会をはじめとする、少なくとも4つの団体に交付されている。安倍元首相の国葬反対デモだけではなく、他の政治活動や行政交渉、弊舎に対する裁判への動

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          【開店】シャトレーゼ川崎片平店(OPENまであと4日)

          4月24日にオープンする「シャトレーゼ川崎片平店」。 きのう横を通りかかったら、大型看板(サインポール)が立っていました。 店の中をのぞくと、開店準備に忙しいようすが伝わってきました。 近隣には、「ぱんやのともぱん」」や「オリーブの丘」があります。 <参考>

          【開店】シャトレーゼ川崎片平店(OPENまであと4日)

          仕事の痛み

          きのう、ずいぶん久しぶりに「仕事」した。 退職してからも、ときどき人から頼まれて、他人様の原稿を直すような仕事をする。 たいした仕事ではないが、若干のギャラが発生する。ギャラが目的ではなく、義理をはたすためだけどね。 でも、ホント久しぶり。1年ぶりくらい。 仕事そのものはうまくいったようで、関係者にはほめられた。 やれやれ、なんとか務めをはたした、とほっとしたが。 なんか、そのあとの、糸を引く不快感がすごい。 関係者がこれを読んでないことを祈るが(たぶん大丈夫だ