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自分の身は自分で守るしかない。Amazonで防災グッズを見直してみた

脊髄反射で動かずに、自分の力量とリソースに合わせた支援の形があるんじゃないかと思って淡々と準備している。まずはいま自分が住んでいる土地と暮らしに応じた”防災の備え”ができているかどうか。

阪神大震災(大阪市 震度5強?)、東日本大震災(品川区 震度5弱)、そして今回の能登半島地震(信濃町 震度5弱)と少し離れた距離での経験でしかないが、阪神大震災の強い揺れの恐怖はいまも残っている。数字がすべてではないとは十分承知の上で、これらの体験が災害に対する恐れとなり、過去何度も災害関連の記事を企画編集してきた。

長野に移住した理由の7割は、防災に対する意識だと言っていい。日本に暮らしている以上、災害は避けられない。

自分の身は自分で守る……もっといえば「自分の身を守るために、自分が大丈夫そうだと信じれる土地に住みたい」ただそれだけだ。その集積が長野県信濃町。なんとなく生存確率が高いんじゃないかと思えている。

といいつつ家電や家具など普段の生活をより良くするものばかりに意識を奪われていた。今回の地震で防災アイテムを見直したら、ぜんぜん足りていなかった。

土と水もあるし、薪ストーブと薪の予備、アウトドアグッズがあるからなんとかなるっしょ!と高をくくっていた。2時間ぐらい停電したときにトイレが流せないだけで不便だったし、水道をひねったらうまい水が飲めると思っていたが断水したら無意味。ペットボトルの水が必要だ。


まずは携帯トイレ。自分の畑に究極うんこしっこができるので、都市部のリスクはないものの、とりあえず3日分耐えられる備えは必要だろう。人口密集地域で土がなかった場合、とんでもない未曾有の事態になる。

Huuuuで取材したこの記事は、ものすごい読まれることになった。都市部に住む人はぜったい読んどいたほうがいい。

数年前にポータブル電源と連動のソーラーパネルを購入。フェス出店時に活用しているが、いざ災害時に電気が止まったら重要な電源となる。その想定だったのに出店後、誰も充電しないまま放置されていて引っ張り出したら0%だった。マジで意味がない。ソーラーパネルは夏場の条件なら半日で50%ぐらい充電できたので侮れないと思う。

アナログの備えは絶対に必要!

水が出なかったら手や身体を拭く手段はマジでなくなる。お風呂場に水を溜めていたらタオルを濡らして対応できるか。普段遣いもできるので備えといて損はなさそう。

今回新たに購入したポータブルラジオ。電化製品は進化が目まぐるしい。手回し充電+ソーラー充電もできる。安心感がすごい。LEDライトもついてるし、単4電池も使える。どの電力からもスマホ充電ができる。すげー。

単4電池があればなんとかなる感。24本で900円切ってる。

懐中電灯も見直すか……とAmazonで調べたらハイスペックすぎるやつがあった。Type-C充電ができるのは心強い。5000mAhのモバイルバッテリー機能付き。普段から使えるので玄関あたりに常備しておきたい。

非常食のバリエーションも増えている。とりあえず3日分の食料として最安のAmazonのアルファ米10食セットを購入。焚き火、薪一式があるので米さえあれば外でキャンプ的に数日過ごすことはできそう……という甘い考えもあって最小限にした。レトルトカレーや缶詰なども普段から常備しているのが大事なんだろうな。

最近このデーツを買って食べてみたら、めっちゃおいしい。栄養面含めて保存食としてかなり優秀だと思う。この1袋があるだけで生存確率上がりそう。しかも安い。なんなんだ、デーツ。スーパーフードすぎるだろ。

夜にウッドデッキで七輪BBQをやったり、庭で焚き火をやるために買ってみたこのLEDランタンはかなり優秀です。色味も変えられるし、置き型にもなるし、吊るして上部から照らすこともできる。ヘタなアウトドアブランドのランタンよりも断然使い勝手がよい。手頃な値段だし。これを2個持っているだけで安心感ある。今回の地震の後、すぐに充電し直した。

キャンプ用のウォータータンクでもいいけれど、場所を取るので折りたたみ式のウォータータンクは持っといた方がよさそう。


さいごに


あくまで自分の環境に合わせて見直した防災アイテムの羅列でしかない。外に物置があるから仮に自宅が倒壊しても、テント含めたアウトドア・キャンプ道具で最低限は耐えられそう。大型犬を飼っているため、小学校や公民館での避難生活はむずかしいんじゃないか。その想定で準備しなければならない。

東日本大震災時、自然とともに暮らしている集落でのサバイバル対応力はやはり高かったらしい。むしろ普段からの土着的な人間関係があるからこそ手を取り合って、自活の助け合いの精神がポジティブに働いたそうだ。

いま暮らしている土地がどうなるのか。ハザードマップ的な災害リスクも土地ひとつでぜんぜん変わってくるし、自然の山奥だから安心というわけでもない。国の救助の前に、自治の力が重要となってくるだろう。そもそも全国を旅する自分にとって、どれだけ信頼できる土地で暮らそうとも、被災時にどこにいるのかわからない前提も不安定すぎるんだよなぁ。

「心配すな、でも安心すな」の精神で防災意識上げてこっ!

1982年生まれ。全国47都道府県のローカル領域を編集している株式会社Huuuuの代表取締役。「ジモコロ」編集長、「Gyoppy!」監修、「Dooo」司会とかやってます。わからないことに編集で立ち向かうぞ!