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家出して手に入れた自由

最近暑くなってきましたね。春を通り越して夏かと思うような気候ですが、私は家出して2回目の春と夏を迎えようとしているわけです。家出したての頃は忙しさのあまり精神的に余裕がなく、初めての冬〜とか春〜とか思っていられなかったのですが、夏くらいになってやっとそういう思考回路が働くようになりましたね。これから毎年数えることになるんでしょうか。家出してこれたのは当たり前のことではないので、忘れてはいけないと思うんですが、毎年毎季節ごとにそんなことを考えていてはいつまでも過去に囚われているような気もしないでもないですね…。

今回は少し暗めの話からスタートしましたが、比較的明るめの話をしていきます。3月20日の配信(リンクはこちら)を踏まえて、家出したことによって自ら掴んだ自由について、いくつかピックアップして書きますので、ぜひ最後までお付き合いください。

外見に気を配るってこういうことか!

家出前、私はメイク禁止、服は全部母親が買ってきてコーディネートしたものを着る、髪型は常にボブかショートカットというなんともつまらない生活をしていたのですが、家出したことによってその決まりが全て取っ払われて、外見を意識することができるようになりました。ちょっと遅めの大学デビューですね!

9年半使ってきたメガネを補欠降格にして(告白ライバル宣言かな?)、コンタクトにしました。母親曰く、コンタクトはお金がかかるし、つけ外しに時間もかかるから、勉強を優先するセツナには必要ないでしょう?ということだったのですが、勝手に母親がそう言っていただけで、私はコンタクトに変えたかったんですよ。メガネもおしゃれなものだったら良かったのですが、本当に見えるようにすることだけを目的に作られているようなものをかけていたので、あまりにダサかったのです。コンタクトに変えた結果、雰囲気的に目の周りが重たい感じがなくなって垢抜けたと思っています(自分で言うな)

そしてメイクも始めて、人間はメイクで大きく変われるということを実感しました。すっぴんで外を歩けない、という人の心情も理解できるようになったし、準備には倍時間がかかるようになりました。準備の時間にやっていることは全て、家出してから初めてできるようになったことなので、時間が長くてもある程度楽しんでできています。

そして服。私は母親が買ってきた服を着ているだけだったので、服の好みなんてなかったのですが、家出して自分で服を買うようになって(そんな持っていないですが)、そしてインスタのリールなどを見るようになって、和洋折衷の服が好きだと気づいたんですね。好みすら封じてしまう毒親はかなり問題ですが、今は見つけることができてあとはお金を稼ぐだけ!という状態なわけです。

夜空を見上げて家出を実感する

家にいた頃は、夜中に外出するなんてありえませんでした。母親の潔癖症と極端な時間管理がゆえのルールなのですが、私はそれが当たり前の環境で生きてきたので、特におかしいことだと思っていませんでした。ですが、家出してみて、シャワーを浴びたあと、夜中にコンビニにお菓子を買いに行ったり、夜遅くにバイトから帰ってきたりすることができるようになって初めて、自分の家のルールがおかしいことに気づいたんです。

ブラック塾講で講師をしていた時代の話ですが、真夜中の12時とかに最寄駅から徒歩17分の距離を歩いて帰っている時、疲れたなぁと思いながら空を見上げたら、星が見えたんです。都会といえどところどころに星が瞬いているんですよね。その時、家出してきたということを実感しました。星が見える時間に外に出ることができるんだ、私は今自由なんだって。

ロマンチストみたいですが、本当にそう思ったんです。帰る時間も外に出る時間も全部自分で決めて、生活することができる。当たり前の権利ではあるんですが、それを侵害されてきたことを考えると、今の生活が特別なもののように思ってしまいます。当たり前のことって当たり前じゃない、ということを覚えておきつつ、これからもこういう自然に対して綺麗だと思う心を失わないようにしていきたいものです。

活動を始められたこと

何よりも、この活動を始められたこと、これが今自分が一番やりたいことなので、それができる自由を掴み取ったことは本当に嬉しいです。現状、親子関係で悩んでいる方が苦しみから解放されて、私と同じように自由を手にしてほしいと願うと同時に、そもそも悩むことが最初からなくなる世界を目指して、活動を頑張っていきたいです!

<今週のセツナ>

風邪を引いてしまいました…。家出してからというもの、体調を崩す機会が格段に増えたのですが、これはそれまで母親が完璧と言える体調管理をしてくれていたからだと思います。ただ、見方を変えれば、少しの食生活の変化で体調を崩す体に作り上げられた、とも言える気がしているんですよね。完璧に栄養を管理された食事を摂ってきたから、バランスの悪い食事に体が慣れていないのでしょう。甘やかしすぎるのも(これは甘やかしているのか?)実は体には良くなくて、完璧ではないがある程度整った生活を小さい頃から続けていることが大事なのかも…なんてことを思いました。