AIを駆使し1ヶ月で事業を爆速検証する方法🚀
自己紹介
株式会社ネクサフローCEOの中村です。AI-Powered Operationsを目指し、BizOps支援とプロダクト開発中です。 人類のクリエイティブな時間を取り戻す事業を続々とやっていきます。
ソフトバンクPM2年->不動産スタートアップ起業2年->ヘルスケアスタートアップBizOps2.5年、フリーランス3年->現在
というキャリアでファウンダーとして、事業責任者として、外部パートナーとして様々な新規事業やグロースに携わってきました。
記事の概要
本記事では、限られたリソース(時間、人、お金)の中で、いかにして新規事業を素早く立ち上げるか、そこにAIを使えないかについて書きます。
想定する読者
この記事は、以下のような方々に特に役立つ内容となっています。
起業を志す方
新規事業の立ち上げに携わるビジネスパーソン、事業開発の方
ビジネスプランコンテストや社内での新規事業立ち上げプログラムに参加を考えている方
一般論として重要視した方が良いポイント
成功への道のりでは、以下のポイントが重要です。
学びを素早く得ることの大切さ
ヒアリングや商談の機会をいかに多く作るか
効率的な準備がもたらす利点
この記事を書く理由
AI技術が事業の立ち上げにもたらした変化について、皆さんはどれほど認識
されていますか?
資源が限られている状況で全てのタスクをこなすのは一苦労です。品質とスピードについてマッピングしてみました。誰もが品質高いし、スピード速いを目指したいが、なかなかうまくいかないことが多いはずです。
新規事業においては顧客との直接的な出会いから得られる学びが最も重要な要素であるため、その他の業務は生成AIを活用して効率化することが可能だと思いませんか?
生成AIは完璧ではなく、正確さを求める作業にはまだ適していないかもしれませんが、アイデアの原型を素早く形にする能力には長けています。技術が進歩するにつれて、これらのツールへの慣れが将来的に大きな価値を持つようになるでしょう。
そこで、AIを少しでも取り入れることで、現在新規事業に取り組んでいる方々の役に立つのではないかと考え、この記事を執筆するに至りました。
留意点:前提条件の設定
本記事を読むにあたって、以下の前提条件を設けています。
資金調達や既存ビジネスとの連携はこの段階では考慮しません。
独立した新規事業を迅速に立ち上げることに焦点を当てます。
広告宣伝費の使用についてはまだ決定していないことを前提とします。
個人で事業を立ち上げる場合、少なくとも0.5人月の時間が確保できることを想定しています。
共通して使うサービス
ChatGPT有料版でたたき台を作ったり、壁打ちをお願いします。
GPTs(カスタマイズできるChatGPT)で新規事業の資料や情報を学習してもらい、同様に壁打ちしてもらいます。
AI IDEサービスのCursor有料版で、ChatGPTの文字数制限を突破します。2000文字ぐらいしか出力できないので、長めの文章を書くときはこちら。またコーディングにも使います。YouTube1つ貼っておきます。
今回の戦略:爆速のイメージ
共通して使うサービスを駆使するだけで、すでに爆速です。
あとは、何に時間をかけるのか、そして具体的にどんなシチュエーションで効率化するかのイメージがつけば、今日から使い始められるのではないでしょうか。
テストセールスに3倍時間を使えたら最高ですよね。
そのために注力・効率化対象を見極めていきましょう。
①7日->2日に短縮: プランニング
新規ビジネスの立ち上げ初週は、計画を練ることがスタートラインです。爆走で片付けましょう。
効率化対象:プロジェクト管理
やること:あらゆるドキュメントやタスクをAIプロジェクト管理ツールを活用して優先順位をつけて取り組むことが重要です。
推奨ツール:NotionやClickUpが有効です。これらのツールはタスクの割り当てや進捗の可視化に優れており、チーム内のコミュニケーションを促進します。
AI利用のコツ:要約、タスクのブレイクダウンに使うのがおすすめ。またNotionQ&A機能が便利なので、記事をストックしておくと必要な時に検索でまとめることができます。
デモ:ClickUp AIによるタスクブレイクダウン
デモ:Notion Q&Aによるドキュメント検索
効率化対象:事業アイデア
やること:ビジネスの機会を見つけ、誰に何を提供するのかを設定します。ジョブ理論を参考にするとスムーズで、最後におすすめ記事載せています。
推奨ツール:ChatGPTを用いてピッチデッキの作成を行います。 NEWhさんのVALUE DESIGN SYNTAX、Value Discoveryで仮説をまとめるのもおすすめです。
効率化対象:プレスリリース案作成
やること:ChatGPTで魅力的なプレスリリースを作成し、Cursorで細部の修正を行います。
推奨ツール:Cursorを使用して、コンテンツの質を高めます。
ポイント:プレスリリースから逆算して事業を考えることは、事業の魅力を評価する良い手法です
効率化対象:営業資料の作成
やること:AI資料作成サービスで営業資料の初稿を作成し、Cursorで洗練させます。
推奨ツール:tomeやGammaなどAI資料作成サービスがあります。クオリティが気になる方はサクッとGoogleスライドやFigmaで資料を完成させます。
AI利用のコツ:AIによる構成や内容のテキスト作成で時間を節約。どんどん変わるので、サクサク進めましょう。
効率化対象:ウェブサイトの構築
やること:studioのテンプレートを利用してウェブサイトを構築します。
推奨ツール:studio.designで提供されるテンプレートを使用します。
AI利用のコツ:好きなテンプレートを一つ選択して、項目をChatGPTに考えてもらうのと早いです。こだわってもあとで変更する可能性が高い領域。
②7日->14日に倍増: テストセールス開始
テストセールスの段階では、戦略を策定し、市場からのフィードバックを収集・分析することが重要です。以下のステップで進めていきましょう。
注力:テストセールス戦略の策定
やること:AI市場分析ツールを使用してターゲット顧客を特定します。
推奨ツール:Octoparseを利用してターゲットリストを作成します。詳細はOctoparseを参照してください。
AI利用のコツ:ChatGPTでターゲットの分析に使うのが良いでしょう
注力:Twitterを活用したターゲットリストの作成とパーソナライズされたコミュニケーション
やること:ChatGPTを使用して基本的なトークスクリプトを作成し、Twitterのデータを分析してターゲット顧客を特定した後、それぞれの顧客に合わせてメッセージをカスタマイズします。
推奨ツール:ChatGPTで文面の案を作成する
AI利用のコツ:AIを使わなくていいぐらいで、時間かけてより心を込めたパーソナライズされたコミュニケーションを目指しましょう。
注力:コールのフィードバックの収集と分析
やること:AIコール録音・分析ツールを用いて顧客からの意見を集め、製品改善に役立てます。
推奨ツール:MiiTelで通話内容を分析し、顧客のニーズを深く理解します。MiiTelで詳細を確認できます。ChatGPTを使用して、収集したデータから分析結果をまとめ、次のアクションプランを策定します。
AI利用のコツ:顧客からのフィードバックをリアルタイムで分析し、迅速な製品改善につなげることができます。また、ChatGPTを活用して分析結果をまとめることで、より戦略的なアクションプランを策定することが可能です。
③7日->11日に増加: テストセールスの強化
効率化対象:製品開発とプロトタイピング
やること:迅速に製品コンセプトを開発します。
推奨ツール:ChatGPTでユーザーストーリーを作成し要件定義し、Cursor、各種API、OpenAI API、Streamlitなどを駆使してプロトタイプを作成します。
AI利用のコツ:ユーザーストーリーを基に要件を明確にし、AIとプログラミングツールを組み合わせて迅速なプロトタイピングを行います。
デモ:営業日報を効率よく作成できないかと思って、半日で作ったプロトタイプ。カッコ良くはないですがこれで機能を試すことはできそうです。
効率化対象:サービス紹介動画の制作
やること:AI技術を活用して、サービス紹介動画を制作します。
推奨ツール:heygen、Synthesia、Flikiなどのツールを用いて動画を作成します。
AI利用のコツ:AIベースの動画制作・音声生成サービスを使用して、高品質なビデオコンテンツを爆速で作る。
デモ:heygenでつくったAIアバターが代わりに話してくれるサービス紹介動画です。5分あります。価格はなんと約1000円です。
注力:ヒアリング・商談のフィードバックの収集と分析
やること: AI録画分析ツールで、顧客からの意見を集め、製品改善に役立てます。
推奨ツール:tldvを使用して商談を録画し、ChatGPTで収集したデータを基に分析結果をまとめます。
AI利用のコツ:AIフィードバック分析ツールを利用して、顧客の声を深く理解し、製品やサービスの改善点を明確にします。
④7日->3日に短縮: 振り返りと評価
注力:成果の評価
ここもしっかりと時間を使って、成果を評価し、今後の方向性を決定します。
今回のやり方で進めるとコール、ヒアリング・商談のフィードバックの書き起こし・要約が簡単になるので、品質は変わらず短縮できる想定。
まとめ:新規事業立ち上げのための戦略的アプローチ
いかがでしたでしょうか。
確かに3倍テストセールスに時間を使えそうな気がしませんか?
全て取り入れなくても、一部だけでも絶大な効果を発揮すると思います。
新規事業の立ち上げは、多岐にわたるタスクが存在しますが、以下のポイントに注力することで、その複雑さを効果的に管理し、事業の成長を加速させることができます。
学習の迅速化: 常に市場の変化を追い、新しい知識を素早く取り入れることで、事業の方向性を正確に定めることができます。
ヒアリングと商談の機会の最大化: 事業の成功には、顧客やパートナーとの対話が不可欠です。ネットワーキングにより、ヒアリングや商談の機会を積極的に増やし、市場のニーズを直接把握しましょう。
AIツールの効果的な活用: 初期段階での変更は避けられないため、AIツールを利用して日常的な業務を自動化し、より価値の高いヒアリングや商談に時間を割くことが重要です。
上記の方法を実際にやってみたい、教えて欲しい方がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡ください!ありがとうございました😊
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