マガジンのカバー画像

海外協力隊note

1,915
JICA海外協力隊が執筆した記事を綴るマガジンです。
運営しているクリエイター

記事一覧

104.キラキラしない協力隊のすすめ

JICA海外協力隊の春募集が、5月17日に始まります。 要請情報を見ると、記事投稿時点でチュニジアは15件あります。 私の任地はありませんが(悲)、青少年活動は複数件あります。 チュニジアの要請は「一芸」を求めると言われています。実際、相応の経験が必要なものも多いのですが、以前には新卒で来た方も居ます。 インフラは安定しており、物価も安く観光地もあるので、途上国ではかなり恵まれた環境だと思います。応募をお考えの方は、職種が合えば是非チュニジアも見てみてください。 ht

103.毎日100万点

週末は多くの青少年が祭りへ参加したため、こちらの利用者はごくわずか。 施設には閑古鳥…ではなく、美しい音色が響いていました。 左はたまに来る近所のおじさんで、バイオリンが趣味とのこと。右のスタッフが持っているのは、アラブの伝統楽器ダラブッカです。 今回は昔のエジプト音楽を演奏していました。 どんな音か、気になる方は以下からどうぞ。 先日、他国の隊員と話す機会があったのですが、慣れない環境に、周囲でも体調を崩すことが珍しくないようでした。 文化、言葉、食事、水、空気、

本当に恵まれた環境

残り3ヶ月の活動となり、ここで過ごすのも残り3ヶ月かぁ〜としみじみ思う。 ラオスに戻って来る機会があっても、きっとこうやって事務所の席に座るのも、小学校で気軽に教室に入れるのも、今だけなんだよな〜と。 何年か経ち、あぁ〜楽しかったなぁ、懐かしいなと思うのでしょう(笑) そんな今、感じていることは、、、 本当に恵まれた環境だなぁ〜 と。どこにいても居場所があり、孤独だと感じたことはほとんどない。 事務所にも席があり、当たり前のように受け入れてくれる場所があり、 小

102.児童施設の祭典

週末は、近所の児童施設で春の祭りがありました。(気温は30℃を超えたので既に夏です😅) 私が居る青少年の家と役割はほぼ同じなのですが、こちらの対象年齢は6〜12歳で、日本の小学生にあたる子たちが利用しています。 春の祭りは、県内にある児童施設は毎年必ず開催しているとのこと。 近隣施設からも参加者が集い、会場は大盛況でした。 パレスチナへの連帯をテーマとした出し物が多く、踊りながらも突然倒れ、逃げ惑う人々を演出したものは言葉が分からなくても伝わってきました。 チュニジア

72:途上国で生活することの難しさ / メンタルの維持②

 Bonjour!  途上国での生活で難しいのは「メンタルの維持」だと思っています。  最近の私は無気力な日が多いことに加えて、何もないのに涙が出る(多分生理前)、体が全く動かない、何を食べても「美味しい」と感じなくなってしまっているなど、我ながらマズいな…と。  先月はついに1週間引きこもりました(発熱や祝日・土日もありましたが…)。元同任地の先輩が「1ヶ月引きこもったことがある」と仰っていましたが、私にもその時期が来たかーという感じ。  でも、「モチベーションは保

りんごは何色ですか

Muli bwanji. 青年海外協力隊のしょーたです。 いきなりですが、りんごは何色ですか? りんごは赤だろ。 いや緑だろ(青りんご) いやいや白でしょ、黄色でしょ(果肉の色) いーや、黒でしょ(種の色) 全部間違ってないのに回答の色は別々。 そんな感じで同じものを見てるはずなのに意見が異なる事があるってことを知らない社会人は日本にめちゃくちゃ多いです。 協力隊の活動でも、目線や視点を合わせることが大事だとつくづく思います。「やった方がいいはずなんだけどな。」と

101.チュニジアの「五月病」

(器用に止まった鳥はどこへ行く) 5月の悩みは、かくも深いものか。 私ではなく、青少年の話です。 この日、2名の中学生がスタッフに「学校を辞めたい」と相談に来ました。 今月は既に2件目なのですが、5月がチュニジアの学年末ということも関係していると思われます。(大学入試に重要なバカロレアも5月にあります) チュニジア版「5月病」現象でしょうか。ここを乗り切れば、3か月以上続く夏休みに入るので頑張って欲しいところですが… 学校中退者と厳しい現実 チュニジアでは、学校中

【JICA海外協力隊】背中を押してほしい人へ

Muli bwanji. アフリカで活動中のJICA海外協力隊のしょーたです。 今年もJICA海外協力隊募集のシーズンになりました。 以前地元のJICA海外協力隊説明会に登壇しましたが、伝えきれなかった事もあり、ここに追記します。全面的にプッシュして欲しい人への投稿です。 いつもながらフリーハンドで偏見だらけですのであしからず。 それではよろしくお願いしぁーす! 志望動機 ・海外移住への憧れ ・人生に色を付けたい ・語学力を伸ばしたい ・現実逃避(時間が欲しい)

71:「持続的な活動」に一歩前進?

 Bonjour!  西アフリカのベナン共和国にて算数の基礎学力の底上げを目標に活動しています。  そんな私の目標は「活動を持続的なもの」にすること。つまり、先生方に私の活動を続けてもらうことです。  私の任地は簡単な1+1のような足し算の暗算ができず、九九も言えない子どもたちが数多くいます。  そこで先生たちに頼みこんで、いろんな学校の3年生のクラスで授業をさせてもらっています。  各クラス2週間の活動ですが、数値(テスト)として結果が表れ、先生たちも「子どもたち

商品の魅せ方。消費者から製造者になって気づいたこと

こんにちは!Yukaです🌻 💡前置きとして 現在ベトナム北部ムーカンチャイという地域で、少数民族モン族が手がける織物商品の新たなマーケット開拓に奮闘中です。 モン族の女性たちと一緒にアクセサリーの商品開発を行なっており、先日販売が開始したことを記事にしました。 商品の販売開始に伴い、商品を店舗に並べたり商品の宣材写真を撮影したりと、初めてのことだらけでまだまだ勉強中です。 しかし、消費者から製造者になって初めて気づかされたことも多く、商品を販売するって難しいなと感じ

最後の思い出づくり

小学校での活動は残り1週間となった。 一応まだ5年生は授業が続いたり、テストがあったりするけど、今週でほとんどの学年が復習をして授業終了。 そして来週はテストがあって3ヶ月の休みとなる。 4月の長い休みが終わってからの学校は、8人中3人の先生がいないというカオス状態(笑) 誰かが助けに来るわけではないので、1人の先生が3クラス教えている時もある。 2クラスを合体して合同授業だけでなく、さらにもう一つのクラスを見る強者もいる。(笑) みんな疲弊してるけど😅 そのため

100.美しきチュニジアの内陸部、その現実。

(県都のマーケットは賑わいも違う) 赴任から半年が過ぎ、記念すべき100号に到達しました👏 意外と何とかなるものですね。 今後も無事・安全で過ごせますように。 お米の備蓄が尽きたので、バスで1時間の県都まで買いに出かけました。 ※昨年から、首都でも米が不足することが珍しくないのですが、ラマダン以降は輪にかけて入手が困難になってしまいました。米の慢性的な不足で10万人が困っているというセリアック病協会の記事が昨年から出ています(小麦アレルギー) 上下に揺れるバスの中では

70:ベナン人女性は給料の7割を○○代に費やす?

 Bonjour!  「給料の7割を美容代に費やす」という話をとあるベナン人女性から聞きました。  勿論個人差がありますが、「平均月給が1万円にしては、美容院代と服代に費やしている人が多いな」という印象を受けます。  理由は配属先のマダムたちはしょっちゅう服を仕立てているし、美容院・床屋と仕立て屋の数は日本のコンビニより多いからです。  自宅から自転車で5分走るだけで美容院は10件以上。仕立て屋も同じ数くらいあります。  良い言い方をすると、「ベナン人はオシャレ」。

【Maisya ya Kenya🇰🇪2】no.57

Habari zenu〜? みなさま、こんにちは! Kyalo(チャロ)です! 今週から週刊を再開!したいところだったのですが、、、 日本でも報道されている通り、今ケニアでは大雨による甚大な被害が出ており、 4月30日から始まるはずだった2学期の開始が、延期されています。 ので。 今回は1学期が終わってから今までの休みの期間の振り返りをしていきたいと思います! ☆試験に向けて(3/31 ~ 4/6)☆ Term1 が終わり、ホッとする間もなく、週末のIELTS 受験に向