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自省録

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#哲学

人生を深く楽しむためには「言葉の解像度」が重要なのではないか

人生を深く楽しむためには「言葉の解像度」が重要なのではないか

「人生を深く楽しむ」ことは、多くの人にとって重要なテーマではないでしょうか。
同じ体験をしても、それを楽しんでいる度合いには個人差が大きくあるように見えます。

「いかに一つの体験から喜びや感動を深く味わうことができるか」という問いについては私自身、強い関心があります。

そして、その問いを考える上で鍵となるのが「言葉の解像度」なのではないかと考えています。

ワインのソムリエに学ぶ「言葉と感覚の

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生産性の呪縛と、AI時代における「主観」の復権

生産性の呪縛と、AI時代における「主観」の復権

先日、日本を代表する哲学者である大森荘蔵の「知の構築とその呪縛」を読んだ。

結論から言うと、これはAI時代が到来しつつある今こそ読むべき超良書だった。

近代的な価値観の限界を提示し、いかに近代的価値観が抑圧してきた世界観を復活させて自然との一体感や、人間本来の感性を取り戻していくかについて綴った本だ。

このnoteではそんな大森の「知の構築とその呪縛」の概要を紹介しつつ、それが現在ChatG

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人間は社会をどこまでProgrammableにするべきなのか | シンギュラリティ後のテクノロジーに対する倫理問題

人間は社会をどこまでProgrammableにするべきなのか | シンギュラリティ後のテクノロジーに対する倫理問題

「人間は社会をどこまでプログラマブル(Programmable)にするべきなのか」

それが、森美術館で開催中の「未来と芸術展」に行ってきて、自分が感じた「テーマ・問い」。

「未来と芸術展」は副題の通り、先端テクノロジーとその影響を受けて生まれたアート、デザイン、建築を通して、近未来の都市、環境問題から社会や人間のあり方を問う企画展。

企画展の前半はサステナブルで人にも環境にも優しい理想的な都

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