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ダーツの感覚が壊れてもそんなに問題ないんじゃないか

ダーツをやっていると、「アドバイスでその人のダーツ感覚が壊れる可能性がある」みたいなことを聞くことがありませんか?

確かに今までにその人が積み上げてきたダーツの感覚と違うことをするのは、リスキーなことだと思います。知らない感覚を身につけようとして、逆に調子を悪くすることは大いにあるでしょう。

実際に僕は「親指を寝かせてダーツをグリップしたほうが良い」とアドバイスを受けて練習をした結果、一時的に調子が爆上がりしたもののグリップイップスになってしまいました。

しかし僕が思うのは、「そこで感覚が壊れても問題ないんじゃね?」ということ。今回はそんな僕の考えを文字に起こしてみます。


上達を目指すなら絶対に変化が必要

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僕はダーツの調子が良いとき、「この感覚を忘れないよう、たくさん投げて体に覚えさせたい!」と思っています。しかし同時に思うことがもう一つ。「今すごくいい感覚だけど、きっとまたどこかでつまずくことがあって、変えなきゃいけないときがくるんだろうな」ということです。

今まで僕はダーツが順調に上達したことがありません。常にアップダウンを繰り返しながら、それでもトータルで見れば右肩上がりにレーティングが上がっているという感じです。そしてそのアップダウンでアップに差し掛かるときには、必ず何かしらの変化を意識的に行ってきました。

だからこそ、常に何か試して「うまくいった」「うまくいかなかった」と実験することは大切だと思っています。それはダーツの感覚が壊れたときも同じで、また「うまくいった」「うまくいかなかった」を繰り返してより上を目指せばいいんじゃないでしょうか。

それでも壊れすぎたら感覚の再構築は大変。今までのやり方とアドバイス通りのやり方を半々で練習するなどの工夫は必要かと思います。

同じような内容を、日本初のプロゲーマーと言われているウメハラさんも講演で話されていました。下の動画を再生していただければ、ちょうどそのお話をされているところに飛びます。

長い動画ですが、めちゃくちゃいい話をされているのでお暇なときにフルで観てみてください。


イップスで感覚を失った僕が考えていること

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僕はグリップイップスになって今までのダーツの感覚では投げられなくなってしまいました。しかし、結構「イップスになって良かったな」と思っている部分も結構あります。

良かった点は大きく3つ。

1つ目は、今のうちにイップスの感覚を知っておけたことです。もしプロとして活動するようなレベルになってからイップスになっていたら、ショックが大きいと思います。周りから応援してくれる人の期待にも応えられなくなり、ダーツが嫌になって辞めてしまうんじゃないでしょうか。

2つ目は、今まで以上にダーツと向き合うようになったことです。今までのダーツはひたすら投げて投げて投げ込んでの楽しい練習ばかりでした。しかし今は、いろんなスポーツ選手の自伝やイップスに関する書籍を読んで勉強するようになっています。また、ダーツ動画を観るときの視点も「ただの観客の視点」から「技術を盗む視点」に変わってきました。

もちろん投げる練習もサボりません。

そして最後の3つ目は、イップスになったプレイヤーの気持ちを知れたことです。イップスについて調べていると、イップスの原因は「ただの練習不足」「メンタルが弱いだけ」みたいなのが出てくることが少なくありません。

正直、僕もその内容に共感できる部分があります。しかし最前線で活躍していた選手でもイップスで引退する例があるのを見ると、「きっと練習は死ぬほどしていただろうな」と思ってしまうんですよね。

趣味でやっているだけの自分ですらイップスになってより真剣に練習するようになっているのだから、トッププロは比にならないくらい練習しているでしょう。

メンタルも同様です。僕ら素人は大したプレッシャーを感じながらプレーする機会なんてそうないですが、イップスになったトッププレイヤーは大舞台でとんでもないプレッシャーを感じた経験があるはず。そんなプレイヤーがあるミスなどを原因にイップスになったのに対し、「メンタルで負けていてイップスが起こってるんだ」と言い切ってしまうのは違う気がします。


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僕はイップスになり、ダーツを投げる感覚が壊れてしまったと感じる部分が多いです。しかし、そのおかげで学べたこともたくさんあります。これはダーツの感覚が壊れる前には学べなかったことで、大きな成長だと言い換えらるんじゃないでしょうか。

ダーツ感覚が壊れる可能性を恐れて何か変えることを避けていたら、きっとこの先のどこかでつまずく気がします。ダーツ以外のことでも同じことが言えるでしょう。「この先でもっとうまくやればいい」と気楽に捉えて、これからも変化を楽しんでいきたいと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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