見出し画像

映画感想「君の膵臓を食べたい」月川翔監督 住野よる原作

今回は、2017年に放送された『君の膵臓を食べたい』の実写映画を見た感想をお届けします。日本アカデミー賞もとったことのある作品です。

有料エリア以降では、本のメッセージや私が響いたシーン、似た作品の紹介や同著者の作品紹介等を行っています。

毎月4投稿ほど、私の思考の一部や本の感想を投稿しております。よろしければ、マガジンの購読お願いします。

それでは、本編です。

この本を買った理由・読もうと思った理由

私が「君の膵臓を食べたい」を観た理由は、過去に原作小説を読んだことがあったことでした。
若い頃、タイトルに衝撃を受けて本を購入したことを今でも覚えています。もちろん、ラストにも衝撃を受け、記憶に残った作品でした。そんな君の膵臓を食べたいが映画化されたものは、よくある実写の失敗を想像してしまいとしてはじめは観る気が起きなかったAmazonプライム・ビデオでその名前を見つけて、観ることにしました。

内容の要約

始まりは、現在の「君」が先生として学校に向かうところから始まる。過去。回想していくスタイルによって、今でも忘れることの出来ない重大な記憶であったことを示しながら、物語が始まるのだ。そして、生徒に回想を話しながら、映像は過去へとシフトしていく。
元々友達の少ない「君」が、さくらの共病文庫と名のつく日記を偶然手にする。寿命が少ないという秘密を共有した2人はそこから残りの時間をやりたいことをやるために一緒に行動して同じ時間を過ごしていく。野暮ったい見た目だからこそさくらの親友の反対や、人気クラスメイトの僻みがあったりしながらも、2人は(どちらかというとさくらから)距離を縮める。しかし、終わってしまう恋だからこその距離感。その縛りを作品全体が纏っていることで、読者も本人も寿命がいつ来るのか不安になる。
そして、終盤、長い入院ののち外出できたさくら。2人は約束した2度目のデートを計画する。しかしそれはーーーーーー。

結末はぜひご自身でご覧ください。
なかなか筆者としては、小説で知っていたとしても、衝撃を受けるラストでした。

この先はネタバレを含みます。

ここから先は

1,392字

【感想】映画・本・展示会

¥400 / 月 初月無料

小説・映画・展示会等に対して、デザイナー独自視点の感想をまとめたマガジン。 日記やその他の記事もご覧になる方は、「山中海渡の見ている世界…

山中海渡が日々見る景色と考えていることを書きます。他マガジンにプラスして、日記も見ることのできるマガジンです。

この記事が参加している募集

おすすめ名作映画

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?