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インターン生との1on1で社長が抱いていた違和感が解消された。

どうも!すみかの海斗です。

弊社には3人のインターン生がいます。全員教員時代の元教え子で、立命館大学・APU(アジア太平洋大学)に通う大学1年生です。
最近、元教え子との定例MTGや1on1が充実しており、学びがたくさんあるなぁと思う日々を過ごしております。

先日インターン生との1on1(ワンオンワン)で

多分つっきーは原体験を知って、参加者に自分軸を持ってほしいというよりむしろ過去から解放されてほしいという感じじゃないですか?

なんていう素晴らしい問い。

と言われて「うわー!たしかに!そうだ!!」と雷に打たれたような衝撃(気づき)qがあったので、そのことを忘れないためにnoteに綴っております。
※1on1とは、1対1でミーティングすることを指すビジネス用語です。

自分軸を見つけるワークショップがしたい!と思っていた

私はよく『原体験ドリブン』のワークショップを開催しております。
きっかけを綴ったnoteはこちら。

このnoteは、一言でまとめると「このワークショップを通して自分のミッションが見つかった!」という衝撃かつ、再現性のあるワークショップができるからみんなやってね!という内容です。
だから、はまりにはまった僕は、みんなにも自分軸を見つけてほしいと思ってオンライン・対面の両方でワークショップをやってきました。

自分が言うと安くなるのですが、このワークショップはお互いを知れて楽しいし、知らなかった自分に出会って盛り上がるので、満足度は毎回高いんです。

トラウマを否定するアドラーの考えを支持する矛盾

ただ一方で、僕はアドラー心理学の考え方をすごく大事にしている人です。
アドラーはこのように考えています。

過去が「いま」を決めるのではありません。あなたの「いま」が、過去を決めているのです。

『嫌われる勇気』より

この一文がアドラー心理学を表しているのですが、まだ理解できない人がいると思うのでもう少し引用したいと思います。

どうして過去に起きた悲劇を「教訓」や「思い出」として語る人もいれば、いまだその出来事に縛られ、不可侵のトラウマとしている人がいるのか?
これは過去に縛られているのではありません。その不幸に彩られた過去を、自らが必要としているのです。あえて厳しい言い方をするなら、悲劇という安酒に酔い、不遇なる「いま」のつらさを忘れようとしているのです。

『嫌われる勇気』より

いやー、「あえて厳しい言い方をするなら、」という枕詞史上一番の厳しさで刺激的ですね。

過去が「いま」を決めるのではありません。あなたの「いま」が、過去を決めているのです。

『嫌われる勇気』より

この考え方を僕は信じています。というのも、同じ経験をしても、全員が等しく同じような感じ方、捉え方にならないからです。
一方、『原体験ドリブン』に出会ってから原体験を深掘る重要性を知り、「あの頃の出来事があったから今の自分があるんだ」という体験をしてほしいと思っていました。ただ、ここに「原体験」と「アドラーの考え方」という矛盾があることに気がつきました。

ただ、この矛盾を解消してくれたのがインターン生との1on1でした。

株式会社すみかは全員のMTGと1on1を毎週やっています

弊社ではインターン生が3人います。全員教員時代に関わりのあった元生徒たちです。

毎週定例のMTG(ミーティング)と1人1人との1on1を実施しています。
それぞれ目的が異なります。

定例MTGの目的
・お互いを知り、自己を知る。
・帰属意識を高める。
会社で大事にしていることを日常で実践してみたり、お互いの原体験を見つけ合うワークショップを実施したり、自分の取り扱い説明書を作ったりしています。基本対話の場となっています。

1on1の目的
・心境の確認からパフォーマンスを高める
・タスクの進捗確認と目標設定
最近の近況報告では「最近どうー?」という雑談からインターン生が「学校生活どのくらい忙しいのか」を心境の確認したり、悩みごとがないかを聞いたりしています。

この2つは欠かさず実施しています。
これを毎週行う理由はまた別の機会でnoteにします。

始まりはMTG内のワークショップでの対話から

インターン生の1人であるちぃちゃんとは、教員時代の時から一度も担任も授業も持ったことないけど、よく哲学的な話をしてくれる間柄でした。彼女は、心理学が好きで、とことん人について研究しています。そんな彼女と原体験ドリブンをしていた時に前述した

つっきーって多分原体験ドリブンで自分軸を見つけてほしいというより過去に縛られているところから解放されることで一歩踏み出してほしいっていう想いがあるんじゃないですか?

1on1でのフィードバック

うおー!たしかに!!
自分軸見つけてほしいってあんまり思っていないかも!
むしろ過去に縛られるんじゃなくて常に未来を向いて「これからどうするか」を考えてほしいからワークショップやっているんだよなー!

っていう気づき。

って雷に打たれたくらいの衝撃を受けました。
そのくらい違和感がガチッとなって気づきを得ることができました。

1on1での気づき。
①原体験を振り返る
②原体験を見つけて、過去に大事にしていた自分軸を見つける
→1on1まではここまでを目標としていました。
③今の自分に対して言い訳にしている過去を整理して、足枷になっていることを言語化する
④言語化できたことで客観的にその足枷を対処できるようになる。
⑤無意識に縛られていることが顕在化して解放できるよう行動する。
⑥成し遂げたいことに対して足枷がなくなり、全力で取り組めるようになる
→ここまでのイメージを持てるようになった。

1on1は本来、部下の気づきを作る場ですが、逆にフィードバックをくれて大きな学びを与えてくれました。こんな対話ができる関係性こそよりよく働く上で大事だと思いました。

若ければ若いほど違和感力が備わっている

新入社員やインターン生が感じる違和感は随所にあると思っています。普段、きっと論理的なように見えて論理的ではなかったり、「お客様のため」と言っていながら自分達のためになっていたり、無意識に方向性が変わってしまうこともあります。
この違和感に気づくのが「感性」です。「なんか変だぞ、、、」と気づく感性は元々誰しもに備わっています。ただ常識や会社の風習が当たり前となり、違和感がだんだん薄れて、違和感だったことを忘れていってしまいます。。。
だからこそ、常識に染まっていない、会社の風習にも染まっていない「若者」が違和感に気づくのです。

ただ、違和感は共有されないと解消されない

「なんかあったら言ってね!」
「わからないことがあれば聞いてね!」

親切な上司が言う言葉第1位

というメッセージの後に本当に何かあった時に頼られたことはありますか?全部理解していたら部下は上司を頼る必要がないと思いますが、基本的にはわからないことだらけでたくさん聞きたいことがあると思っています。ただ、ちぃちゃんとのやりとりはよくある会社の上司と部下ではなかなかなり得ないやりとりだと思っています。
理由は大きく2つあります。
①利害関係が生じているため評価を気にして言いづらい
②上司との関係性が浅くて思っていても言えない

多くの新入社員や第二新卒の方は、会社や上司に対する違和感があると思います。逆に違和感がないのは洗脳されています。完璧な会社なんてないので日々、改善する必要があります。そう言った時に新しく加わったチームメイトの違和感こそが会社をよりよくするヒントになります。新しく入ったからこそ今までと違う環境にいることで生まれる違和感。その言葉になりきっていない違和感を共有できるような雰囲気・関係性が築けているかどうかだと思っています。

最後に宣伝させてください!

この違和感を見つけ出すきっかけ作りになるのが弊社のサービスだと思っています。中高生と働く人が対話を通してお互いのキャリアについて学び合えるサービスです。気になる人はぜひHPにある連絡先からご連絡ください。


最後まで読んでいただきありがとうございました!


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