見出し画像

大学の学びシリーズ①~すい臓がん編~

レポートを書いているときにふと思いました。「これnoteの記事にしようと思って書いたら、少しはモチベ上がるんじゃね?」って。
ということで今回は大学の一般教養でとっている、がんの授業のレポートで膵臓癌について取り上げてみたいと思います。これでもしネットから引用してきたやろって言われたら逆におもろいっすね。


膵臓がんのイメージ

膵臓がんのイメージは予後が非常に悪く、判明したときには時すでに遅しとなるというものを持っていました。また、「君の膵臓を食べたい」という映画でも膵臓がんが扱われていて、深刻な病である印象が強かったです。ちなみに君の膵臓を食べたいは小説版で読んだときにしっかり泣いた作品です。これはこれで読んでみてほしいです。

そもそも膵臓とは

定義に関しては、、、教えてChat GPT!!!
膵臓(すいぞう)は、人体の重要な器官であり、主に消化器系と内分泌系の機能を担っています。以下に、膵臓の主な役割をいくつか説明します。

  1. 消化酵素の分泌: 膵臓は、腸管内での食物の消化を助けるために消化酵素を分泌します。主な消化酵素には、膵液中に含まれるアミラーゼ(糖質を分解)、リパーゼ(脂質を分解)、プロテアーゼ(タンパク質を分解)などがあります。これらの酵素は小腸で食物の分解と吸収を促進します。

  2. 膵液の分泌: 膵臓は、膵液を生成し分泌します。この膵液には、水分、電解質、および上記で述べた消化酵素が含まれています。膵液は十二指腸に排出され、食物の消化と栄養吸収を助けます。

  3. ホルモンの分泌: 膵臓は内分泌器官としても機能し、インスリンとグルカゴンなどのホルモンを分泌します。これらのホルモンは血糖調節に重要な役割を果たします。具体的には、インスリンは血糖値を下げ、グルカゴンは血糖値を上げる作用があり、共に血糖バランスを維持します。

  4. エンドクリン系統の調節: 膵臓のホルモンは他の内分泌腺や器官と連携し、エンドクリン系統全体の調節に寄与します。例えば、血糖濃度が上昇すると、膵臓からインスリンが分泌され、肝臓や筋肉などの組織での糖の取り込みを促進します。

これらの役割により、膵臓は消化と血糖調節の両方において不可欠な役割を果たしています。

上はChat GPTさんにお願いしました。

どんな病気か

最初のイメージ通り、授業内でも5年相対生存率は他のがんに比べて、非常に低く、年度ごとに死者も増加しているというデータも紹介されていました。特徴としては早く死に至りやすいというもので、なかなか改善に至らないという部分があって治療技術の進歩はあってもこれであるなら、本当に難しいがんであると痛感しました。最近では経済アナリストの森永卓郎さんが膵臓がんでステージ4であり、
「その時は意識が朦朧として立ってもいられない。動けもしない、何も食べられない、ひどい状態だったんですけれども、実は新しい薬が、たまたま私と相性が良くて、その薬を飲んでから、元には戻っていないんですけれども、普通にしゃべれるようになってきました」(デイリースポーツより)といったような状態となっており、別回で言及されていた、がんの「悪化するまではあまり症状もでないが、急に悪くなる」という特徴が感じられる記事でした。森永さんの回復をお祈りしております。

初期症状としては腹痛が31.8%、黄疸が18.9%で、腹痛に関してはそれががんにつながるわけがない、ともし自分が患者だったら感じると思います。そして厄介なのが、それが症状として表れたときには、進行がんとなっているケースが多いという話しでがんであることを告げられた患者のメンタル的な苦しみは計り知れないと感じました。

膵がんの原因

原因としては、家族歴というものがあったりしますが、特に遺伝による発症のリスクが高く、膵炎は60-87倍となるということで、その他種類によってことなるが、遺伝性が大きく関与してくる中で、僕自身が感じたことは、早期発見のためにはがんそのものの症状だけでなくて、家族がこれまでどうであったのかなどについて考え、定期健診等によって早期発見することがカギになるのではないかと感じました。
喫煙やアルコール、合併疾患による部分に関しては遺伝などに比べるとあまり比率としては高くはないが、これによってがんとなる可能性を軽減できるのであれば、普段の生活から心がけていくべきであると感じています。

診断の観点から

症状を訴えて病院に来る際には、40%以上は遠隔転移で、早期がんは15%未満であるそうだが、これはやはりほかのがんと比べてもかなり初期で見つかりにくいということがわかります。

膵がんの診断は超音波検査、造影CT検査、CT検査、MRI検査などが挙げられるが、授業内で述べられていた通り、画像で見つかるとその時点でほぼOUTという病状だそうです。(もう定期健診とかで見つけるしかないんでしょうね)膵臓は頭部、体部、尾部で分けて考えられ、60%以上が頭部であるそうで、部分によってそれぞれ切除のやり方等は異なるものの、切除によって膵液の漏出が起こったり、抵抗力が低下したりします。また全摘出によっては膵臓が有する外分泌機能(消化酵素の分泌)と内分泌機能(主に血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌)が失われるため、栄養管理や血糖コントロールがうまくできなくなってしまう恐れがあります。近年では、高力価膵消化酵素剤の開発や強化インスリン療法の導入などにより、一定の生活の質の保持が可能となり、膵全摘の適応となる患者さんは増えているそうで、こう言った部分においての医療が進歩したことによって、病気そのもののではないものの、治療の幅が広がったということは間違いないことだと思います。

生物的なお話

K-rasの変異についての説明もあり、細胞増殖のアクセル機能を持つ分子で、変異によってこの遺伝子の効果が強くなるそうです。生物分野にて一度聞いたことのあったアクセルとブレーキの機能を持った遺伝子が存在して、これらに変異が起こることで、そのバランスが崩れ、異常な細胞が増えることによって癌化すると習った記憶があります。
がん抑制遺伝子としてP53,p16の二つに言及があり、それぞれ細胞周期の調整や、機能停止などに作用を与えていることがあり、がん抑止の観点で重要であると知ることができましたが、専門的過ぎて、よくわからんかったなぁというのが本音ですが。

膵がんが転移浸潤しやすい理由として、マクロファージがやられ、がんを保護してしまうことによって、T細胞によるアタックができないことが説明されていましたが、これはよく免疫学の話においてされる話であったので容易に理解できました。

遺伝子解析ができるようになってきた時代で、糖鎖の分析によって、生体機能の発現と制御の理解が進めば、難病とされる膵がんにも光が差すのかもしれないです。
現在の診断に関しては、エビデンスがどれも弱く、医師にとっても診断が大変な部分があって、研究が早く進んで、診断法、治療法が開発されることを強く望んでいます。

免疫療法はどない??

この授業でたびたび取り上げられる、免疫療法に関しては言及がなかったので自分で調べてみました。

ネオアンチゲンの発現が多いものに関しては効果があるというもので、実際の成果をみてもあまり良いとは言えず、ただし、一度効けば持続するというのは現段階でもよい部分であった。まだまだ免疫療法の方でも進歩が求められるように感じ、自分も医療に携わることはないかもしれないが、どこかで貢献できればと思います。

最後に

初めての試みでしたが、だれかに読んでもらうという意識で書けたのでこれはこれでありか?と感じています。これシリーズ化してみますね。

ほな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?