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実際の世界

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私たちが見ている世界は、目というフィルターに写った情報を脳が解釈したもので、実際の世界に完全には忠実でないらしい。学生の頃にそれを授業で知って、脳を介さない「実際の世界」を想像しようとしていた。

その事を思い出す時、なぜか大学生の頃住んでいたアパートの絵が頭に浮かぶ。その事を学んだ時期と、住んでいた時期は違うはずだけれど、ベッドが部屋の半分を占めている、壁の薄い6畳の部屋が浮かんでくる。部屋には誰もおらず、窓から光が刺していて、埃が舞っている。

それは「想像しようとしていた自分」を思い出すときに浮かんでくるイメージで、「実際の世界」を今想像して浮かんでくるイメージではない。

今は、「実際の世界」を想像しようとしても何故か上手くいかない。


今日知ったことは、布団に住む見えない虫は熱を加えると死ぬということ。

3LDKの古いアパートで、見えない虫の死を想像している。


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