見出し画像

旅する会計っ子が独立して失ったもの

公認会計士だけではなく、個人事業主になりたい人は多いのではないでしょうか。

今回は、私が個人事業主になってから、自分が失ったもの、すなわち代償を書いてみたいと思います。

①友達
え!と言われるかもしれません。
しかし、これは真実です。
個人事業主になると会社員までの知人友人とは、1-2年で話題とライフスタイルが合わなくなり、意識せずとも疎遠になっていきます。
おそらく、彼等彼女等のイメージする「私」から乖離していって、会っても面白くない、その人達にとってメリットがなくなったのかもしれないです。
そして、気づいたら周りの人間関係がガラッと入れ替わっていきます。周囲も、個人事業主、経営者(社長や取締役)、それにいずれなりたい人などになっていき、新しい風が吹いてきます。
人生は川の流れのように変わっていくので、どこか縁があれば再会するよね、という考えを持って、私は変化を受け入れています。

②安定
毎月給料は振り込まれませんし、福利厚生もないです。
自分と顧問契約や業務委託契約してくれる法人個人からお金を頂くライフスタイルとなります。
会計士の独占業務である監査パートタイムも正社員雇用契約ではないので、いつ無くなるかわからないリスクは抱えています。法人やパートナーの意向次第でずっと続けられる保証はありません。
それに対するリスクヘッジは、仕事で継続的に信用をつけていく、業界とらわれず人と会うなど、自分を常にンテナンスすることにしてます。
さらに、現実的なところで言えば、病気や障害が残った時のために、公的年金以外にも、医療保険や所得補償保険(会計士の団体保険で安いもの)、小規模企業共済などで対応しています。(iDeCoやNISAもそうですね。)
あとは、契約書確認やトラブルがあった時に気楽に相談できる弁護士もそばにいると良いですね。税務が不安な人は、税理士もしかりです。

③見栄
大手監査法人にいた時は自己認識と他者評価の不一致もあり、その心の隙間を埋めるためのブランド思考も多少あったと思います。
独立してから、功名心や嫉妬心や横に置いておけるようになりました。
人間なのでこういうモヤモヤはゼロにはできませんが、最低限の自尊心や自己効力感は持ちつつ、人の活躍も認められるようになりました。

④組織への適応性
独立開業することは組織人としての自分との決別です。
フリーランスとして生きている方なら、「風来坊」に見られ、立場を持って組織所属している人から心無い言葉をかけられることもあるでしょう。
しかし、自分が選んだ時間、人、場所で、働くことができること、これは本当に貴重なことだと思います。
パワハラ上司、先輩など、組織で苦しんだ原因となる人々も、人生に現れにくくなります。そういう人が現れても、ATフィールドをはりつつ、ぬるっと離れることができます(笑)
得ているものを見つけ出し、心の中で折り合いをつけていくと良いかと思います。

いかがでしょうか。
これは、私の考える「代償」です。人によって異なるでしょう。

書いてみて改めて思ったのは、私個人の本心では、組織に勤める苦労よりも、独立した時の苦労の方が向いてると思ってます。

少しでもそう思える人は、個人事業主の道へ向かってみてはどうでしょう。

いきなり大勝負に出るのではなく、手持ちでできることから、ひとつひとつ人様からお金を頂くことをやっても良いと思うんです。副業からでも良いし、バイトしながらでも良いと思います。

失ったものもありますが、得たものは本当にありすぎて、このnoteを通じて、発信していければ嬉しいです。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?