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無料相談ばかりでお金を払わない人

独立したての会計士、士業の方、無形サービス提供者の方々は、お悩みになるのではないでしょうか。

友達だからいいよね。

今はお金がないんです。

儲かったら払います。

私もどれもありました。

独立直後は、人様に相談されると嬉しいですし、見込み客につながりそうな予感ありませんか?

ちなみに私の場合。

上記の人々は最終的にお金を払いませんでした。

飲食店で何か食べたらお金払いますよね?

買い物したらお金払いますよね?

では、(一応、難関国家資格である)公認会計士の私には、なぜ、お金を払わないでしょうか?

ひとつに、その人が会計士の知識や経験の価値がわかってないこと。

ふたつめに、その人が会計士を使いこなせるレベルにないこと。

みっつめは、自分がお金を払うレベルに達してないからです。

私の場合、みっつめが大きい理由だったのではないかと思います。

自分目線で考えてみれば、独立したての無名の士業に仕事を依頼する人はいません。

監査法人では退職前の人事評価では、正当に評価して頂けたと思いますし、クライアントさんにも信頼を蓄積することができました。

しかし、独立したては、ダーマの神殿状態(笑)なわけですから、信用ゼロ。
そんな自分にお金を払う人もいません。

なおかつ、会計士の仕事をよく知っていて接する人々は、上場企業経営者や管理職、経理財務、内部監査関係者、そもそも監査を受けてる法人のみです。

それ以外は、なんか会計に詳しい、お金や税務とかわかってくれる人なのだろうという認識ですから、わからなくて当然です。

(ここは会計士側がPRを頑張らねばならぬところだと考えます。)

紆余曲折あり、はじめてお金を払いますと言ってくださるクライアントさんに出会いました。

起業したての20代の社長でしたが、そういう状況でもお金払う人は払ってくださるんです。

その後も、状況に関わらず、払ってくださる人はいますし、最近は小さな積み上げもあり、独立当初のようなことは少なくなりました。勉強代と思って、その経験を消化することはできました。

現在は、自分が尊敬して応援したい社長、かつ、信頼できる人の紹介のみで、メールやチャットなど範囲を決めて無料相談はしてます。

ボランティア、プロボノ活動について、自分が面白いと思うもの、知り合いが頑張ってるものもお金を頂いていません。

新規の初回相談もタダです。

これをご覧になってる独立開業直後の方々も、相談はしてくるのに契約をしようとしなかったり、お金がないと言って無料相談してこられたり、モヤモヤされているかもしれません。

とは言え、簡単な相談にのってくれない、お金にがめつい奴だ、など悪い評判が立つのは避けたいです。

無料でも純粋な善意でやってあげたいと思う人もいるかと思います。

そう言う時は、自分なりの損失と撤退ラインだけ決めることが良いかもしれません。

やることを線引きする、無料相談の期間を書面で縛るなど工夫してはいかがでしょうか。

専門家が、いかに、人が遊んでる時に何千時間以上勉強して、人よりもハードワークをして、今の知識、経験、スキルをつけていったのか?他の人は知らないのです。

あとは、自分自身も、専門家やサービス提供者の労力を考えずに、値引きする人間にはなりたくないと心に決めてます。

というわけで、これをご覧の皆様。

専門家の善意を利用して、無料で使うのはやめてくださいね!(笑)

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