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ヒソカは、自分以外の誰にも属さない。自分が最強だと理解しているからだ2

「レディースエーンジェントルメーン♪スコア2-2!ラスト1点の最高潮だね。エブリバディ!!」
 「ここで登場するのはぁ世紀のフットボールスーパースター‥クリス・プリーンス!!COMINGSOON!!」
 「最後の最後で‥チームを勝たせるために!?自ら指導をしてくれようと‥。」
 「チームのため?指導?ノンノンナンセンス!2-2というこの場面‥ラスト1点を決めた者がヒーロー‥俺がゴールを決めて、目立つためさ!!」

 「ナイスゴールだったよ。セイシロー。ところでレオ‥キミ1人で世界一になるという俺に語った理想は、もう諦めたのか?青い監獄(ブルーロック)は、世界一のストライカーを創る場所なんだろ?」
 「関係ねぇっすよ。元々俺の夢は、W杯優優勝なんで。凪が世界一のストライカーになって、俺はその右腕になってもいい。さっきそう決めたんです。俺の夢の為なら、青い監獄(ブルーロック)なんか踏み台にしてやる。」

 「それがキミの新しい理想か?」
 「いや、エゴっす。」
 『ブルーロック』クリス・プリンスの言葉と、クリスと御影玲王の会話です。


 真の「自己肯定感」とは、何かが出来るという「自己効力感」や、誰かの役に立っているという「自己有用感」とは、異なります。

 「自己肯定感」が高いとは、ありのままの自分を無条件で受け入れ、愛している状態の事です。

 シマウマの赤ちゃんは、生まれて10分もすると自分の足で立つ事が出来るようになり、1時間もすると自分の足で走れるようになります。
 これに対して、生まれたての人の赤ちゃんは、呼吸以外は、自分で何も行う事が出来ません。
 ポルトマンは、あまりに無力な状態で生まれる人の赤ちゃんや出産の事を「生理的早産」と呼びました。

 何も出来ない赤ちゃんに対して、親や祖父母が無条件で抱く愛情、その愛情を自分に対して抱くのが「自己肯定感」です。

 そこには良い自分だけでなく、悪い自分も含まれます。
 調子が良い時だけではなく、仕事で失敗してしまった自分・酷い事を言ってしまった自分・落ち込んでいる自分等、全てが含まれます。
 日本人には馴染が薄いかもしれませんが、過去も含めて、ありとあらゆる自分を無情権威受け入れ愛する事、これが「自己肯定感」です。

 上記のように考えると、人の赤ちゃんが何も1人で出来ない状態で生まれてくるのは、私達大人に無条件の愛とは、こういうものであると教えてくれる為かもしれません。
 無事生まれてきただけで、存在そのものを愛し、無条件に喜んでいたのに‥。
 大人は、子どもが年齢を重ねるにつれ、いつの間にか無条件に愛するという事を忘れてしまいます。

 勉強をしたら愛するけれど、勉強をしなければ愛さない‥。
 大人の言う事を聞いたら愛するけれど、大人の言う事を聞かないなら愛さない‥。
 様々な社会や大人のルールを当てはめて、子どもをジャッジし始めます。

 「自己肯定感」を「自己効力感」「自己有用感」と一緒にする事は、あなた自身の心を壊す事に繋がります。

  自己効力感:自分は何かが出来るという気持ち
  自己有力感:自分は誰かの役に立っているという気持ち

 赤ちゃんは、機能的な面では、誰かの役には立っていません。
 役に立っていないどころか、食事・排泄・着替えまで、100%誰かのお世話になっています。
 1人で何も出来ない赤ちゃんが「自己効力感」を持つ事も「自己有用感」を持つ事も、難しいです。

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