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第32話 プロセスレコード(2)のその後のご報告「プロセスレコード(3)」~訪問介護~


始めに

 皆様、お世話になっております。

 今回の画像はtakoyakiyuchan様からお借りしました。有り難うございます。

 先週は、つぶやきへのスキを有り難うございました。励まして頂いたおかげで、呟く事にも挑戦させて頂く事にしました!…と、調子に乗っております。

 そして、プロセスレコード(2)や認知症の勉強で、アドバイスを有り難うございました。アドバイスを頂いた事での振り返りや、自己反省を踏まえて、現場に挑んでいます。

 今回の記事は、プロセスレコード(2)のその後です。

プロセスレコード(2)振り返り

 プロセスレコード(2)では、お客様が「畳む事に熱中されて、離れて頂けない」状況を生んでしまいました。時間の関係で離れて頂く事を気にしましたが、そもそもお客様のこの様な状況の心理はいかばかりか?を考えました。

・たまたまなのか、頻回なのか?
・「畳む」事だけが繰り返されるのか?
・時間帯によるのか?
・肌触りが気に入った等の要素はあるか?
・単にヘルパーの私が気に入らない(!!)のか?

 他のヘルパー様にご協力を仰ぎ、それぞれのアプローチを続け、記録に残しました。

まとめると、どうも、同じ様な状況になり、畳む事にこだわりがある傾向に感じました。(私の時だけじゃなかった!ホッ)

 DBD13によると、「同じ動作をいつまでも繰り返す」は「多動で、背景には不安や常同行動の要素がみられる。」でした。

 不安がおありなのだろうか?はたまた、こだわる理由がおありかもしれない。行動の心理や背景に迫りたいと考えていました。

ここからは「プロセスレコード(3)」です~(2)のその後~

 意志疎通が出来ている様な会話をされる事がおありの認知症のお客様です。
 ある日の事です。

◼️ヘルパー◼️
「こちらのパジャマを畳んで頂けますか?」

◼️お客様◼️
「いいわよ。」

ベッドに腰かけたまま、手を延ばしてパジャマを畳み始められる。

◼️ヘルパー◼️
「私はお食事の支度をしてきます。後でまた来ますね」

◼️お客様◼️
こちらを見ずに畳まれている

◼️ヘルパー◼️
一旦離れ、ご様子を見に戻る。
お客様は、パジャマを畳み終え、防水シーツを畳む事に取り掛かられている。

「綺麗に畳んで頂いて、有り難うございます。終わりましょうか?」

◼️お客様◼️
無言で続けていらっしゃる。

◼️ヘルパー◼️
不安要素がおありかもしれない…寄り添うには…ミラーリング(バリデーションより)をする…というか、一緒に畳んでみよう。

「お手伝いします」

え~と、立ち位置は…ベッドに座るわけにはいかないし…お客様の斜め前に並ぶ。

◼️お客様◼️
無言で畳み続けていらっしゃる

◼️ヘルパー◼️
「では、こちらを持ちます」
防水シーツの端を持つ
動作はミラーリングを意識しよう。でも、お顔は見よう。

◼️お客様◼️
チラリとヘルパーを見るが、すぐに熱心に防水シーツを何度も畳み直される。

◼️ヘルパー◼️
そろそろ切り上げないと時間がない。
「よく洗濯物を畳まれるのですか?」

◼️お客様◼️
「…」

◼️ヘルパー◼️
「お客様は家事はお好きですか?」

◼️お客様◼️
「まあね。家事は好きよ」
少し微笑まれる。

◼️ヘルパー◼️
ん?
「家事がお好きですか。手際が良くていらっしゃいますね。」

◼️お客様◼️
「昔から家事は私が全てやったわ。」
誇らしそうに仰る。

◼️ヘルパー◼️
感情にお尋ねする
「そうでしたか!ご家族様も喜ばれたでしょうね?」

◼️お客様◼️
「感謝なんてされないものよ」

◼️ヘルパー◼️
「お客様が家を綺麗にされるから、皆様、健康で過ごせたんですね」

◼️お客様◼️
「畳めたわ。」

◼️ヘルパー◼️
ん?終わった?!
「では、手を洗って食堂に行きましょう。」

◼️お客様◼️
「食事を作るわ。」

◼️ヘルパー◼️
「では、ご一緒に。」
今度はレビー小体型認知症母の介護日記(ジュゴンM)様にアドバイス頂いた気をそらす技術で、休憩して頂くか、焼いたパンにバターを塗って頂こう!

以上です。

まとめ

 時間の関係でここまでしかヒアリング出来ませんでしたが、まだまだ入り口に立ったばかりですので、深めていきたいです。
 畳む事を終えて頂く事と、お話しを拝聴する事が出来ました。
 今後の課題は、家事の中でも畳む事に特別な思いがおありなのか、逆にご不安要素がおありなのか…寄り添わせて頂きたいです。場合によっては、作業自体を考えなくてはなりません。もっと近づかせて頂きたいですし、他のご趣味や好きな事をお尋ねしたり、特に何もなくても感情や感性に触れさせて頂ける様にしたり…時間で納める事も念頭に置きつつ…これからです。頑張ります。急がば回れも時には必要。

終わりに

 今回は以上になります。
どうも有り難うございました。
皆様のお声をお待ちしております。

 宜しければ、また、お願い申し上げます!

ひかり