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いつまでも若さに拘っていたせいで、中年に本来必要な知識と教養と経験を積まないまま、ある日強制的にオッサンおばさん一年生にされてしまった人達は、いつの間にか周りがもう6〜10年くらいの経験を積んでいる事に気づいて絶望してしまう。




最近は聞かなくなりましたけど、美魔女とかいう言葉、気持ち悪かったですね。

いつまでも若くありたいという思想自体が露骨に繁殖を目的とした行動に見えるので嫌悪感がすごいんですよね。
そこに価値を見出している時点で、幼稚という言葉を当てるのがぴったりだと思いました。

だって、幼くいたいんでしょう?
トイザらスの歌じゃないんだから。

娘と買い物に行ったら姉妹と間違われましたとか、服を共有してますとか、やめてくれって。

前者は100パーセントお世辞だし、後者は娘さんは自分の使える服の数が二倍になるストレージとして利用してるだけですよ。悪意はないでしょうけど。

男性だって同じですよ。もう、その年齢でモテるとかもてないとか逞しいカラダだとか、性欲の匂いしかしないじゃないですか。イヤですよ。
じじいのファックのほうがまだ気合入ってるって台詞としては面白いですけど、実際想像するとキツイです。

若さや美しさ、体力といった肉体的性能は全部繁殖能力の高さのアピールなので一定以上の年齢を超えてなお、それを誇示されるとちょっと厳しいものがあるんですよ。

いや別に異性に媚びてるわけじゃないから、とか良く聞く言い訳ですけど、それはそれでじゃあ同姓の群れの中での動物的マウントってことですか。他のオス/メスよりも良い子孫を残せますよって?余計厳しいですよ。あんまり聴きたくないな。シマウマの群れかなにかか。

せっかく二足歩行と高い視点と大きな脳を手に入れたんですから、もう少し文化的な行動に価値を見出して欲しいですね。

知識や経験、そしてそこから生み出される新しい価値を人に提供できるほうが人生楽しいと思いますよ。

どんなに見た目が若くても、中身まで若いのは嫌ですよ。
いつまでも芸能とファッションとテレビドラマ、遊びとアニメと酒の話しかしない人と何十年も一緒になんていられないから。

他に話すことないのかって。

ある程度したら、学びと経験、積み重ねた時間の長さが価値を持つんですけど、いつまでもしがみついてると、どっちの世界でも生きられなくなりますよ。


あなたが勝っているのではなく、周りがどんどん降りていっているって、気づいてますか?






30過ぎてるのに若者代表みたいなツラで話してる蛍光色とヒゲの芸人とか痛すぎてみてられないんですよね。

オレはバカなんで良くわかんないんですけどォって20代ならまだしも、その歳で言ってると逆に怖さすら感じますよ。
え、本当にわからないんだ……って。

あのテの人達はオジサンとして扱われるのがよっぽど怖いんでしょう。今まで老害という言葉で年上を攻撃、排除して生きてきたから、自分がそっち側に立つのを極端に嫌がる。

自分みたいな奴らに排除されちゃいますからね。

でも、本来はある程度でちゃんとギアチェンジしてオッサンやオバサンにならないとだめだったんですよ。
TVや大人がカッコイイオッサンやオバサンを提供してこなかったツケでもありますよ。

少年/少女→少年/少女のような大人→老人

間がごっそり抜け落ちてるんですよね。
理想的な中年のモデルケースを提供できていない。知らないものには憧れようが無いです。

いまでは少年少女のように見えなくなること、見られなくなることイコール罪。老いそのものが、罪。

そういう人達はそれが常識だとか相手もそう思っているはずだと刷り込まれてしまっているので、ほめ言葉として見た目が若いと言ってみたり、逆にそれや年齢を攻撃の材料にしたりするんです。

でもそのフィールドにいない人にとっては失礼でも嬉しくもない、完全に無ですよ。
外人に合掌でお辞儀される位の感覚。滑稽ですらある。


そんな風に思うなんて、漫画みたいですねって。






そのままいるとどうなるかと言うと、もう狂うしかなくなります。

いつまでも若さにこだわっていたせいで、中年に本来必要な知識と教養と経験を詰まないままある日強制的にオッサンおばさん一年生にされてしまった人達は、いつの間にかもう周りが6〜10年くらいの経験を積んでる事に気づいて絶望しちゃうんですよ。


若者としての価値はゼロになりました。
中年としての価値もゼロからのスタートです。
え、いまから?


いままでババアだジジイだと言って見下していたはずの友人が実は中年という世界では自分の何倍もの経験と知識と楽しさを、人間関係も社会的地位も全てを持ってる。

自分の持っていないもの全てです。そしてそれは今からでは絶対に手に入らないと解る。

なぜなら次の10年が経過したとき、自分はもう中年ではなく、老人に足を踏み入れているからです。

自分が一番わかってる。

手遅れ。魔。怒り。妬み。


何でもっと早く教えてくれなかったの。
なんで誰も教えてくれなかったの。

そこにちょうど、加齢から来る肉体的なトラブルも重なる。
でも、その感情の揺らぎが環境のせいなのか肉体のせいなのか、自分のせいなのか他人のせいなのか。世の中のせいなのか、仕方のないものなのか。本人にも周りにも、だれにもわからない。

ただ一つだけいえるのは、人は問題の原因を他人に求めるということ。


もう狂うしかないですよ。

だから変なおばさんやおじさんが生まれるんです。


過激な思想にとらわれて、過激な言動で周り攻撃をすることで自尊心を保つしかない。走っている間は、余計なことを考えずに済みますからね。


すっぱいブドウにさらに毒を振り掛けて走る狂人。
ネット上だったら、ツイフェミとか、ネット右翼とか、掲示板荒らしとか。
リアルだったら、やめておきましょう。

そう、彼らはもともと人間だったんですよ。





親との距離が近すぎた人たちって、望む望まないに関わらず子供という役割を演じさせられ続けるのでいつまでたってもこどもなんですよね。親もこども扱いをやめないし。
親離れして、大人になるチャンスを剥奪されていたのかもしれません。

ある意味では被害者。

ですが、それに甘んじていた罪はやはり罰せられるべきです。


自分でそれに気づけたら、年齢にふさわしい知識と教養を、いまからでも身につけてみませんか。

もしかしたら新しい世界が見つかるかもしれません。

老い程度楽しめないようじゃ、とても残りの人生生きていけませんよ。


まわり見渡してみてくださいよ。

あなたがしがみついてるその世界、気づいたらもう自分より若い人しか居ないじゃないですか。


良く見てください。


あなたは最後のおばさん/おじさんですよ。







おしまい

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