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3月


2022/03/01
赤が似合うねと言われた。
好きな色が似合う女になりたい、似合う色が好きな素直さを持ち合わせた女で、ありたい。

2022/03/02
これからは、穏やかな気持ちの時に出るオーラを纏って、いこう。全力の念を込めた好きでたまらないという目線で、あなたを落とすまで、私は立っているしかない。

2022/03/03
油を口に入れてうがいをするという鬼畜行為、オイルプリングをした。意外とよかった。続くかどうかはわからないけど、明日もやろう。

2022/03/04
言わなくてよかったことまで言ってしまうのはその人のことが好きだから、もっと私のことを知って欲しいから、私はいつも間違える。私が大好きな人たちの前ではいつも、かっこわるくてだめだ。
明日は午前中に荷物が2つも届く。

2022/03/05
久しぶりに撮影をして、カメラマンの意向で縄をやった。あれを最高とする人たちの域には到底達せない。
夜は東中野にあるアフガニスタン料理を食べに行った。冗談抜きにしてここ一年で1番美味しいお店だった。ラム肉を専門に扱っていて、見たことのない料理名が並んでいる。絨毯にみんなで低いテーブルを囲う、お店もおそろしいほど可愛かった。
ラグマン、というパクチーをたくさん入れて食べるラム肉のまぜそばが引くほど美味しかった。手作りの皮で作るラム肉の餃子の美味しさに涙した。教えてくれたのは以前撮影をしたカメラマンさんで、常に笑顔で楽しませてくれる彼の求心力と色気にいつも度肝を抜かれている。おまけにお店選びのセンスもずば抜けていた。心のそこから、こういう振る舞いをする人間になりたい。

2022/03/06
あ、この曲、と思う。なんだっけ、好きだった気がする、いい感じのこの曲調。そう思ってプレイリストで歌手名を確認する。何年も前に大好きだった人を思いながら聴きまくっていたことなんかを思い出す。こういうのをエモいとかいうのかもしれない。そんなことない、こんな瞬間はクソだ。わたしはそんなこと考える暇もないくらい何かに狂いたい。

2022/03/07
ココナッツオイルにハマった。飲んだり塗ったり、とにかく何にでも使っている。大丈夫だろうか。

2022/03/08
何を聴いても心が舞わないので無理矢理アカペラミュージカルみたいなのを聴いて鼓舞する。行けわたし。

2022/03/10
会社を辞める夢を見た。 

2022/03/12
少なくともわたしには、男と女の友情は存在しない。
春のにおいのする昼だった。
二日酔いが酷すぎて渋谷の路上でアメリカンドッグを食べた。残した。

2022/03/13
素敵な週末だった、美容室もネイルも映画も行って、人にごはんをつくった、春日和だった。
冬物のコートを脱ぐタイミングはいつも分からなくて、毎日アウターを間違えている気がする。

2022/03/14
オードリー若林のエッセイを読んだ。うまい、うますぎる。人生をこんなふうに切り取り、残せる人がいるのか。どこかのテレビで風俗行きまくってるとかそういう話ばかり聞いていたからそんなイメージしか持っていなかった。
発する言葉の根幹はその人が受け取った言葉の中にある。若林はきっと、“面白い”言葉を拾うのが本当にうまいんだろうな。たくさんそういう良い言葉を浴びているからかなあ。いいなあ。

2022/03/15
欲が無いね、と言われた。
そんなことない、私だって全部手に入れたくてたまらない、ただ、もう諦めてしまったことに対しては、せめて自分を守りたい。私はだれよりも大丈夫だと教えてあげたい。
そういう欲にまみれているだけで。

2022/03/16
帰り道、上司の群れに遭遇。本当はふたつ手前の車輌に乗りたかった。今日は残業のない日なので、早く帰れる。と同時に大きな魚をしっかり逃したと感じさせられる日だった。
美味しいものを食べよう。

2022/03/17
電車でサラリーマンがねこ検定の本を読んでいた。ねこ検定ってなんだ。会社のネックストラップをつけたまま、真剣に読んでた。電車で本を読むひとは、好きだ。

2022/03/19
社員旅行で初めて福岡に来た。
福岡は道幅が広い。

2022/03/20
高い寿司を奢ってもらって、飲みすぎた。
翌日全部吐いたのでゼロカロリである。

2022/03/21
ちえちゃんと、撮影をした。
服を着た撮影が珍しく、一生緊張していた。ちえちゃんの家は細かくてかわいいものがたくさんあって飽きない。私の家とはちがう。
新しく買ったx100fのシャッター音が気持ちいい。「チッ」と言いながら写真に収まっていく。可愛い。

2022/03/22
絶対動きたくないし仕事もしたくない、と思いながら布団の中で悶々としていたら家を出る時間に迫った。仕方なく起きた。4連休の後の仕事はいつもより足が重い。

2022/03/23
電車の中でひよこの鳴き声みたいな音がつづけて1分くらい鳴っている間、乗客の幾人かが顔を上げてなんの音だ、みたいにそわそわしているのがかわいかった、朝の癒しだった。
アプリでやりとりしていたftmの子が業者だった。タイプの人間は向こうから寄ってくることなんてない。勉強になった。

2022/03/24
帰りの電車である先輩から今月でやめると聞かされた。一度飲んだことがあるだけの人だったけど、すごく存在感を感じる人だった。飲みながら、まあ辛くなったら俺の下に来なよ、と軽率に安心させてくれるような人だった。社内で会うことなどなかったから、今日この帰りの電車がこの人との最後になるだろう。二度と、会わなくなるかもしれない。これで最後か、と思うと切なくなったが会社の人間は前触れもなくスッと辞めていく。
会いたいと思えば会えるかもしれないけれど、わたしを励ましてくれた人が会社から1人いなくなることはなんとなく寂しかった。「寂しいです」と言ったら「嘘やろ」と笑って返された。わたしは本当に、寂しい。

2022/03/25
ちょうど1年前、今の会社に内定した。本当に大きな決断だった。
そして今日は、きゅうりは手で押して割るととてもおいしい風貌になるということがわかった。ありがとう同期たん。

2022/03/28
桜が咲いている。ところで、花のフレーバーを歌う食べ物が好きだ。桜味、薔薇の味、ラベンダーの味、全て上品な味がする。実際に食べたらそんな味はしないだろうとわかっている。フィクションの味にしても、花の味は良い。

2022/03/29
仕事をし始めて1年経つというのが信じられない。
時間に溢れ好きなことを好きなだけやるマインドのあの頃に戻して欲しい。

2022/03/30
あなたといる時間が大切だよ、と心から思う人と時間を過ごしたい。築地の居酒屋は蔓延防止解除され、一杯200円のビールが染みた。湯葉を巻いた天ぷらが美味かった。適当な刺身盛りも築地で食べると美味い気がする。
むかし大好きだった築地の店はコロナで潰れてしまったが、築地には意外と思い出がある。そういう街を増やしていきたい。

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