見出し画像

テクノプリースト(後編)と休む

 本作品紹介の前編では、本作品の概要や特徴、大まかなストーリー展開を紹介した。

今回は印象に残ったコマを中心に見ていきたい。

画像1

本作品は機械・コンピューター的なものと、動物・恐竜・モンスター的なものが同居する世界観である。上記は、機械的なものがでてくるコマだ。ただ、機械的といってもどれも何か生命感がある。曲線的だからなのか、彩色のせいか。不思議と機械なのに生命感があるのは興味深い。

画像2

 上記のコマは肉弾戦のシーンの1コマだ。本作品では精神力の具現化とか、特殊な銃とかわりと道具を使った戦いが多い中で、素手による(厳密にいうと右側の猫人間は道具を使うのだが)戦闘シーンは珍しい。あまり躍動感がないのはなんでだろうか。

画像3

 上記のコマはモンスターとの対決シーンの1コマだ。本作品ではこういうモンスターも出てくるのがよい。巨大モンスターとの戦闘シーンはマンガの醍醐味だろう。

画像4

 上記のコマは物語のラストシーンにつながる重要な1コマだ。とても印象深い。ただ、3人の凌辱した海賊に対する復讐劇がいつしか何かのきっかけで、約束の地を探す旅になっていたりして、物語の途中からの展開スピードに少しついていけなくなる。本作品の紹介記事を書くために、改めて本作品を読み直したのだが、やはり物語後半からだんだん物語が追えなくなってくる気がする。逆に言えば、何回読んでもきっと、まるで初めて読んだかのような感覚にさせてくれる作品だと思う。

 その意味で複数回読めば1回あたりの単価は下がるわけで。ある意味でお値段以上の価値のある作品である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?