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シルバーサーファー:パラブルと休む

 基本的な方針として多くの情報レビューが既に存在しているアメコミ(特にヒーローもの)については、取り上げてこなかった。本作品は、シルバーサーファーというごりごりのアメコミヒーローもの作品だ。しかし、取り上げざるをえない理由がある。それは、本作品がメビウスが作画を行なっているからだ。原作はマーベルのスタン・リー。

 ストーリーは簡単そうでわりと哲学的なテーマだ。巨大な力を持つギャラクタスが地上に現れ、その巨大な力を神格化して利用する人類。それに立ち向かうシルバーサーファー。ギャラクタスとシルバーサーファーとの戦いから神とは何かを問う意欲的な作品だ。

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ギャラクタスの全体像。そうギャラクタスはとても巨大だ。

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 本作品には、シルバーサーファーのV1作品も同時収録されている。V1と比較してみると上記のように、青から紫に向かう青系の色使いがなんともメビウスらしくてよい。ちなみに、これも同時収録されているメビウスの作品の解説では、女性の髪を描くのに苦労したと記載があった。確かにマナラの作品における女性の髪と比べると動きが重い感じがする。

 普段アメコミを読まない方も、本作品の色使いはとても美しく、繰り返しになるが特に紫色のトーンは本当に素晴らしい。是非、紫色を見るだけでも本作品一読頂きたい。

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あれ、テレビの上に乗っているキャラクターは、ジャン・ミッシエル・アンコシャス?と思われた方は相当なメビウス通。まさにアンコシャスに描いてしまったのだろうか。米国の読者に対するリスペクトなのだろうか。

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