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4月に読みたい本の話

 4月に入って読みたい本・漫画をまとめておこうと思う。読書メモ。


センスの哲学

 哲学者、千葉雅也氏による新著。2024/4/5発売。『現代思想入門』、『勉強の哲学』などは読んでみて結構面白かったので期待の1冊。
 千葉雅也氏の本は難しい哲学の話題をこれ以上ないくらい分かりやすく書いてくれながらも、その背景には巨大な知性による裏付けがあるのが特徴だ。人文系の本は蘊蓄垂れたり、やたら衒学的だったりして近寄りがたい雰囲気があるが(それはそれで好きだけど)、千葉雅也氏の本はそういったカッコつけがない。カッコつけないカッコよさがあって、そこがすごく魅力的だ。
 ギャル男ファッションに身を包みお洒落な雰囲気がある氏の新著『センスの哲学』。最近、僕はファッションに興味が出てきてGUやユニクロに足を運んだり、駅ビルのセレクトショップに行くのがマイブームなのだが、喉から手が出る程欲しいのが本のタイトルにもあるセンスである!
 センスいいね!おしゃれだね!と言われたい欲望が沸き上がってきている中での『センスの哲学』発売。気取らない知性の持ち主の千葉雅也氏のまとまったファッション・センス論が読めるならば買うしかない。4月最も注目している本だ!

なぜ働いていると本が読めなくなるのか

 書評家、三宅 香帆氏の新著。2024/4/17発売。Twitter(あえてね)で話題になっていた三宅 香帆氏の集英社の連載が待望の書籍化!買うしかない!
 タイトルが全てを物語っている。働き始めて2年。仕事してから趣味に熱中できないとか、本を読む機会が減るとか、全て大人の怠慢だと思っていた僕も2年の歳月を経て、すっかり趣味や本に熱中できない余裕のない大人になってしまった。そんな中、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』というタイトルの本が出たら買うしかないでしょう!
 個人的に三宅 香帆氏の本は『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術』もオススメ。この本もタイトルが全てを物語っている。惹かれたら買うべし!

哲学史入門I: 古代ギリシアからルネサンスまで

 千葉 雅也氏、納富 信留氏、山内 志朗氏、伊藤 博明氏、斎藤 哲也氏の新著。2024/4/10発売。
 僕は入門書が好きだ。知らない分野を広く浅くあまり難しくない文章で解説してくれるこの手の本がとても好きだ。大昔の高校倫理程度の知識で止まっていて、ざっくり哲学の歴史を学び直したいと思っていた僕にはうってつけの本が発売されるということで速攻でAmazonをポチってしまった。
 あとこの本のポイントは序章を千葉雅也氏が書いているところだ。トクホのマークがついた商品を見ると何となく体にいいんだろうな…と思うのと同じように、千葉雅也氏の名前があるということはそれなりに入門書として平易さが担保されているにちがいない。この手の本の中には入門と記載されているのに、全然入門させてくれないもののある。専門が偏っていたり、文章が固すぎたり。千葉雅也氏の名前があるということは、その辺はあまり心配しなくてもいいんじゃないかと思ってしまう。とりあえず序章は楽しく読めそうだなと思ったので購入を決めた!
 4月からの哲学ライフが楽しみでならない!

呪術廻戦26巻

 漫画家、芥見下々氏の新刊。2024/4/4発売。
 最近、楽しみに新刊を買っているマンガの1つである呪術廻戦。26巻がいよいよ発売されるのですぐさま予約。
 宿儺VS五条という激熱カードが前回の巻で開幕。少年の頃に戻ってワクワクできる内容で、続きがずっと気になっていた。最強と最強が戦う展開ってすごくいいよね。個人的には五条悟に勝ってほしいのだが、物語的に買ったら作品が終わってしまうのでまあ残念ながら負けるでしょう。五条の散り際をどう描いてくれるのか、芥見先生の手腕に期待したい。


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