見出し画像

知って得するTableauテクニック#3_会計年度の設定方法

皆様こんにちは。
本日もカホエンタープライズのnoteをご覧いただきありがとうございます。

4月から新年度が始まり、新しいTableauのダッシュボードを作成する方も多いのではないでしょうか。
その時に、自社の会計年度に合わせてグラフの開始時期を調整する場面は数多く出てくると思います。

そこで今回は、Tableauの分析画面に自社の会計年度を反映させる方法についてお伝えします。
ちょうど異動が多い時期ですので、社内で与えられる業務が変わり、新年度から初めてTableauを使う方も多いかと思います。そのような方に役立つ内容になっておりますので、ぜひ最後までご覧ください!


1.会計年度の設定

Tableau Desktopのサンプルスーパーストアのデータを用いて、商品カテゴリごとの売上を表示するグラフを作成します。
このグラフである特定の年の数値だけ見たい場合には、絞り込みができるフィルターを作成します。
「オーダー日」というデータを用い、注文があった日を基準として、各年の売上をチェックボックス式で簡単に変更できるように設定します。

既定の設定では、1年の期間は1月〜12月となっています。
今回使用したデータには、2020年1月〜2023年12月までの売上情報が入っており、各年の1月〜12月を1年間として表示しています。

しかし、1月開始ではない形式で1年間の数値を確認したい方も多いと思います。例えば、4月から新しい期が始まる企業や学校であれば、4月〜翌年3月を1年間として、年度単位のデータを見たいはずです。
このような場合に、Tableauで会計年度を設定することができます。

「オーダー日」の右横にある三角のマークを押すと、このように項目が展開されます。
「既定のプロパティ」→「会計年度の開始」と進み、任意の会計年度開始月を選択します。ここでは4月を選んでみます。

先程年度の開始日を4月に設定した「オーダー日」をフィルターの欄にドラッグすると、このように選択画面が表示されます。年度ごとのデータを見たいので、「年」を選択してみると…

先程、2020年1月〜2023年12月までのデータが含まれていることを確認しましたが、この画面を見ると、「2024年度」という項目があります。
このように、Tableauでは年度が実際の値より1年分多い形式で表示されてしまう場合があります。
この場合の対策として、計算フィールドを使う方法があります。


2.計算フィールドの活用

計算フィールドを使うと、今あるデータを組み合わせたり操作したりすることによって、データの形をカスタマイズすることができます。

Tableauで会計年度を設定すると、年数が1年多く表示されてしまうことは先ほど確認した通りです。これを回避するために、あらかじめ年数をマイナス1する操作を行います。

画面上部の「分析」から「計算フィールドの作成」を選択します。

計算フィールドで「会計年度」とタイトルをつけ、下のスペースには以下の計算式を入力します。

DATEADD('year', -1, [〇〇〇])

〇〇〇の部分には、任意のデータ名を入力します。今回の場合、「オーダー日」を基に年度ごとの表示を行いたいので、「オーダー日」と打ち込みます。

完了したらOKを押すと、左側の欄に「会計年度」という新しい項目が追加されます。

これが、先程計算フィールドで操作した、年数の表示をマイナス1する処理をしたデータが含まれている項目になります。

あとは、1.でお伝えした手順に沿って、新しく作成した「会計年度」の開始月を4月に設定すると…

この通り、会計年度が正しく設定されました。
もし、年度が1年分ずれて表示される場合には、ぜひこちらの手順を試してみてください。


3.カホエンタープライズについて

当社はホームセンター「グッデイ」におけるDX化の経験をもとに、データ活用に関する実績及び様々な支援メニューを用意しております。
今回ご紹介したTableau関連の御支援はもちろんのこと、他にも様々な知見がございます。
データ活用・管理に関してお困り等ございましたら、是非お気軽にご相談ください!

事業内容:
① データ活用に関する御支援
・ Tableauライセンス提供
・ Tableau導入に関する支援/ダッシュボード画面構築支援
・ データ分析基盤(データウェアハウス)構築及び運用支援
・ Tableau操作トレーニング
・ Tableau内製化に向けた伴走支援
・ AI等最新クラウドサービスの活用支援
② クラウドサービス活用支援
・ Google Workspaceライセンス販売
・ Google Workspace導入支援
・ Google Workspace操作トレーニング
③ クラウド型分析サービス(KOX)導入支援
④ DX人材育成サービスの提供

<問い合わせ先>
株式会社カホエンタープライズ
担当者:湯野 礼之輔(ゆの れいのすけ)
Mail:sales@kaho-enterprise.co.jp
TEL:070-8814-5939


この記事が参加している募集

#オープン社内報

22,464件

#企業のnote

with note pro

12,177件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?