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アメリカぐらし

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ロシアの次は、アメリカ!というとものすごく安直なようですがそんなことになってしまいました。アメリカぐらしです。
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海外帰り、だからどうした、という話

海外帰り、だからどうした、という話

夢のアメリカぐらしも終わって帰国してしまいました。
と言いつつもう1ヶ月ほど経っているんですが。戻ってすぐは「この前までアメリカに行ってて~」なんて言えたけれど、そろそろ「ただの無職男性かな……」という気分。

そんでもってこのタイトル。わざわざ自分をこき下ろすことも、と思ってくださる方もいらっしゃるかもしれませんが正直な感想です。

1.わかってくると語れなくなる

「僕のいた〇〇では~」って割

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「価値」を買われたものとして

「価値」を買われたものとして

州の同業者が集まるわりかし大きめな会で発表をすることになりました。とはいえ同じ時間にあれこれセッションがある中の1つ。とはいえ1人で看板を掲げてのセッション。
せっせと少しずつ準備を進めているわけですが、今回懸念というか緊張しているのが、参加者は事前に参加費を払って来るイベントだということ。

これはこわい。「うまくいけば自分にお金が入る」わけではないんだけど、と言うかそちらのほうがある意味開き直

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人に歴史あり

人に歴史あり

色々な人と深く浅く関わっていく中で、やはりそれぞれに見てきたものがあるんだなあと思わされる、というのはよくあること。

先日ワシントンDCに行ってきました。と言ってもこれを書いている今からすると昨日帰ってきたばかりなのですが。

そのDCで、到着初日に乗ったLyft(タクシーアプリ、のようなもの)の運転手さんがエリトリアの人で。

エリトリア。聞いたことはあるけど「聞いたことあるかもしれない」程度

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ひとのちから

ひとのちから

サマータイムが終わり、アメリカは冬時間へ。朝は早くにぱっちり目が覚めて期間限定のお得な気分です。

日が落ちるのが早くなったねえとか、朝はまだ暗いねえとか、そういう時候の感傷が人間の都合でずばっと切り捨てられるのはなんとなく寂しい気持ちも。

とはいえ時間ってシステムそのものが人間のためで、ここではより効率化されて運用されているだけ。そう思うと、システムの利便性を徹底的に追求してるだけかな、なんて

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きつつきを見た

きつつきを見た

朝ばたばたと家を出ると、何やら「こっこっこっこっこ」という音がしていた。気がする。

中途半端な表現なのは、その時はあんまり意識していなかったから。でも多分していた。していたけれど、気をそっちに向けるほどのことじゃないな、とも思わない程には気を向けず、いつものように車に乗り込もうとして、携帯を忘れてきたことに気付いた。

無くても困りはしないけど、やっぱりあった方がいい。居場所はわかっているのでぱ

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文化が違うのだという話

文化が違うのだという話

アメリカでのコミュニケーションというのは慣れてしまえばやりやすい。
何か相手が言ってきたことには「いいね!」、「すごいね!」、その他それに準じる語をぽんぽーんと打ち返しておけばそれなりに会話ができているような気がする。

自分のことを話すときも同様。なにか言えば「すっごーい!」「いいねー!」が返ってくる。

「何が何でも褒める」。これは自分がアメリカに来て身をもって学ばさせられた。アメリカのコミュ

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アメリカってなんとなく「知っている」はなし

アメリカってなんとなく「知っている」はなし

アメリカ行きが決まってから「あっカリフォルニアって街じゃなくて州の名前か」なんてことを言っていた自分が言うのもなんですが、アメリカって、なんだか、「知ってたこと」が多いような気がします。

あの黄色のどでかいスクールバス、なんだか全体的に陽気な人の雰囲気、景気のいい色遣いのスーパーのカップケーキ売り場、などなど。「へえーそうなんだ」よりも「ほんとにそうなんだねえ」と、ゾウってよく見かけてた覚えはあ

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