記憶術について2:ピエトロ・ダ・ラヴェンナ『不死鳥』日本語訳
承前。
『ヘレンニウス』の記憶術の説明は、記憶術に関する最古の資料であるわけですが、その後の記憶術に関する著作の多くも『ヘレンニウス』の注釈に過ぎないといっても過言ではありません。
その中でも印刷術の普及を背景にベストセラーとなって後世にも多大な影響を与えたのが、1491年に出版されたピエトロ・ダ・ラヴェンナの『不死鳥 Foenix』です。
ピエトロ・ダ・ラヴェンナ (Pietro da Ravenna, c.1448–1508) あるいはピエトロ・フランチェスコ・トン