石丸伸二、Youは何しに東京へ?

広島県安芸高田市で市長をやっていた石丸伸二が2024年5月17日に記者会見を開き、次の安芸高田市長選挙には出馬せず、2024年7月に行われる東京都知事選挙に出馬すると発表した。

石丸伸二といえば、安芸高田市という既存の利権団体による補助金の搾取によって完全な財政破綻をしていた市町村の一つである。
その安芸高田市において、石丸伸二は既得権益を守ろうとする外道議員とのバトルを度々繰り広げ、その攻撃を正攻法で斬り返す姿が度々インターネットやYouTubeなどで話題となり、人気となっていた。
京都大学という優秀な大学を卒業後、三菱東京UFJ銀行に入行し、アナリストや海外勤務も経験したエリートで、英語も堪能、若くして地元の復興の為に尽力を尽くした若き政治のリーダーといった姿に写っており、筆者も一目を置いて観察していた。


しかし、2024年5月17日に開かれた東京都知事選挙に出馬する記者会見で石丸伸二の化けの皮は剥がれ、筆者は彼に対して絶望した。
一時間を超える長丁場の記者会見の全容を見ていただければ明らかだが、石丸伸二には政治的ビジョンというものが何もなく、様々な記者からの質問に対して、何が言いたいのか全く意味不明な回答しかしていない。

現在、東京都は様々な問題を抱えており、それは日本の地方都市で起きている問題が集約されたような形となっている。
つまり、日本全土で起こっている様々な問題が最も深刻なのが東京都なのだ。
その東京都が抱える様々な問題、税金や補助金の無駄遣いの問題、既得権益による利益搾取によって一般人が貧困を強いられている問題、外国人の大量受け入れによる治安悪化などの国家安全保障上の問題、水道や電力などのインフラが外資に売り渡されている問題、東京都知事が都民に情報を非開示にして東京都の重要財産をこっそり外資に売り渡している問題、などなど、挙げればキリがないほどの問題を東京都は抱えているのである。

これらの問題に対して、石丸伸二は何一つ課題としてあげず、「地方の衰退を止めなければならない。日本の衰退する地方を救うため、人口減少が続く地方を救うために、東京を変えたいと思う」という抱負を語った。
石丸伸二は「変える!」「変える!!」「変える!!!」という言葉を連呼するだけで、具体的に何を変えるかは示していない。
そもそも東京都は様々な仕組みや伝統などを変えられてしまった結果、滅亡へ突き進んでいるのであり、本来やるべき問題は失ってしまったものを取り戻すことや、守ることが大事なのである。

石丸伸二が語った謎な言葉は数多くあるが、迷言のひとつに「多極分散をしなければならない。男女、年齢層の偏在、婚姻数の減少がおおむね少子化につながるので、そこをリバランスする思いでいる。それを再調整する仕組み、仕掛けを作れば、その人口動態におけるアンバランスが是正されるので、そのひとつの対策になろうかと思う。」と語ったことだ。
頭の悪い人間が説明するときの典型的な語り方であり、「一体、何が言いたいのかわからない」に尽きる内容だが、これを素直に解釈すると、「東京都に住んでいる人を地方引っ越すようにさせれば地方の人口が増えて地方が救済できる」ということになる。
東京都より地方の方が住みやすい場所にするには、地方で政治を行う方が直接的な効果があるが、石丸伸二は東京都を魅力のない地域にすることで東京都の人口を地方へ分散しようとしているのだろうか?全く謎である。

そして、石丸伸二は「まだカチッとした公約は立てていないが、これから固めていきたいと思う。ただ、私のビジョンとしては大枠できている。政治再編、都市開発、産業創出だ。政治が歪んでいれば、当然、その先、全てがうまくいかない。この3つの基本方針(=①政治再編、②都市開発、③産業創出!)を元に公約を整理していく。」と語った。
既に公約に関する大枠のビジョンが固まっていれば、何をしようと考えているのかを明確に語れるはずだが、石丸伸二はそれを一切語らなかった。
石丸伸二が掲げた3つの基本方針、①政治再編、②都市開発、③産業創出のうち、①政治再編は国政がすることであり、東京都政は関係がない。③産業創出は行政が積極的にやっていくべきことではなく、健全な産業創出が行われるような環境整備は国政がすべきことである。つまり、石丸伸二が掲げた基本方針の内の②都市開発だけが東京都が関わることのできることだが、最初に石丸伸二が語った「地方を救うために東京を変える」都市開発とは、東京都を住みにくい都市にするということであろうか?全く謎である。

なお、石丸伸二は「橋下徹を尊敬している」と語ったことがあるそうだが、維新の会の売国政策と照らし合わせると、石丸伸二の政策は維新の会のそれと酷似しているように見えるのは気のせいなのだろうか?


この売国奴っぷりを前面にさらけ出した石丸伸二は、出馬表明するや否や、ホリエモンやひろゆきといった、大手メディアに買収された売国奴に大絶賛されて応援を受けた。
日本の財産を売り渡すことに協力し、日本人の生命・身体を害するためにワクチンを強烈に推奨して来たホリエモンやひろゆきに応援される石丸伸二という人物は何をしに広島県安芸高田市から東京都へ来るのだろうか?



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