自民党の政治資金不正問題の背景を推察してみる

自民党の政治資金パーティー券を巡る自民党の裏金問題が報道されている。
自民党の主要五派閥がパーティー券売上を過少報告し、少なく報告した売上の残りを議員に個別に現金にしてばらまいていたことが発覚した。

特に攻撃の対象とされているのは、自民党最大派閥で安倍派と呼ばれる清和会で、その中でも松野博一官房長官、萩生田光一政調会長、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参議院幹事長、西村康稔経済産業相だ。

これらに対して、東京地検特捜部の捜査が入っており、現在開催されている国会が終われば逮捕者を出す可能性が高いと言われている。
東京地検特捜部とは、検察の機関の中にある、特別に大きな事件を捜査するときに動く捜査機関であり、東京地検特捜部が動く場合にはかなりの確率で逮捕者が出るのが常である。


検察を動かせる強い権限を持つのは長年、官房長官を務めた者である。
今回の東京地検特捜部のメインターゲットの中に松野官房長官が入っていることを考えると、現役の官房長官の力で持っても止めることの出来ない強い政治的な力が働いていることが考えられる。
何故ならば、今回の自民党の裏金問題の捜査は自民党の政治家であればすべて対象とされるべきであるにも関わらず、何故か松野官房長官を含めた清和会メンバーが主な焦点になっているというのは、明らかに政治的な力が働いていると見るのが自然だろう。

長年、官房長官を務め、検察に強い圧力で特定の人物を捜査・逮捕させたり、特定の人物の犯罪捜査を妨害して来た有名人物と言えば、菅義偉元総理大臣/元官房長官である。

菅義偉が総理大臣の座に就いていた時、菅義偉は長年の官房長官の座についていた時に得た「都合の悪い政敵を自在に捜査・逮捕する権限」を悪用した極悪人である。
にも関わらず、マスコミはそれを隠し、逆に菅義偉を褒め称え、菅義偉を批判する言論はほとんど公にされなかった。
現在もマスコミは事あるごとに「菅義偉を再び総理大臣にしよう」キャンペーンを行っている。

今回の東京地検特捜部の捜査の発端は何がきっかけになったのかは定かではないが、今までの東京地検特捜部による捜査が政治利用されてきたことを思い起こせば、結局は政局の奪い合いの為に使われている可能性が高い。
萩生田や世耕のような最悪な政治家は権力の座から離れるかもしれないが、菅義偉、河野太郎、小泉進次郎といった化け物のように最悪な政治家に取って代わるだけならば、われわれ一般人にとっては何も良いことはない。
現在の自民党は未だに「自民党全体のスキャンダルが多少出たからと言って、自分たちが政権与党であり続けることには変わりはない」というおごりがある。
「どうせ阿呆で眠り続ける日本人は自民党の大スキャンダルが出ても何とも思わず、『やっぱり自民党が一番』と思い続けるに違いない」と、われわれ一般人は馬鹿にされているのである。

自民党は結党当初から世界の支配者たちの指令通りに政策を行うという、世界の支配者たちの代理人的存在である。
海外では、世界の支配者たちの代理人政治家に「NO!」を突きつけ、自国民のための政治をしようと立ち上がった者たちが政権を獲得する動きが出ている。
オランダではダボス会議の優等生であるルッテ首相を引きずり下ろし、アルゼンチンではグローバリズムや左翼を明確に完全否定するハビエル・ミレイが大統領に当選した。

世界中でグローバリストによる独裁主義に「NO!」を突きつけている現在、日本は未だに政局争いの材料に使われる現在の汚職で腐敗した政治家たちに黙って羊のように付き従うのか、日本でも「NO!」を突きつけて自国第一主義の政治が立ち上がるのか。
滅びゆく日本という国が立ち直れるかどうかが試されている。



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