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君に胸キュン♪

これを聞いた当時は、うわー大衆ウケする曲を書いちゃって、と思ってた。MVもダサい、と思っていた。曲名もダサい。

今改めて聴くと、意外に古く感じない。YMOの三人が若い。やる気なさそうなダルくてぬるい踊りや楽しそうにわちゃわちゃやってる姿を見て、なんだか泣けてくる。

もう坂本龍一も高橋幸宏もこの世に存在しない。若い時分の彼らが楽しそうに笑ってる姿を見ると過ぎ去った年月の残酷さを思う。曲調が明るいから余計に。

数十年後にこの曲を聴いて悲しくなるなんて当時は思ってもみなかった。ひたすらダサいと感じていた。今は当時のきらめきを懐かしく切なく感じる。

同じものを見たり聞いたりしても、自分の「今」から見るから違った感想を持つのだろう。YMOは若い人には懐メロなんだろう。あの頃がすごく輝いて見えるのは思い出補正が入ってるからなのか。

あのころ確かに憧れは存在した。手の届かぬ星のように。




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