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テキレボの話

ほぼ存在を忘れているnote。読んだ記事がnoteだと、通知の赤い丸が出ている。宣伝していないのだから、こんなものだろう。

ここの人がいるのかわからないし、私が何者であるかもわからないだろう。ぼんやりと綴るにはちょうどいいということだ。

私は文学フリマ(以下、文フリ)という同人誌即売会のイベントに参加して、小説を書いている。今年で三度目の参加(2021年9月26日)となるので、気になる方は大阪の天満橋のOMMビルにお越しください。無料で気楽に行けますと言いたいが、コロナ禍である。感染症対策がサイトに載っているので、そちらを必ずご確認ください。

時期的に、無理をしてはいけない。(大体の作家は個人でも通販してますから、買えます!)

私の所属するサークルは合同サークルなので、昨年は泣く泣く本のみ委託していた。今回は行く。行くつもりでいる。

文フリの話を導入部にしているが、昨年のオンラインイベントに参加してみた話を軽く記録として残しておく。参加したのはテキストレボリューションEX2(以下、テキレボ)である。

テキレボは通販型イベントで、サークルの垣根を超えてまとめ買いができる。一冊ずつ送料等の手数料がかかるより、手数料一回きりなので、薄い本をよく買う人にはお得である。しかし、商品は一度テキレボ会場にまとめ、仕分け期間があるため購入後にすぐ届くものではない。大体、そんなかんじの文芸同人誌のイベントと思っていただきたい。

ほかに特徴をあげると、イベント内でのネットの交流がかなり盛んだ。イベント内での企画が多く存在することと、テキレボ主催者のツイッターアカウントが暖かく、ときに厳しく作家にメッセージをくれる。レスポンスが早い。これはリピーター増加、新刊出そうぜとなるわけである。←?

そして、初めて参加してみた感想としては楽しかった。

普段では出会わない遠方のサークルさんとお知り合いになれた。私は普段大阪の文フリにしか行かないので、新しい出会いは貴重で刺激的だった。

また、なかなか対面式イベントに参加できなかったり、紙の本を作らなかった隠れた物書きさんたちも参加したことも大きい。こんな才能が埋もれているのか、状態である。個人で通販されている方も増えているとはいえ、そこまで積極的に新規開拓しないと思う。お気に入りの作家しか見ないからだ。テキレボでは、ハッシュタグで積極的に宣伝してくださる方も多く、お品書きやサンプルを沢山見られたので、気になる本を見つける確率が高かった。また購入時の時間的制約もないので、じっくり吟味でき、ときに衝動に任せ、ふいに正気に戻り、キャンセルも行えるという(期間内、キャンセルも可能)。

何より、こんなに長編を書き続ける人がいたことやデザイン性の高い本を作る方がいることに驚き、私も作り続けたいなと思えた。情熱に直に触れられた良いオンラインイベントだった。

向き不向きはあると思う。あまり宣伝しない方や、交流がしんどくなる方はひっそりした自分のスタイルを貫いたほうがいいと思う。

ちなみに、今回は緊急事態宣言等でテキレボの開催期間が延長された。延びれば、それだけ売れるという話でもない。短期決戦(12月下旬頃~1月初旬)で臨んだので、買う側も売る側もずっと情熱を保つのは難しかったかなと思う。私も正気に戻り、ひっそりキャンセルした本があったくらいだ。

それでも、ほかのオンラインイベントにも参加してみようかなという心のハードルは低くなった。三年前の文フリもそうである。よくある言葉だが、第一歩を踏み出す勇気が重要だ。

もちろん、素人の本だ。一冊も売れないのではないかという不安は毎回あるし、本当にそうなるときもあるだろう。今年の文フリも欠席宣言されている方がいらっしゃる。正直、賢明な判断とも思える。

それでも、形にすることは嬉しい。手にとってもらえると嬉しい。

何かを自主的に作り続けることに意義があればいいなと思って、また足掻いている。まだ足掻いている。皆さんも好きなものを作ってほしいなと、またありきたりな言葉で締めておく。


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