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私の就活

もうすぐ24卒の就活が解禁ですね。
就活の早期化なんて言われているので、もうすでに内定を貰っていたり、面接まで進んでいる人もいるのではないでしょうか。


私は23卒なので、もうすぐ社会人1年目を迎えます。


そんな私の就活について今回は書きたいと思います。

就活無双するためのノウハウとか面接の極意なんて書く気はありません。それに、私がそんなノウハウを書けるほど就活が成功したと言えるわけではないので…。
なので、24卒の方には役に立たないかもしれませんが、私の就活を振り返って何か考えるきっかけとか感じるものがあったらいいなと思います。





就活を意識し始めたのは3年生でした。当時の彼氏(専門卒)が国家公務員で、大きな省庁で働いていました。彼の影響もあって私は、誰もが名を知るような大きな企業に憧れがありました。

夏はESを書いて選考アリのインターンにたくさん応募していました。インターンにも10社程度参加したと思います。(選考ないのも含めて)

秋はwebテストや面接練習をし始めていました。
インターンに参加してそのまま早期選考に乗れる企業もあり、面接も少しずつ受けていました。

冬も秋同様たくさんwebテストを受けたり、ESを出したり、説明会に参加しました。


でも、半年以上私は「就活生の私」として就活をしていました。こうしなきゃ、ああしなきゃ、こうであるべき。こうなりたい。ああなりたい。彼に追いつきたい。すごいって言われたい。自慢できるような会社に勤めて親に誇らしく思われたい。


誰かに認めてもらいたい。
見返したい。


そんな承認欲求にまみれて仮面を被った就活をしていたんですよね。


メーカーとかITとか本当は仕事自体に興味なんてなかった。世界シェアNo.1の製品を作ってる会社、世界最先端技術を誇れる会社、誰もが知ってる会社。すごいね!とか知ってる!って言われるような会社の名前を、自分の代名詞にしたかった。会社を使って自分は凄いんだって思わせたかった、言わせたかったんだと思う。

今考えると、馬鹿馬鹿しいですね(笑)

でもそのときは真剣だったんです。本当にそうしたかったから。その時の自分には、それが1番欲しかったから。

そのために優秀そうな就活生として仮面を被って、みんなと同じように就活をしていました。

その一方で、本命は出版業界でした。でも、狭き門と言われるこの業界に私みたいな中堅大学の普通の大学生が受かるわけないって思いながら時間だけが過ぎてしまいました。
出版業界も受けようと思ったのは、3年の冬頃でした。本が好きで文章を書くことも好きで、言葉を使う仕事で誰かの力になれたらなんて思ってた。今でもそう思うし、だからこうやってnoteも書いてる。
そんな中で大学の友達と集まる機会があって、もちろん就活の話になって私も本当はこんなことしたいと思ってるなんて本音を打ち明けた。そしたら、いいじゃん!やってみなよって背中を押してもらえて、やっとそこで本当にやりたいなら受けてみようって思えたんです。
誰かと比べることでしか自分の価値を見出せないような私は、彼氏や優秀な友人と比べて勝手に劣等感を感じ、どこかでずっと自分は無理だって自分の可能性や思いに蓋をしていたのだと思います。
やってみなきゃわかんないのに、その蓋を開けようとすらしていなかったんです。
もう少しはやく、その蓋を開けていたら結果は違っていたかもしれません。

そんなこんなで年が明け、他の業界も受けつつ、ありがたいことに内定も頂いて、出版業界に本腰を入れて就活をしていました。とは言ってもほぼ書類落ちでしたが。
転職サイトを使って新卒も応募できるかどうか問い合わせもしました。断られた会社もありますし、実際に応募できた会社もありました。(丁寧に返信をくださった企業には本当に感謝です。)

それでも落ちて落ちて、面接にたどり着けたのは1社だけでした。それも周りのレベルの高さ(上位大学の方たち)を前に自信を喪失し、支離滅裂なことを言って一次面接で落ちました。

こうして、出版業界は全滅しました。

気付いたら4年の5月を迎え、内定を頂いていた2社の承諾期限が迫っていました。


1社は物流、1社はIT系。
いざ自分の目の前にある手札を選ぶとなったとき、頭をよぎったのは将来のことでした。

この会社で本当に大丈夫なのか?
この給料で生活していけるのか?
奨学金の返済はしていけるのか?
キャリアプランはどうなるのか?
この会社で何が身に着くのか?

手札があるだけ贅沢な悩みだったのかもしれません。
業界の将来性やキャリアも考えました。
ですが、最も考えたことはお金です。
私の家庭はそこまで裕福な家庭ではありません。これから奨学金の返済に加えて、両親の借金の返済もあります。(貧乏なのになんで大学に行ったんだなんて思われても仕方ないかもしれません。私の浅はかな考えで、両親の首を絞めてしまったことも事実です。)だから給料や福利厚生にはこだわりたかったし、経済面でどちらが有利かという点に重きを置きました。
こうして経済面と会社の将来性を考え、物流系の会社に内定を承諾し、ITを辞退しました。(私はその物流系の会社で4月から働きます。)

内定を承諾した後も、私の就活は続きました。
出版業界を受けつつ、印刷や製版の会社の説明会にも参加したり調べたりしていました。ただ内定を貰っている会社と比べて、給与が低かったり待遇が悪かったり、固定残業込みであったりと、将来やるべきこと(奨学金の返済など)をやり遂げることが厳しくなるかもしれないのに、「やりたいこと」を優先していいのかという迷いが生じていました。(そんなこと内定貰ってから考えろって思われるかもしれませんが…)
そうした迷いから応募する会社もそこまで多くはありませんでしたが、ダラダラと就活を続けていました。

そうこうしているうちに6月が過ぎ、7月を迎えます。

内定を承諾した物流会社では車の免許が必要だったので教習所にも通わなければならず、そろそろ見切りをつけなければなりませんでした。

やれることはやったかな…。転職サイトにまで登録して応募もしたんだ。よくやった、終わりにしよう。と、自分に言い聞かせるようにして就活を終えることを決意しました。

それからの私は教習所に通い、バイトに明け暮れ、卒論に取り組み始めたり、英語の勉強に力を入れたりと就活のことは考えずに日々を過ごしていました。

とはいっても、やはり少しだけこれでいいのかなという想いは消えずにありました。


大学の友人たちは皆自分のやりたいことを仕事にできたようでした。第一志望の企業に内定をもらった友人もいたし、こういう系に行きたいと話してた友人もしっかりその道に進んでいたり…。
有名企業に入って認められたいとか思って就活をしてた自分や色んなことを考えて迷ってうだうだしてた自分が恥ずかしく、情けなかったです。


そんな思いを抱えながら内定者の顔合わせに参加して、同期が同じようなタイプの人たちばかりで安心した反面、私が望むような道を歩むことはできないんだという現実を突きつけられたような気もしました。


どこか悶々とした思いを消化しきれないまま、年が明けて2023年になりました。

その時私はこのような投稿をしました。


タイトルにもある通り、その想いが膨らみ、ついに行動を起こします。

ある映像制作会社の出版(編集)部門に応募しました。

これが私の最後の就職活動でした。



結果は書類選考を通過しましたが、一次面接で落ちました。そのときの想いは以下の投稿に書いたのでここでは書きません。


入社2週間前までなら法的拘束力がないとは言っても、入社への準備を着々と進めてもらっていて、こんな行動を起こすのは正気の沙汰ではないですね。恩を仇で返すつもりかって。
それに会社だけでなく、これからこの会社を受けるかもしれない自分の後輩にも迷惑がかかるかもしれない。自分が起こした一つの行動で、想像しているより多くの人に迷惑がかかるかもしれない。会社から訴訟を起こされる可能性もゼロではない。

それでも少しでもチャンスが残っているなら…と私は自分の気持ちを優先して行動を起こしました。


結果は失敗に終わりましたが、迷惑をかけずに済んだことにも少しホッとしました。


この最後の就職活動を終えて、私は初めて就活を納得して終われたと思います。


こう振り返ると、ただの未練たらたら野郎の就活でしたね(笑)


今はもう気持ちは、これから入社する会社に向いています。

やれるだけのことは時間がある限りやれたと思っています。

やるだけやって、最後まで足掻いて、辿り着く先がそこなら受け入れます。必ず自分が進みたい道に繋がっていると信じます。


私の就活は、

今の自分に足りないものを満たすための就活
将来のことに無駄に不安になって考え過ぎた就活
本当の自分の気持ちを無視した就活

だったかもしれません。


でも、


本当の自分の気持ち、やりたいこと、夢や目標が本物だと気付けた就活でもありました。

ただなんとなく就活をしてなんとなく会社を決めたわけではありません。
しっかりその時の自分と向き合い続けた結果が私の就活の結果だと思います。


その時の自分の気持ちに振り回されてしまいがちな所が自分にはある、ということに気付けたのも大きな発見だと思います。(承認欲求や先々の不安、衝動的な気持ちで起こした数々の判断や行動)

だからこれから先、何かの判断をする際一旦立ち止まって冷静に考えられるようになる気がします。


私の夢や目標はここで終わりではないですし、諦める気もありません。

ただ、今はその時ではない。

置かれた場所で花を咲かせるとともに、種まきの準備をすること。

それがこれから私がやることだと思います。



就活をしていると嫌というほど自分と向き合わなければならないと思います。
悩んで葛藤してどうしたらいいかわからなくなるときもあるかと思います。でもそれはきちんと自分と向き合えてる証拠だと私は思います。


たくさん悩んで葛藤して、恥もかいて、心は何度も折れました。

ですが、これらの経験が必ずこれから先の人生で活きると思っています。


だからどうか真剣に自分の人生について考えて、たくさん悩んでみてください。


悩んで葛藤して、やれるだけのことをやって進む道が、自分が望んでいない道だったとしても、必ず意味があるはずだと私は信じています。そこまでやった経験とその道での経験が必ず自分が進みたい道に進むための手助けをしてくれると思います。


私はこれから、それを証明できるように頑張ります。



ここまで読んでくださったみなさん、
最後までお読みいただきありがとうございました。


皆さんの未来に幸あれ。















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