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わたしと家族④〜わたしの気持ちをわたしの言葉で届ける〜


前回の、これまた長い文章を読んでくださったみなさま…本当に、いつもいつもありがとうございます…😭

このお話の続きです。

母の善意の言葉にショックを受けたわたし。

カウンセラーさんからは「お母さんと物理的に距離を置いた方がいいですね。そう伝えましょう」と言われたのですが、
自分が親の立場だったら、娘から「距離を置きたい」なんて面と向かって言われたら、だいぶショックだろうなぁ…と思いました。
なにより、それは「わたしの言葉じゃない」と思いました。

自分の気持ちに1番近い言葉を見つけて、母に大事に伝えたい。

1週間かけて考えに考えて、わたしがたどり着いた答えは、

お母さんから卒業したい」でした。


主治医の先生が示してくれた「伝える努力」になぞらえて、「①理由」と「②提案」に分けて自分の気持ちを話しました。




1.わたしが傷ついた言葉とその理由

「頑張っているから今がある」という言葉

お母さんが褒め言葉で言ってくれているのはわかる。だから、ありがたいとも思う。

けれどわたしは今まで、頑張ることでしか自分の存在価値を認めることができず、「頑張る=人生そのもの」のような生き方をしてきてしまった。
そのせいで、ブレーキの仕方もわからず瓦礫に突っ込んで、自分を休職まで追い詰めてしまった。

自分の身を削ってまで頑張ってしまったことを、今は後悔している。
今までの人生に価値が見出せなくなってしまっている。


わたしは今、双極性障害Ⅱ型という診断を受けている。
躁と鬱の波の幅を最小限にして生きていくために、「頑張りすぎは禁物」とされている。
そのため、頑張る以外の生きる選択肢を増やさなければいけない分岐点に、今ちょうど立っている。
心療内科やカウンセラーなどと、地道に少しずつ自己理解を積み上げながら、生き方を模索している。

そんな最中、お母さんから「頑張れるのがあなたの取り柄。頑張ってきたからこそ今がある」という言葉に、今目指している未来が閉じられたような気がしてしまった。
曲解だとわかっているけど、どうしても「頑張る生き方をやめてしまったら、わたしに取り柄は無くなってしまうんじゃないか。頑張ったからこそ出会った人たちがいなくなってしまうんじゃないか。」と思って、涙が止まらなくなってしまった。


「支えてくれる人がいるから、心が折れても大丈夫」という言葉


たしかに支えてくれる人がたくさんいて、今も支えられて生きられている。
それは本当にありがたいこと。

けれどそもそも、もう心は折れたくない。


自分の身を削るほど頑張ることには限界がある。
お母さんは自分を削って他人に奉仕しても、その分すらカバーできてしまう。
なんならその場を自分の居場所にまでしてしまうくらいのすごいエンジンとタンクを持っていると思う。

他の人のために生きられる、人から慕われて頼られるお母さんにずっと憧れていて、そんな存在になりたいと思って頑張っていたけれど、
お母さんと同じエンジンもタンクも持っていない自分には、もう同じ生き方を目指すことはできない。


また心が折れてしまって、わたしが幸せじゃなくなったら、周りの支えてくれている人にまた心配をかけてしまう。
それは幸せな未来にはならないことに気づいた。
だから今度は、幸せな自分が周りの人を幸せにできる、そんな生き方を目指したい。



2.提案〜こうしてくれたら助かるな〜


お母さんはわたしにとって太陽のような存在。
わたしはあったかい太陽系の中でずっと生きてきた。

お母さんやお父さんの言葉に、昔からとても影響を受けて育ってきたと思う。
それ自体、いいも悪いもないけれど、
他の人の言葉が強すぎると、わたしの本当の気持ちがわからなくなってしまう。
それが生まれてから今までずっと続いてきたような気がする。
他人の顔色を伺って、他人に合わせてしまうのは、自分の気持ちがわからないからだと思う。

(これはまた今度、「心の弦」の記事を書きます。言語化するので少しお待ちを!)


わたしは今、真っ黒なドロドロのちいさなかたまりで太陽系に浮かんでいるような感じ。
自分に価値が見出せなくて、悩んでもがいて、生きるのが苦しい。

そんな自分にとって、太陽はすごく眩しい存在に思える。
太陽の光はとてもありがたいものだけど、今の自分にとっては気持ちをかき消してしまう眩しすぎる光で、時折心に刺さりすぎてしまう。
太陽の言葉に影響されすぎてしまう。

だからといって、わたしに合わせて光の照度を落としてほしいわけじゃない。
太陽は太陽のままで、お母さんはお母さんのままでいてほしい。


きっと、わたしのこの真っ黒なドロドロのかたまりは、今でこそドロドロだけれど、
きっとその中に自分にしかない石があるはず。
わたしはそれを探したい。


だから一度、太陽の元から離れたい。


今までたくさん支えてくれて、手を尽くしてくれてありがとう。

今ここで、お母さんから卒業して、わたしは宇宙を旅してくるね。

自分だけの石を見つけに宇宙を旅するわたしを、太陽から、そっと見守ってくれたら嬉しいな。

石を見つけたらまた帰ってくるね。



話し始めてからずっと、涙が止まりませんでした。
お母さんはずっと静かに、頷きながらわたしの話を聞いてくれました。


最後わたしが

「いってきます」といったら

笑顔で「いってらっしゃい😊」と背中を押してくれました。





お母さんは、わたしが今まで出会った人の中で1番尊敬している本当にすごい人です。
今回話して改めて思いました。
今までもこれからも、尊敬していて憧れていて大好きなのはずっと一生変わりません。

話を聞いてくれてありがとう。
いってきます😊



長い文章にお付き合いくださり、本当にありがとうございました!
これで家族編は終わりです。

3月中に書き終えたいと思って、今日はガーっと2つ記事を書きました。
ボリューミーですよね…本当に読んでくださってありがとうございます…😭


明日から4月ですね!
新年度、新たに未来に向かって出発です!


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