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激痛ポエム部

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夫に見せたポエムが、よく見たら実に痛いので定期的に出すことにしました。 テーマはより痛く。誰もが身を隠したくなるような、切なさを目指した部活です。ヨロ☆
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記事一覧

とるにたらないもの

とるにたらないもの

柔らかい嘘つきは嫌いだ 

せめて彼が不幸であって欲しい

浮気者には性病の天罰を

そして誠実なものには何か救いを

そんな言葉は聞きたくないんだ

せめて上手い嘘をついてくれ

うまく誤魔化したつもりでも

その歪な刃先で刺されては

治る傷も治らないから

夢であったあなたは

レモネードみたいに優しいのだろうか

それともカルピスみたいに

後で喉に引っかかるのだろうか

どちらでもないと

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ねっとりテラシー

ねっとりテラシー

ねっとりテラシー
君をテルミー
誰も知らない君のことを
僕にだけそっと教えてくれよ

ねっとりテラシー
君とテレパシー
いつか通じ合えるのだとしたら
君の奥まで知り尽くしてみたい

ねっとりテラシー
少しだけかなしい
君が僕から離れたとしても
僕はずっと
忘れないから

ねっとりテラシー
君とのレガシー
たとえ僕らが消えてしまっても
そこに何かは
残るはずだから

ねっとりテラシーってなんのこっち

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燃え上がるロウソク男。

燃え上がるロウソク男。

皆さんこんばんわ。
広末さんの不倫が世間を賑わしています。
あぁ、もうそろそろピークアウトかな?と思っていたところに唐突にキャンドル氏が記者会見をぶち込む始末。
っていつの話をしてるんだ!?って話ですよね。多分コレ2022年の秋くらいの話ですよね。あれ、ちがう?

で、話を戻しましょう。
いやー、すごいっすね記者会見。
キャンドルさん、お楽しみにって言っちゃっただけある。

※キャンドル氏は妻の不

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君はたんぽぽ

君はたんぽぽ

ある日みちばたで
君を見つけた

かわいくって
きゅんとしちゃう
たんぽぽ
たんぽぽ
ぽぽたん
ぽぽたん

あー!!ふざけたこといってんじゃねーよ。
もうぽぽたんならぬぽぽちゃんは生産終了で、時代はとっくに変わってきて、いまや道端のたんぽぽを見つめてカワイイなどというJ Kは

確実にメンヘラ地雷な時代である。

第一、道端三姉妹が道端のたんぽぽを3人揃って見つめていたらもう世も末と言いますか、も

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えりことしょうじ

えりことしょうじ

えりこが目を覚ますと
部屋には章司が居た

章司は障子屋の息子で
いつも障子を張り替えている

ある日えりこは
章司を誘った
甘い夢を見るために

ゆっくり開いたその先は
章司によって
きれいに閉じられた

章司はたちっぱなしで
えりこをずっと眺めていた
えりこはびっくりしたけれど
招いたのは自分だったと
ようやく気づいたのだった

章司は言った
今日はどこを裂いてしまったのと
えりこはいった

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さっきまで確かに。

さっきまで確かに。

両手からこぼれ落ちる水のように
全てはすんなり落ちてゆく
あの時の記憶
瞬間のときめき
心躍るようなきらめきも
全部全部消え去っている

私が何をしたと言うのだろう
家族の洗濯物を干している間に
ずいぶん時がたったみたい

あなたも歳を取ったわね
かつての自分にそう言われるのだろうか
きっと私は昔から
なんでも忘れっぽかったから
そんなこともあるよと
諦めの境地で
慰められるだろう

今日は仕事中

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マスカット社員さん。
僕を美味しい果実にしてください。


どおしておしりは割れてるの?

ゲロを吐くように。

ゲロを吐くように。

そんなタイトルだけ思いついた。
ちなみに画像は、ゲロと検索したら出てきた。
病み上がりに、インスタントのワンタン(鍋で煮て作るやつ)食べたら普通に気持ち悪くなり、そんな理由で思いついたんだと思う。

終わっている全てが。
終わっている感性が。
終わっている精神が。

精神と時の間に行っても
きっと私は動かない。
動じない。
何もない叫び。
悲鳴、凹凸、何もない世界。

宇宙旅行に行こう!
綺麗な女

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きみのこえがした。

きみのこえがした。

生ぬるい風に当たると
雨の匂いと
クラクションが聞こえた

窓から下を見ると
道を塞いだ軽自動車が一台
ものすごい邪魔な位置
そりゃあクラクションもなるよねと
呆れながらベットに戻る

よしき
たくや
みつき

どいつもこいつも
ヤリモクばっかり
せめてテクニックだけは
欲しい

これは高望みなのと
天井と見つめあった

よしき
たくや
みつき
おいてめーでてこいよ
ふざけんなよぶっころすぞ

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愛するとアイスの違いのように。

愛するとアイスの違いのように。

クスッと笑える呟きを思いついたが、何を書くか忘れた。
頭の流れと川の流れは、いつもと変わらずサラサラして、すーっとすーっと流れていく。

握りしめたチョコレート。
気が付いたらアナタの手のひらで
どろどろに溶けている。

ある日の私はドロドロで
ドローンに乗って飛んでいって
皆が愛されている場所を
覗き込んでいた

ユーミンは歌っている
たくさんお金のかかる
恋の歌
どうせ私には分からないだろうと

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