見出し画像

フラグメンテーションする画

だいたいはそうならないで済んでるんだけど時々、どーも調子が悪くてしっくり来ない画が出来る。すんごくうまく行く時は迷いがなくササっとあっという間に仕上げてしまい見直しても直したいとこに気付かない(それでも年単位に時間が経つと直したいかもしれん)。うまく行ってない時は結果的にグズグズといじり続けてしまい、余計に台無しにしてる。そうなると描き直したり修正加えたりを繰り返して、デジタルだと履歴を辿れる場合もあるが完全ではないので、メジャーな変更したら都度別ファイル保存する。そんなこんなでさまざまなバージョンの画が出来てしまう。

とくにアナログ画材ベースでやるとデジタル化する時にバージョンが増えて断片化してしまう。例えば、

↑が最終的に採用され公開したバージョンなわけだけど↓の最初期バージョンを大改造したものだったりします。

最初のバージョン


なんか違う、鉛筆水彩やめるか、って万年筆で描いたのがこれ。当初はこれを公開するつもりでいたのだが。

フラットベッドスキャナーが部屋の地層の下で今は何処にも繋がってないから、スキャンをiPad等のカメラでやってんだけどモノクロなら大きくは問題にしてなかったんだけど色付き原稿だとライティングをちゃんとしないと色味が変わったり紙の凸凹による影を拾ってしまう。それをデジタルでどうにかしようとして、試行錯誤で断片化がやたら起きる。

↑もいくつか、ある。

色付け前の鉛筆画。光の当たり方にムラがあるので地の均一さがない。そもそも暗い。
色付け後にカメラで撮ったらやっぱり光の当たり具合のムラとスミ被りっぽい暗さをどうにかしようと単純に明るくすると白飛びみたいになるし、画も眠くなる。コントラストを強くするとムラが大きくなる。

フラットベッドスキャナをどうにかするか撮影スタジオを作るとかしないとダメなんだろな。

そういった理由だけじゃなく、作業の都合で断片化が起きることもある。私は今、メディバンペイントプロを愛用しているのだが、このソフトはRGBデータで作業することになる。CMYKで書き出すことも出来るがメディバンペイントプロのネイティブファイルではなくなる。CMYKにした後にも作業を継続するためにはCMYKで扱えるPhotoshopを使っている。メディバンペイントプロはRGBのPhotoshopネイティブ形式ファイルPSDの保存ができる。これをPhotoshopで読み込んでCMYK変換して保存すれば良いのだが、これだけで3つの断片化が起きてる。メディバンペイントプロのネイティブ形式mdpファイル、Photoshop形式PSD(RGB)、Photoshop形式PSD(CMYK)ってな具合。実際にはこの手順で私は複数の端末を使い分けていて端末間のファイルのやり取りでクラウドを使っているのだが、そのクラウドサービスも複数なのでクラウド毎にファイルがあることになる。メディバンペイントプロのクラウドサーバ、iCloud、AdobeのCreativeCloud、DropBox、ってな具合。似たようなちょっとずつ何かが異なるファイルを量産してしまう。こうなるとどれが新しいのか分からなくなることを想定される。なので最終的なファイルはDropBoxに保存するというmyルールを課してる。

投稿の遡りをするなら裏カエルコへ


きっと幸せになりますよ(私が