M. Horkheimer「歴史への信頼」(1946)
①啓蒙〔Aufklärung〕の思考を前にして社会は、自然における歴史の主張という目的へ人間を同一化〔Vereinigung〕するものとして現れる。「必然性は人間を相互に馴染ませ、人間を同一化する」とモンテーニュは述べる[1]。そのさい、彼は古代の経験主義者を引き合いに出す術を心得ている。「続いて、この思いがけない同一性は、諸法則の中で変形される[…]」。これは、ヴォルテールによれば、情熱〔Leidenschaft〕や理性〔Vernunft〕とともに第一の存在〔Wesen〕を