M・Horkheimer「絶対集積の哲学」(1938)
①マルク[1]の新刊は明らかにあるイデオロギー、ドイツ内外におけるいくつかの対立集団が同意せねばならないイデオロギーの構想、世界観的な統一プログラムの性質を描き出している。多くの類似した試みを前にして本書は特別な批判を挑発することはない。明確にあらゆる行間から語っている目的に相応しいことを個々の行間の中で検討することは、いずれにせよここでは課題になりえない。しかし、マルクが常に実践し、本書で繰り返し素性を明らかにしている誠実なものの考え方は、我々がこの論文で本書に取り組むこと