Knowledge & Experience

過去30年以上にわたって習得した、ソフトウェア開発における、概念モデリング、アーキテク…

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過去30年以上にわたって習得した、ソフトウェア開発における、概念モデリング、アーキテクチャ、設計、エンジニアリングに関する知識やテクニックを発信します。 Home Page : https://www.kae-made.jp

マガジン

  • Azure の最新機能で IoT を改めてやってみる

    2022年3月にマイクロソフトの中の人から外の人になった Embedded D. George が、現時点で持っている知識に加えて、頻繁に更新される Azure の IoT 関連サービスの最新機能をMicrosoft Docsの説明を元に使い倒して、改めて IoT・Digital Twins のシステムを構築していく過程を情報共有します! 構築に当たっては、note.comから公開している「Technique of Transformation」を活用し、Digital Twins の基盤となるモデルは、「Art of Conceptual Modeling」を駆使します。これらのチュートリアル的なマガジンでもあります。 Microsoft Azure を使って IoT Solution を構築しようと思っている皆さん、概念モデリング・変換による実装を習得したい方は是非ご購読ください。

  • SaG of Modeling for Real World

    "Stones and Gold of Modeling for Real World" 現実世界のデータ化、モデル化、作成したモデルのソフトウェアへの実装に関する、ありとあらゆる雑感、試み等、様々なトピックスを投稿していきます。 Digital Transformation、Digital Twins、IoT、AI 等を活用したいと思っているビジネスパーソン、技術者、研究者へちょっと変わった視点からのコンテンツをお届けします。 記事の発行は不定期です。

  • 概念モデリングチュートリアル集

    「Art of Conceptual Modeling」で解説している概念モデリングのチュートリアル集です。

  • Art of Conceptual Modeling

    ドメイン、概念情報モデル、概念振舞モデルを実践するために必要な基本の解説と、概念モデルとドメインを使ったITシステム構築方法概要を説明する、「概念モデリング教本」です。 概念モデリングを始めるための第一歩。 本ドキュメントは、https://github.com/kae-made/kae-made/blob/main/contents-license.md に従ってご利用ください

  • Technique of Transformation

    ビジネスを可視化する概念モデルから、IT システムで実運用可能なコードを、変換による実装で自動生成するための技法を解説したドキュメントをまとめたものです。並びの順に読み進めてくださいね。

記事一覧

固定された記事

ビジネスシステムにおける概念モデルの重要性

市場のグローバル化と各個人の価値判断が多様化したことにより、市場はドラスティックに変化を続けています。経験と勘による従来型の経営ではなく、リアルなデータに基づい…

88. Entity Framework

前回の記事 はじめに今回から、Entity Framework の記事を始めます。 Entity Framework は、データベースを使うシステムにおいて、データモデルと実装をつなぐテクノロジ…

87. Matter - lighting-app を深堀る

前回の記事 はじめに結局、折角動かせた lighting-app との接続を試す CHIP-TOOL がビルドできなかった、というのが前回までの記事でした。 その状態で、Matter のトピッ…

86. Android Studio を Windows for Linux で使ってみる

前回の記事 はじめに今回は、前回まで書いてきた Matter の開発環境のセットアップの過程で、試してみた、Windows for Linux に Android Studio をインストールする方法を…

85. Matter を実デバイスで動かす

前回の記事 はじめに全体の開発環境の準備が終わったので、サンプルアプリケーションを実デバイスで動かすことを試みます。 使用するデバイス今回は、ESP32 系のデバイス…

84. Matter の開発環境を整える ~ 続き

前回の記事                        次回の記事 はじめに今回も引き続き、Matter の開発環境のセットアップを試すことにします。 何故かって? B…

83. Matter の開発環境を整える

前回の記事                        次回の記事 はじめに今回は、Matter の開発環境を整えます。 この記事をすべて読むと、生半可な気持ちでは M…

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82. Matter ってなんぞ?

前回の記事                        次回の記事 はじめに最近参加した OpenEL の会合で、Matter というプロトコルを耳にしました。 スマートホー…

81. Device Streams を試す

前回の記事                        次回の記事 はじめにAzure IoT Operations 、そろそろ試そうかなぁ、でもまだプレビューだしぃ…等と思いつ…

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11. ”世界は存在しない”が”意味の場”は多数存在する ~ 概念モデリング基礎付けの最後のピースを埋める

はじめに前回の予告通り、今回は、マルクス・ガブリエルの”新実存主義”の論考をベースにした、概念モデリングの”ドメイン”に関する考察を紹介します。 参考にした書…

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番外コラム ~ Multi-platform って難しい…

はじめにそろそろ桜も散ったころかな… 今日は 4/1 です。折角なのでちょっと脱線しての番外コラムです。しかし嘘はなしでいきますね。 前回投稿の記事で、.NET MAUI とい…

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10. 概念モデリングに関係しそうな最近の哲学トピック

はじめにこのコラムシリーズでは、過去、フッサール(1859~1938)やフレーゲ(1848~1925)、ラッセル(1872~1970)、ウィットゲンシュタイン(1889~1951)などの論考を…

80. Raspberry Pi を Wi-Fi Spot 化する

前回の記事                        次回の記事 はじめに75回の記事から続けてきた、 という構成に関する記事の最後の投稿です。今回は、Raspbe…

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79. .NET Multi-platform App UI を使ってみる

前回の記事                       次回の記事 はじめにこれまで、IoT 機器(on Raspberry Pi)側の Web API による接続情報設定、サービス側(wi…

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78. デバイス登録 Web アプリ作成 ~ Azure Functions 編

前回の記事                        次回の記事 はじめに今回は、前回の最後に書いた通り、前回記事で試した、ASP.NET Core Web API 版を Azure …

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77. デバイス登録 Web アプリ作成

前回の記事                       次回の記事 はじめに前回までで、IoT 機器側のデバイス接続設定用アプリケーション作成と電源オン時の自動起動…

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ビジネスシステムにおける概念モデルの重要性

ビジネスシステムにおける概念モデルの重要性

市場のグローバル化と各個人の価値判断が多様化したことにより、市場はドラスティックに変化を続けています。経験と勘による従来型の経営ではなく、リアルなデータに基づいた経営判断の重要性が高まっています。

IT技術が進化した今、データを収集・活用してビジネスを継続し、発展させるためには、そのビジネスに適したITシステムが必要であるのは言うまでもないでしょう。

データは、ビジネスで扱うモノや人、役割、出

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88. Entity Framework

88. Entity Framework

前回の記事

はじめに今回から、Entity Framework の記事を始めます。
Entity Framework は、データベースを使うシステムにおいて、データモデルと実装をつなぐテクノロジーセットです。
え?IoT に関係する?なんて声が聞こえてきそうですが、IoT デバイスで収集したデータ、更に、IoT ビジネスに関係するデータ群の管理にはデータベースが必須なのは言うまでもないので、En

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87. Matter - lighting-app を深堀る

87. Matter - lighting-app を深堀る

前回の記事

はじめに結局、折角動かせた lighting-app との接続を試す CHIP-TOOL がビルドできなかった、というのが前回までの記事でした。
その状態で、Matter のトピックスを終わらせるのは微妙なので、今回、lighting-app の詳細を調べて、Matter の一連の記事は一旦終了とすることにしました。

lighting-app85回の記事で ESP32 DEVKIT

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86. Android Studio を Windows for Linux で使ってみる

86. Android Studio を Windows for Linux で使ってみる

前回の記事

はじめに今回は、前回まで書いてきた Matter の開発環境のセットアップの過程で、試してみた、Windows for Linux に Android Studio をインストールする方法を紹介します。ちなみに、Android Studio は Windows でも動くのですが、Matter 側の CHIP-TOOL というツールのビルドが Windows 上ではできないようなので、

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85. Matter を実デバイスで動かす

85. Matter を実デバイスで動かす

前回の記事

はじめに全体の開発環境の準備が終わったので、サンプルアプリケーションを実デバイスで動かすことを試みます。

使用するデバイス今回は、ESP32 系のデバイスを使うこととします。

実デバイス用開発環境のセットアップ

実デバイスを使うには、その実デバイス向けの開発環境が新たに必要です。ESP32 系デバイスの開発のとっかかりとして、
Working with the CHIP Too

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84. Matter の開発環境を整える ~ 続き

84. Matter の開発環境を整える ~ 続き

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はじめに今回も引き続き、Matter の開発環境のセットアップを試すことにします。
何故かって?
Building Matter — Matter documentation (project-chip.github.io)
このページを読むと、Docker を使わない方法もあるって書いてあるから

Azure VM Ubun

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83. Matter の開発環境を整える

83. Matter の開発環境を整える

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はじめに今回は、Matter の開発環境を整えます。
この記事をすべて読むと、生半可な気持ちでは Matter の開発環境は整えられないことがわかると思いますが、困っている方、是非ご一読を

Windows for Linux と Visual Studio Code で開発を行うまずは、Windows for Linux(U

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82. Matter ってなんぞ?

82. Matter ってなんぞ?

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はじめに最近参加した OpenEL の会合で、Matter というプロトコルを耳にしました。
スマートホーム系で既にデファクトということで、調べてみることにします。
…そういえば、この定期購読マガジンのタイトルは、「Azure の最新機能で IoT を改めてやってみる」でした。Matter は全く関係ない(笑)けどまぁいいか、

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81. Device Streams を試す

81. Device Streams を試す

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はじめにAzure IoT Operations 、そろそろ試そうかなぁ、でもまだプレビューだしぃ…等と思いつつ、今回は、Azure IoT Hub の一機能として公開されて永らくずっとプレビュー状態の Device Streams を試してみることにします。
この機能、俺好きだぜって感じの機能で、正式公開になったらこの定期購

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11. ”世界は存在しない”が”意味の場”は多数存在する ~ 概念モデリング基礎付けの最後のピースを埋める

11. ”世界は存在しない”が”意味の場”は多数存在する ~ 概念モデリング基礎付けの最後のピースを埋める


はじめに前回の予告通り、今回は、マルクス・ガブリエルの”新実存主義”の論考をベースにした、概念モデリングの”ドメイン”に関する考察を紹介します。

参考にした書籍今回の記事で参考にした書籍は以下の通り。どんな書籍か簡単な紹介を加えて紹介しますね。

新実存主義 マルクス・ガブリエル 岩波新書
新実存主義に関して、最初にマルクス・ガブリエルの論考があり、そのあとの3章で、チャールズ・テイラー、ジョ

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番外コラム ~ Multi-platform って難しい…

番外コラム ~ Multi-platform って難しい…


はじめにそろそろ桜も散ったころかな…
今日は 4/1 です。折角なのでちょっと脱線しての番外コラムです。しかし嘘はなしでいきますね。
前回投稿の記事で、.NET MAUI というテクノロジーセットを試してみました。これ、同じコードセットで、Windows だけでなく、iOS、Mac、Android で動く GUI 付きアプリケーションができるよっていう、いわゆる、”Multi-platform”

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10. 概念モデリングに関係しそうな最近の哲学トピック

10. 概念モデリングに関係しそうな最近の哲学トピック

はじめにこのコラムシリーズでは、過去、フッサール(1859~1938)やフレーゲ(1848~1925)、ラッセル(1872~1970)、ウィットゲンシュタイン(1889~1951)などの論考を取り上げてきました。しかし、どれも戦前戦後の論考でちょっと古い。今回は関連する書籍も含め、戦後~現代にいたる論考を調べて、”Art of Conceptual Modeling”の再考、定義付けの参考にした結

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80. Raspberry Pi を Wi-Fi Spot 化する

80. Raspberry Pi を Wi-Fi Spot 化する

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はじめに75回の記事から続けてきた、

という構成に関する記事の最後の投稿です。今回は、Raspberry Pi の Wi-Fi Spot 化を試します。

やることRaspberry Pi の Wi-Fi Spot 化は、オープンソースで公開されている hostapd を使います。また、スマートフォン等が、この Wi-Fi

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79. .NET Multi-platform App UI を使ってみる

79. .NET Multi-platform App UI を使ってみる

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はじめにこれまで、IoT 機器(on Raspberry Pi)側の Web API による接続情報設定、サービス側(with Azure IoT Hub)の新規機器登録のコードを試してきました。今回は、現場の IoT 機器にアクセスしながらサービス側にアクセスして IoT 機器の接続設定を行う、スマートフォン上のアプリケーショ

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78. デバイス登録 Web アプリ作成 ~ Azure Functions 編

78. デバイス登録 Web アプリ作成 ~ Azure Functions 編

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はじめに今回は、前回の最後に書いた通り、前回記事で試した、ASP.NET Core Web API 版を Azure Functions で試してみることにします。前回と今回の記事を見比べると、ASP.NET Core Web API と Azure Functions の違いが判るでしょう。

Azure Functions

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77. デバイス登録 Web アプリ作成

77. デバイス登録 Web アプリ作成

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はじめに前回までで、IoT 機器側のデバイス接続設定用アプリケーション作成と電源オン時の自動起動が出来たので、今回は、Azure IoT Hub を使ってデバイス登録用の接続情報を供給する Web アプリケーションを作成します。

想定している構成このシリーズのコンテキストにおいて、想定している構成を説明しておきます。今回のパー

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