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こちらの予想を遥かにこえてきた部下の態度にどう返す?!

先日、ある方から、こんな話を聞きました。

部下に、見積書の作成を頼んだところ、なんと1桁多い金額のものをお客様に提出していたと。
お客様からの連絡を受けて発覚し、
「なんで、そんなミスをしたんだ!」と叱ったところ。
部下の方からは、
「え?だって(上司であるあなたも)確認しましたよね」と返されたそうです。

まさかの返しに、呆気に取られ、また湧き上がる怒りを鎮めるのがやっとで。
一旦、ご自身の中に収めることにしたそうです。

その後、やはり、ちゃんと「働く意義」「仕事とは」と言った話をしてやる必要があるかな、と。
改めて、話をする機会を設け、まず、先日の対応(なぜ、ああいう返しをしたか)について問いてみたそうです。

すると、その部下の方からは、
「いえ、特に意味はないです。何も考えずに返しました。」といった答えが。

上司の方は、再び「うぅ〜む」と唸る羽目になったそうなんですね。

結局、今、この部下に対して、仕事の意義や背景を説明したところで、きっと右から左に流されてしまうだろう、と。
それよりも、まずは、自分が、その子の特性(または、その世代の方の価値観)を、もっとよく知り、受け入れる必要があるだろうな、と。
それ以上の深い話をすることは、今はやめておくことにした、とのことでした。

でも、その後、部下の方は、見積書作成をお願いしても、ミスをすることは無くなったようなんですね。対話の機会を設けて、上司が改めて、わざわざそのことについて尋ねてきたことや、真意を探ろうとしてきたこと。
そこから重要さをなんとなく感じてくれたんだろう、とおっしゃってました。


他にも、カバンの中がグチャグチャなことについて指摘をし、「それじゃ仕事だってグチャグチャで整理できないぞ!」と伝えたところ。
「え?なぜ、そうなるんですか?根拠はあるんですか?」と返された、と。

カバンの話の際も、上司の方は、また、一瞬カッとなったものの、冷静になって「言い得て妙だ」とも思ったそうです。
確かに、自分も、かつての上司にそう言われて、それが正しい考え方(価値観)だと思ってきたが、それは自分の思い込みや刷り込みなのかもしれないな、と。ご自身についても内省する機会になったそうです。

すごい面白い!と思いましたし、深い話だな、と思ったんですね。

私たちは、この話のように、どうしても自分の中にあるモノサシと言いますか、価値観でもって世界や相手を見てしまいます。
だから、その尺度があたかも当たり前だと思い込んで、相手をジャッジしたり、フィードバックしてしまいがちです。

もしかしたら、そんなふうに自分の中に無意識に備わっている思い込みが、ありのままを見えにくくさせているかもしれない可能性があるわけです。


今日行った「フィードバック」をテーマにしたワークショップの中でも、先のようなあらゆる場面に転がっていそうな事柄を取り上げて、フィードバックについての”あり方や”やり方”について、一緒に学ぶ時間を、みなさんと過ごしました。

フィードバックを機能させるために、そもそも必要なことは?
それが機能すると、どんな良いことがあるか?
相手にフィードバックする前に、(先に書いた通り)まずは、自分がどんな価値観を持っているのか?
などなど、フィードバックをする上での、大切な理論やあり方等についてお伝えし、いざ実践していただきました。

フィードバックが機能した時。
そして、良いフィードバックがもらえた時。
そこには、とても幸せな空気が流れます。
終わった際の記念撮影でも、みなさんご覧の通りの笑顔です。

そして。今回のワークショップ参加者の方へお渡ししました、「1on1セッションの進め方ガイド資料」を、今回ご提供したいと思います(有料となります)。
今後、面談を控えている方、1on1の機会がある方など、ぜひ、お役立てくださいね。

また、今後のワークショップへもご参加をお待ちしています☆
Peatixページにご登録いただけますと、イベント情報が届きます。ぜひ、ご登録ください。


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