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(10月26日発売)新刊:加藤哲郎『パンデミックの政治学』

10月下旬新刊のご紹介です!
加藤哲郎『パンデミックの政治学――「日本モデル」の失敗』

パンデミックの政治学書影

目次:

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著者の加藤哲郎先生は、近年弊社からは731部隊研究の書籍を複数刊行しています。

飽食した悪魔の戦後書影

731部隊と戦後日本書影

これらの本の中で加藤先生は、様々な先行研究や公文書などの分析から、戦時中に中国人捕虜などを人体実験し、化学兵器の使用で現地住民に多くの被害者を出した日本軍「731部隊」の生き残りたちが、戦後GHQに実験データを提供することで免責され、戦争犯罪を裁かれることもなく、戦後に学術界や医療関係企業などに勢力を及ぼしていったという過程を丹念にあぶり出しています(ご興味のある方はぜひご高覧ください!『731部隊と戦後日本』の方が「です・ます調」で比較的容易に理解できる内容となっています。)


実は、安倍政権下、新型コロナウイルス第一波の対策にもこうした「731部隊の亡霊」たちが影響を及ぼしている!!!!!というのが本書の主な内容の一つです。厚生労働省の体制、アベノマスク専門家会議……等々、詳しくはぜひ本書でお確かめください。

ならびに、本書の大きな特徴の一つは、2009年メキシコで発生し、世界中で15~57万人の死者を出したと推定されている「新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)」について、パンデミック発生当時メキシコ!で教壇に立っていた著者による、当時の記録が収録されていることです。
最初は、「フリーダ・カーロ美術館に行った」などの、のんびりした内容が、一気に危機感を帯びていく様子、ならびに、マスクの不足や流言など、「これって、2020年の話じゃないの……?」と思えるオーバーラップのような感覚が続いていきます。この、2009年メキシコでの緊急帰国の経験と、今回の新型コロナ対策分析から著者が導き出した「パンデミックの政治」の定義は、グローバル化や地球温暖化などで今後起こるかもしれない新たな世界的パンデミックに備え、何が必要となるかを考えるに非常に重要なものとなると感じています。

今回の本も、「です・ます」調で非常に読みやすいです。何が起きたのか振り返るためにも、ぜひ多くの方にお手に取っていただきたいです。

10月26日発売予定!!!!!全国書店さんやネット書店さんはもちろん、花伝社オンラインショップ(送料無料)でもご注文いただけます。ぜひお読みいただき、ご感想などもお寄せください。どうぞよろしくお願いいたします。

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honto


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