花伝社

西神田にある出版社、花伝社です。

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最近の記事

朝日新聞、日経新聞に書評掲載! 『プライバシーこそ力』訳者あとがき公開

「個人データのもつ経済的価値」の再考を促す英ベストセラー『プライバシーこそ力:なぜ、どのように、あなたは自分のデータを巨大企業から取り戻すべきか』(平田光美・平田完一郎訳)の訳者あとがきを公開します。 下記よりダウンロードしてご覧ください。 *** 『プライバシーこそ力:なぜ、どのように、あなたは自分のデータを巨大企業から取り戻すべきか』 カリッサ・ヴェリツ 平田光美・平田完一郎 訳 装幀/北田雄一郎 四六判並製 288頁 2,200円(税込) 2023年7月20日発売

    • ビョンチョル・ハン『透明社会』『疲労社会』 訳者あとがき一部公開

       今年10月、邦訳が待望されていた韓国出身ドイツ在住の哲学者ビョンチョル・ハン(Byung-Chul Han)の著作、『疲労社会』・『透明社会』を同時刊行いたしました。インターネット記事等への掲載、また『疲労社会』についてはすでに増刷が決まるなど、刊行直後から大きな反響を得ているビョンチョル・ハン二部作ですが、「ビョンチョル・ハンとは何者か」「どのような思想的背景をもつ人物なのか」など、日本語で読める情報の少なさもあり、謎のヴェールに包まれている向きもあるのではないでしょうか

      • 『デジタル馬鹿』刊行!

        2021年6月、ついにミシェル・デミュルジェ著『デジタル馬鹿』が刊行となりました! ”LA FABRIQUE DU CRÉTIN DIGITAL LES DANGERS DES ÉCRANS POUR NOS ENFANTS”(デジタル馬鹿製造工場 子どもにとって危険なデジタル画面)という過激な原著タイトルの翻訳版である本書について、ご紹介いたします。 ミシェル・デミュルジェ著者のミシェル・デミュルジェは、フランス国立衛生医学研究所所長。認識神経科学の専門家として早くか

        • 『21世紀の恋愛』読書会開催のお知らせ

          『21世紀の恋愛』訳者・よこのななさん 『禁断の果実』訳者・相川千尋さんと フェミニズムの話をするオンライン読書会 女性の身体をめぐる支配のメカニズム、性のタブーに正面から挑んだ話題作、『禁断の果実』の作者・リーヴ・ストロームクヴィストによる最新作『21世紀の恋愛』の日本語版刊行を記念し、2冊のフェミニズム・コミックの翻訳者による読書会が開催されます。 女性器、女性のオーガズム、女性が自らの身体に抱く恥の感覚、生理のタブーなどを取り上げ、“非科学的”な性の話に鋭いツッコミ

        朝日新聞、日経新聞に書評掲載! 『プライバシーこそ力』訳者あとがき公開

          【2月の新刊】大反響『禁断の果実』続編(?)リーヴ・ストロームクヴィスト作・よこのなな訳『21世紀の恋愛』

          書評続々!!! 瀧波ユカリ先生 女優の内田理央さん 荻上チキさん絶賛の女性器コミック『禁断の果実』 2020年2月、満を持して続編(?)が刊行になります!『21世紀の恋愛――いちばん赤い薔薇が咲く』 今やスウェーデンを代表する知識人となった、リーヴ・ストロームクヴィストの最新作はズバリ「恋愛」がテーマ。 (LIV STRÖMQUIST ©Maja Flink) なぜ、レオナルド・ディカプリオはとっかえひっかえ若いモデルと付き合うのか……? (こんな記事もありまし

          【2月の新刊】大反響『禁断の果実』続編(?)リーヴ・ストロームクヴィスト作・よこのなな訳『21世紀の恋愛』

          【12月21日発売予定新刊】バルバラ・カッサン著(馬場智一訳)『ノスタルジー 我が家にいるとはどういうことか?』

          久々に哲学書を刊行します! バルバラ・カッサン著、馬場智一訳 『ノスタルジー:我が家にいるとはどういうことか? オデュッセウス、アエネアス、アーレント』 パリ出身の著名な哲学者である著者は、夫の死後、コルシカ島(ナポレオンで有名なイタリア半島北西にある島で、フランス領です)を「我が家」と感じるようになる。人はいつ我が家にいるのか――? 著者は、『オデュッセイア』『アエネーイス』、そしてハンナ・アーレントの著作やインタビューから、ノスタルジーとは何か、自らの生まれ故郷を去り

          【12月21日発売予定新刊】バルバラ・カッサン著(馬場智一訳)『ノスタルジー 我が家にいるとはどういうことか?』

          (11月10日発売)新刊『未来のアラブ人3』

          大反響を受け『未来のアラブ人』の3巻を刊行できることになりました! お買い上げくださった読者の方々、どうもありがとうございます。 1巻の内容は以下の記事などからご覧いただけます。 パリ、ソルボンヌ大学で知り合ったブルターニュ出身のクレモンティーヌと、シリアの貧村出身のアブデル=ラザック。二人の間に生まれたリアドは、ブリジット・バルドーのような金髪で、誰にでも愛されるような子どもに。1~2巻では、大学教員の父の就職に伴いカダフィ政権下のリビア、ハーフィズ・アル=アサド独裁下

          (11月10日発売)新刊『未来のアラブ人3』

          (10月26日発売)新刊:加藤哲郎『パンデミックの政治学』

          10月下旬新刊のご紹介です! 加藤哲郎『パンデミックの政治学――「日本モデル」の失敗』 目次: 著者の加藤哲郎先生は、近年弊社からは731部隊研究の書籍を複数刊行しています。 これらの本の中で加藤先生は、様々な先行研究や公文書などの分析から、戦時中に中国人捕虜などを人体実験し、化学兵器の使用で現地住民に多くの被害者を出した日本軍「731部隊」の生き残りたちが、戦後GHQに実験データを提供することで免責され、戦争犯罪を裁かれることもなく、戦後に学術界や医療関係企業などに勢

          (10月26日発売)新刊:加藤哲郎『パンデミックの政治学』

          【試し読み】ゼロカルカーレ『コバニ・コーリング』

           いよいよ9月7日に、ゼロカルカーレ『コバニ・コーリング』が発売となります!  内容説明はこちらから  今回は、冒頭部をちょっとだけご紹介いたします。 (……) (以上、ゼロカルカーレ作、栗原俊秀訳『コバニ・コーリング』花伝社、2020年、3~7ページより引用。©Zerocalcare/栗原俊秀/花伝社、無断転載禁止)  この続きは、原書刊行元BAO PublishingのFacebookで少しだけご覧いただけます。  さて、ここから続く280ページにどんなことが

          【試し読み】ゼロカルカーレ『コバニ・コーリング』

          【新刊】9月7日発売『コバニ・コーリング』

           弊社で刊行した海外コミックも10冊を超えましたが、いよいよ、初となるイタリアのコミックを刊行します! ゼロカルカーレ作、栗原俊秀訳 『コバニ・コーリング』  試し読みは以下のリンクから!!!!  イタリアで12万部を売り上げ、すでに8か国語に翻訳されている本作。作者のゼロカルカーレは、2017年イタリアの全書籍売上ランキングトップ20において『ドラゴンボール』鳥山明先生とともに唯一漫画家としてランクインしており、イタリア人気No.1漫画家と言っても過言ではない存在です

          【新刊】9月7日発売『コバニ・コーリング』

          【新刊】8月11日発売『リッチな人々』

           近ごろブルデューが思わぬかたちで話題ですが、8月11日に、ブルデューの理論を扱ったバンド・デシネ(フランス語圏のコミック)を刊行します!それがこの、『リッチな人々』です!  あの!岸政彦先生からご推薦文を賜りました! 「社会学者が解き明かす、このくそったれな世の中の仕組み。 どうすれば金持ちになれるの? って考えてるあなたは、金持ちになれない!」   (岸先生、ありがとうございます!)  原案は、来日したこともあるフランスで著名な社会学者のご夫婦、ミシェル・パン

          【新刊】8月11日発売『リッチな人々』

          【7月27日発売新刊案内】矢吹晋『コロナ後の世界は中国一強か』

          コロナ禍が始まって早数か月。これをお読みの方は、お元気ですか……? 数か月が経つと、コロナ禍の初期段階にどのようなことがあったのか、思い出せないことが増えていきます。その一つは「あれ、中国とアメリカが何かバトルしていたけれど、なんだっけ……?」ということです。 3月12日、中国外務省報道官の趙立堅(ちょうりつけん)は、以下のようなツイートをしました。 つまり、「アメリカ軍が武漢にウイルスを持ち込んだ」と言ったのです。 これに激怒したアメリカ国務省は、駐米中国大使を呼び出

          【7月27日発売新刊案内】矢吹晋『コロナ後の世界は中国一強か』

          花伝社の海外コミック刊行について

          7月13日、朝日新聞デジタルさんで弊社刊行のバンドデシネの紹介が掲載されます。 そこで、どのような基準で刊行するバンドデシネを探しているかとインタビューを受けたのですが、緊張してしまいうまく話せなかったような気がしたので(すみません!)、海外コミック関連の刊行についてnoteにまとめておこうと思いました。 (※書名部分のリンクからは弊社サイトの書籍紹介に、大きなリンクからはBASEの販売サイトに飛びます。) 弊社でグラフィックノベル(バンドデシネ)の刊行が始まったのは20

          花伝社の海外コミック刊行について

          【新刊】『わたしはフリーダ・カーロ』の魅力と魔力!

           6月22日、『わたしはフリーダ・カーロ』を発売します! 「絵の中にこそ、真のフリーダがいる。」フリーダ・カーロの魅力と魔力 作品と日記をもとに、20世紀を代表する画家に迫った スペイン発グラフィックノベルのベストセラー  スペイン、セビーリャ出身の超人気イラストレーターによる、新感覚のフリーダ・カーロの伝記です。#MeToo ムーブメントなどが広がる中で、ますますフリーダ・カーロの顔を目にすることは増えています。でも、彼女がどんな人だったのか、どんな苦しみを抱えていて

          【新刊】『わたしはフリーダ・カーロ』の魅力と魔力!

          【新刊案内】大学院生あるあるコミック『博論日記』

          編集部の大澤です。 発売からしばらく経ってしまいましたが(2020年4月発売)、SNSを中心に悲痛な(?)感想が殺到している『博論日記』(ティファンヌ・リヴィエール・著/中條千晴・訳)についてご紹介したいと思います。フランスの漫画(バンドデシネ)の邦訳版です。 主人公ジャンヌ(32歳)が、念願かなって博士課程でカフカ研究をすることになったシーンから始まります。大学からのメールをよく読むと奨学金はナシ。しかし進学の嬉しさと膨らみまくる夢と希望から、ジャンヌは気にしていないよう

          【新刊案内】大学院生あるあるコミック『博論日記』

          ドイツを代表する人気哲学者、ビュンチュル・ハン教授の新型コロナ論考公開!「私たちはウイルスに理性を引き渡してはいけない」

          数年前から日本では、ドイツ哲学者マルクス・ガブリエルのブームが起こっていますが、ドイツやヨーロッパ各国において、彼と並び称されるのが、前ベルリン芸術大学教授のビュンチュル・ハン(Byung-Chul Han)先生です。 弊社では、ベストセラー『疲労社会(Müdigkeitsgesellschaft)』ならびに、国家の情報管理について記した『透明社会(Transparenzgesellschaft)』(いずれもMatthes & Seitz Berlin)の版権を取得し、刊行

          ドイツを代表する人気哲学者、ビュンチュル・ハン教授の新型コロナ論考公開!「私たちはウイルスに理性を引き渡してはいけない」